加地伸行氏が「月刊Hanada」5月号の巻頭エッセイで面白いことを述べている。
同氏の主張を要約すると、「改憲にはまず国民投票を実施する必要があり、その実現に向けて自民党は共産党を仲間に引き入れるべきである。そのためには、共産党の主張である“同性婚姻”を認めてやったらどうか」である。
加地氏は改憲派であり、特に憲法9条に自衛隊を明記することを主張している(頑固爺も同意見)。しかし、現状では朝日新聞・毎日新聞などの大手新聞が改憲を妨げようとしており、改憲のための関門となる国民投票でさえ、実施できるかどうか危うい。
そこで加地氏は、共産党が提案している政策の一つである「同性の婚姻」を改憲のテーマに加えたらどうか、と提案している。具体的には、この共産党の主張は、憲法第24条における「婚姻は両性の合意のみによって成立し・・・」に違反しているので、この部分の「婚姻」を「縁組」と修正しようというもの。つまり加地氏は、護憲派の共産党を改憲派の仲間に引き入れようと提案しているのである。
以下、頑固爺の意見:
対極にある自民党と共産党が共同前線を張るなど、常識的にはありえない。しかし、大阪知事選・市長選において、両党は反維新の立場に立って、同じ候補者を推薦した(結果は本日後刻に判明)。つまり、地方選挙では呉越同舟が実現したのであるから、改憲のための国民投票の実現でも、同じような形が可能かも知れない。
【お知らせ】
頑固爺は明日から旅行に出掛けるので、次の更新は4月12日または13日となります。