日本のコロナウイルス感染者・死亡者は、最近でこそ急増しているものの、他国に比べると桁違いに少ない。このブログでも何度か取り上げたが、感染者数はともかく、死亡者数が少ないことは間違いないと爺は認識している。
ところが、「死者数にマヤカシがある」という説が現れた。TV朝日の解説者である玉川徹氏だ。彼の主張の根拠は、「未検査肺炎患者の遺体が検査なしで火葬されることがある」という匿名のツイッターである。つまり、「肺炎患者が死亡したとき、検査されずに火葬されることがあり、その遺体が感染者だった可能性もあるから、コロナウイルスによる死亡者の実数は公表された数よりも多いはずだ」である。玉川氏はこの意見をTV朝日のモーニングショウの番組で引用した。
https://www.youtube.com/watch?v=LpooH-V6oVA
これに対して、葬儀社の社長が「そんなことはあり得ない。死亡時に医師が診断している」と猛烈に反論している。玉川氏は朝日新聞と同様、ことあるごとに安倍首相を批判する傾向があり、この件でも数字のマヤカシを安倍批判の道具にしたいのだろう。
https://www.youtube.com/watch?v=4XLdytN6bGI
爺は葬儀社の社長の説が正しいと判断する。百歩譲って、コロナウイルスの感染者の遺体を何らかの手違いにより、ただの肺炎患者として処理したことがあるとしても、それは例外であり、コロナウイルスによる死亡者数はおおむね正しいと考える。
前置きが長くなったが、日本ではコロナウイルスによる死亡者数が桁違いに少ないことはまぎれもない事実である。
それにもかかわらず、欧米のマスコミは日本の緊急事態宣言を生ぬるいと批判しているらしい。欧米人から見れば、「要請」ではなく、「強制」であるべきなんだろうが、頑固爺は日本と欧米の違いは次の式のように表すことができると考える。
日本の要請+国民性=欧米の強制
すなわち、日本では、国民は政府の「要請」を遵守する傾向があるとともに、他人と同じように行動する習性(画一性)がある。たとえ「要請」に応じない人がいても、その数は欧米の法律違反者と同じ程度である。だから、日本の「要請」は欧米の「強制」と結果的に等しくなる。欧米のマスコミは日本人の国民性を理解していないのである。
頑固爺は、ウイルス感染は遠からず鎮静化すると予想する。