頑固爺の言いたい放題

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やっと出てきた緊急事態宣言

2021-01-08 16:40:53 | メモ帳
政府はやっと重い腰を上げて、緊急事態宣言の発出に踏み切った。一昨日のこのブログで、政府と小池都知事の対応の遅れを批判したが、本日の産経新聞の阿比留瑠偉氏の「極言御免」は「『映え』に徹する小池知事」という見出しの記事で、次のようにこっぴどく小池都知事を批判している(赤字)。

・・・自民党重鎮は言う。「無責任な小池さんは、知事としてやることをやらずに国に責任を押し付けた。」 それでもテレビ番組の多くは、絵的に「映える」小池氏のパフォーマンスに焦点を当て、それに比べて後手に回った政府、菅首相は何をしているのだと批判する。・・・

1月7日に発売された週刊文春(1月14日号)も、“八割おじさん”こと西浦教授の発言を引用して、小池都知事と政府の対応を遅すぎると批判している。西浦教授の批判は数理モデルに基づくものだけに説得力がある。

菅首相は小池知事にコケにされた感がある。さぞ口惜しかろうが、身から出た錆びで、やむをえない。

●菅首相の7日午後6時のスピーチを聞いた。内容は予想通りだが、一つ気になったことがある。それは話し方がお願いベースで、丁重すぎたこと。

選挙の街頭演説なら「ぜひとも自民党に清き一票をお願いします」でいいが、この場合は国民のためになることを提唱しているのだから、もっと命令口調でいい。「・・・をお願いします」と言うから、従わない人もでてくる。せめて、「・・・して下さい」でよかった。

ついでだから言うが、菅首相や安倍前首相含め、ほとんどの政治家が「・・・させていただく」が口癖である。元来「・・・させていただく」には相手の意向を尊重するという意味合いがあるが、今では単なる丁寧語として定着し、相手の意向に関係ない場合でも使われるようになってしまった。一回のスピーチに何度も「・・・させていただく」がでてくると、聞き苦しい。

要するに、国民に迎合しようと、過剰に丁寧な物言いになっている。政治家たるもの、リーダーなんだから、もっと毅然とした物言いが望ましい。

●今回の非常事態宣言は一都三県を一括して、「飲食店は午後8時までの営業」を要請している。ところが、爺が住む湯河原町(神奈川県西端)では、一般的な飲食店のラッシュアワーは6時~7時である(チェーン店、カラオケ店、バーは別)。

例えば、拙宅の近所に評判がいい中国料理の店があるが、この店では、混み合うのはランチタイムで、夜は閑散としており7時以降に来店する客はほとんどいない。

この店に限らず、どの店も「要請」しなくても8時閉店は容易だから、6万円の協力金はそのまま店の儲けになる。つまり、協力金は税金の無駄遣いである。

こういう場所は湯河原町だけではない。千葉県の市川市や船橋市は東京都と同じ扱いでいいが、館山市とか銚子市は湯河原町と同じようなものだろう。また、同じ東京都でも、23区や吉祥寺(武蔵野市)と青梅市を同列に扱うべきではない。

もちろん、東京都に準じる地域とそうでない地域を線引きすると、線の内側と外側では不公平が発生するが、今でも都または県の内側と外側では不公平が発生しており、不公平を言い出したらきりがない。

始めてしまったものを途中で変更するわけにはいかないから、当面は現状維持でやむをえないが、次回(があればの話だが)は「東京都」をどこで線引きするか,予め準備しておく必要がある。