昨日「NHKの反日体質」をアップしてから、記述の一部に疑念が生じたので、補足したい。
疑念が生じたのは、前回の下記の部分の内の、赤字の部分である。
●番組では軍艦島(端島炭坑)における動員の歴史を伝える記録として、「新長崎市史」が紹介され、画面には「強制力を持つ徴用制度と暴力で働かせた」という文章が映し出される。ところが、この部分は企業の加害責任を追及する一握りの活動家の著書をベースに書かれたものであり、信頼性に欠ける。
しかも、そのすぐ後に次の記述がある。(赤字)
端島炭坑の外勤労務係はみな朝鮮人で、同胞に対しては特別に厳しかった。朝鮮人工夫を何人入坑させるかが腕の見せどころで、叩いてでも無理に入坑させた。それが労務係の評価につながるのだった。そこに外勤労務係の暴力という虐待行為が生まれる要因があった。
この赤字部分は理屈に合わない。そのわけは、工夫たちは炭坑内で働くことで、安定した日常生活が保障されていたのだから、坑内に入ることを拒否することは、その安定した日常生活を放棄することになるからである。つまり、この部分は作り話だと思う。
こうして考えると、黒地部分の「強制力を持つ徴用制度と暴力で働かせた」も、「信頼性に欠ける」ではなく、まったくの与太話と判断すべきであろう。長崎市史の軍艦島に関する部分は信憑性に欠けると言わざるをえないのである。