日本の紙幣の顔が変わる。政府は1万円が渋沢栄一、5千円が津田梅子、千円が北里柴三郎になると発表した。あらかたの日本人の感想は「あぁ、そうなの」程度だろう。ところが、韓国人の反応は違う。中央日報の日本語版には、次のようなコメントが掲載された。
(渋沢栄一は)日本では称えられるだろうが韓国としてはあまり愉快でない。彼が大韓帝国の近代貨幣発行、鉄道敷設、京城電気(韓国電力の前身)を通じて経済浸透を先導したためだ。日本は既存紙幣も明治時代(1868~1912)の人物だ。中国の紙幣の毛沢東一色のように日本指導層の精神的背景を読み取れる。
https://www.youtube.com/watch?v=PNYFnk5_DCI
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190409-00010009-fnnprimev-int
なぜ渋沢が不愉快な人物なのか調べてみると、1902年(明治43年)に第一国立銀行が朝鮮で発行した約束手形に渋沢の顔が描かれ、その約束手形が朝鮮で紙幣の役割を果たしたという(なぜ「約束手形が紙幣の代用品として使用された」のか、よくわからないが、それはどうでもいい)。
国の近代化に貢献した人物には敬意を示すべきだと思うが、韓国人としては、韓国を支配した日本の中心的人物が最初の紙幣になったということに恥辱を感じるのだろう。反日で凝り固まった頭で、なんでも否定的にとらえる思考経路には、哀れを催す。