最初はSAH

2000.11にくも膜下出血(SAH)発症。無事後遺症もなく生還。今興味あること:脳のこと,教育のこと,テニスのこと

二度目のくも膜下出血

2006-05-27 10:55:35 | くも膜下出血
私のホームページ「しぶとく生き残るためのヒント」のBBSに
下記のような書き込みがあった。

はじめまして(すいません、長文です)- TOM
mayakoさん、はじめまして。
(略)
父(52歳)がくも膜下出血で倒れ、即日手術をして今日で3日経ちました。
実は父がくも膜下出血で手術をするのは2回目です。
19年前、33歳の年齢で倒れ手術を経験しています。
正直、2回も同じ病気で。。。と、ビックリ&ガックリきています。
1回目の時は、私は小学校中学年で、
重い病気・手術をしたぐらいの認識はあったのですが、
後遺症もなく元気になったので、この病気の術後の怖さを知らないままでおりました。

しかし、2回目の現在(まさに今この瞬間も)ハッキリと、
術後の血管れんしゅく&水頭症の怖さに怯えている状況です。
1回目(右側頭部を開きました)は術後にヒドい痛みを訴え、
しゃべる事も出来ない(したくない?)状態でしたが、
順調に回復し職場復帰しました。
今回は前頭葉付近の血管が破れて開頭手術を受けたのですが、
手術の翌日8割ぐらい意識がハッキリしている状態で面会した時、
痛みはほとんど無いようでした。
ですが、記憶が混乱しているらしく、
倒れた事も手術をしたことも認識していませんでした。
前頭葉は言葉をつかさどる部分なので、
そこが出血を起こしたことが影響しているようです。
身体の麻痺は無いようです。家族の名前を忘れたり、
言葉が出ないなどの障害ではなく、過去の出来事が混線状態で、
いわば「新たな記憶を作り出している状態」なのかもしれません。
瞬間瞬間で思った事を口に出してしゃべるので、
つじつまが合わないことばかりです。

主治医は「よくあること」と言うだけです(確かにそうでしょうが)。
外来で治療して行くうちに記憶も整理されて戻っていくそうなんですが。。。
すごく不安です。
エンジニアで管理職に就いている身ですし、ちゃんと復帰できるのか。。。
今後は間違えてるパズルを少しずつ組み直していく作業になるんでしょうね。
でもやっぱり、血管のれんしゅく(脳梗塞)が起きる事が怖い。
1日1日がこんなに長いとは思いませんでした。
早く2週間(ひとつの山場を超える目処の期間なので)経たないか...
と考えてばかりです。


脳動脈瘤の再生は珍しいことだし、
大きくならずにそのままのことの方が多いといわれている。
しかし、やはりあるのだ!!!!!!
私も5年半前にくも膜下出血になった時、血管造影検査もして
脳動脈瘤は見つからなかった。
しかし、1年前、小さい脳動脈瘤が新たにできていると指摘された。
私はたまたま、手術してもらった大学病院でずっと診てもらっているが、
この方の場合、19年後ということ。
そんなに長く、急性期を担当する脳動脈瘤手術のできる大病院で
続けて術後経過観察をすることはまずない。
5年も経てば、もう再びなることはないと思ってしまう。

脳動脈瘤が何故できるかは詳しくは分かっていないが、
遺伝的体質が強く言われている。
つまり、一度なった人はまたできやすいと言うことだ。
一度、無事に社会復帰できた人も十分注意して、
定期的にMRI検査を受けた方がよいと思う。
コメント (32)
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