頑固爺の言いたい放題

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横道が面白い「逆説の日本史」(2)

2017-12-25 15:31:08 | メモ帳

今回は前々回の『横道が面白い「逆説の日本史」』の続編として、韓国人の至高の規範である朱子学についての「横道」をご紹介する。

韓国人の思想的特質は朱子学に毒されていること。朱子学とは11世紀に中国で生まれた思想で、最高の価値観を孝に置く。親の教え(祖法)を絶対に守ることが要求されるので、先祖代々同じ思想・文化を受け継ぐことになり、社会が変化することがない。12世紀にこの思想が朝鮮半島に伝わり、連綿と受け継がれてきた。

「孝」そのものは重要な徳目だが、それが行き過ぎて、弊害が生じた。例えば、韓国人がノーベル賞を取れないのは、朱子学のこの欠陥―創造性の欠如ーによるものである。

親ばかりではない。血縁に対する身びいきも国家よりも重要視する。だから、歴代の大統領が汚職で退陣する結果を招いた(朴槿恵前大統領の場合は、血縁でなく家族同然の友人だが)。

中国人・韓国人は、文化は朱子学国家(中国・韓国)にしかないと思い込み、中国・韓国が世界文化の中心だと考える(中華思想)。特に、この思想は韓国に顕著で、すべての物事の発祥地は韓国だとする「ウリジナル」の思想につながった。すなわち、柔道・剣道・生け花・俳句・折り紙など、なんでも韓国が発祥地だと主張する。

“日本海を東海(トンへ)と呼べ”などいう自分勝手な主張もこの流れにある。それなら、西側の海は西海と呼ぶのかというと、それは中国に叱られるから言わない。

士農工商という身分制度を固定し、士(両班)以外は蔑視される。だから、物作りをする職人が育たず、飲食業・商業も発展しない。

朱子学は日本にも伝わり、江戸時代には朱子学に基づく「忠」「孝」が至高の徳目とされた。しかし、「祖法」を捨て、近代化しないと欧州諸国に侵略されると気づいて方向転換した。それが明示維新である。