昨日は外来診察の日でした。 ここのところ暑い日が続いて血圧は低値安定です。 1月に高い日が続いて、アダラートCR錠10mgを20mgに増やしていたが、 10mgに戻してもいいかときいてみた Dr. : う~~ん…これくらいが理想なんですけどね。 私 : でも先生、ここで減らしておけばまた高くなった時、「少し増やしてみましょう」ってできるでしょ! Dr. : じゃ、1ヶ月減らしてみて、その結果を見てみましょう。 ちょっと変な理由だけど、血圧は年齢と共にどうしても上がっていくだろうし、 そうすれば、また薬を増やすことになるだろう。 ここで減らしても大丈夫か様子を見てもいいのかなって思って、言ってみました。 そして例の <くも膜下出血>初診6.7%見落とす 学会調査の記事と 脳神経外科学会のサイトに書いてある脳卒中における新知見に関する発表について について話してみました。 私 : 「くも膜下出血の常識に反して発症時に軽い頭痛しか起きておらず」 「専門医以外では他の頭痛と区別できない」 これって問題だと思うんですよね! 軽い頭痛がくも膜下出血の常識に反しているっていうことはないですもの。 Dr. : でもね、難しい問題です。この見落としを1%減らそうと思ったら、 莫大な医療費がかかるわけです。 私 : 軽い頭痛の人にもみんなCTを撮らなきゃいけなくなるからですか? Dr. : そうです。 私 : くも膜下出血の頭痛って、例え軽くても突発的に起こるものだから、 丁寧に問診したら、これは怪しい、 CTを撮ったほうがいいっていう頭痛はかなり見分けられるのでは? Dr. : ただねっ、本当に少しの出血ならCTに映らないこともあります。 私 : それはそうですけど… こんな感じでした。でも、ちょっと考えてくれたかな? 最後に Dr. :このプリント頂いていいですか? って言ってくれました。 丁寧に問診するといっても「日々是よろずER診察」というブログの「突然発症という病歴」という記事で なんちゃって救急医さんが書いているように 単に「突然起こりましたか?」と患者に聞けばすむほど、単純ではない ということは言えると思います。 患者の言い方って実に曖昧なことが多い。 突然というのは、私のくも膜下出血を発症した時の場合でいえば叔父と会話していて 「アハハハハ、ハッ」と笑った瞬間 「???これなぁに、ア、アタマの中で何かが起こった!!!」 というくらいの突発なのです。 わたしのHPやブログに書いて下さった方も ピカッとしたとかズンッとなっておかしくなった(変な頭痛)って言っている人が多い。 見落としたら、訴えられて犯罪だなんて、全くおかしな世の中です。 医師の方々にとっても患者にとってもマイナスでしかないと思われるのに なぜ、医療訴訟も増えるのでしょうか? でも、しつこいようですが、無理だなんて言わないで、 どうか、軽い頭痛もくも膜下出血にはよくあると思って診察して、 くも膜下出血患者の救命率、完全社会復帰率を少しでも上げていってもらいたいと思ってます。 |