若者間でよく使われる曖昧語。 ‘ビミョー’‘…かも’‘…みたいなー’ ‘ってかんじー’‘…的にはー’等のコトバを サラリーマンや年配の人たちも 使うようになっている。 ということは、曖昧語は、 人間関係をスムースにする上に 大事なものだと、認められてきている ということだと今朝のテレビで言っていた。 確かに私のようなオバサンでも、 ‘ビミョー’‘…かも’ なんてコトバを結構便利に使っている。 曖昧語はグサッとくるような きつい感じを与えずに 相手に意志を伝えられて、 良い面は確かにある。 | |
しかし、「はっきり言ってよ!」 と言いたくなることもよくある。 家族に「今日、夕飯何がいい?」と聞いて 「トンカツでいいよ」といわれると 「『トンカツでいいよ』って言わないで、 『トンカツがいいよ』って言ってよ」 なんて言いたくなる。 言うほうは<トンカツがいいけど、大変なら別のものでもいいよ> というような相手を思い遣る気持ちも伝えているんだろうが、 聞いた方は「何でもいいよ、別にあんたの料理に期待してないから」 といわれたように感じる。 まあ、こんなことは、大した問題ではない<笑>が、番組の中で 医師が、ガン告知をする時に曖昧語に注目しているような話をしていた。 医師の話し方、態度は、グサッと来る度合いも ちょっとやそっとではない。 私のホームページの掲示板にもこんな書き込みがあった。 「手術前の説明をされた医師と術後の経過を説明された医師は 異なる人物でして、内容は同じなのに言い方でこんなにも 患者家族を不安にさせるのかと感じました。 心細さを紛らわせようとサイトを探してここにたどりつきました。 つらいです。かなしいです。不安です。助けてください。」 こんな気持ちに患者や、家族がなっていることを 果たして分かっているのだろうか? 私は、曖昧に話せばいいとは思わない。 医師としてもあまり安易に大丈夫なように 思わせて、そうならなければ、非難されるわけだから、 悪い方を言いがちなのは当たり前だ。 例えば、くも膜下出血の場合でもまず手術前に 「半分は死亡します」なんて言われる。 手術が無事に終わった後また、 「手術は成功しましたが脳血管攣縮、 水頭症とまだ危ない山があり 半分はダメです」なんて言われる。 そんな言われ方をすれば、もうダメなのかと不安になって 上の掲示板の書いてくれた方のような気持ちになる。 テレビ番組のコメンテーターの人が、まず最悪を述べるより 助かる例を言ってから、危険なことを言ってほしいと言っていたが、 私も、そうあるべきだと思う。 「元気で全く後遺症もなく回復する方もいらっしゃいます。 (これをまず言う)しかし、死亡したり、 後遺症の残る確率も大変高い病気です。 我々は、完全回復をめざして全力を尽くします」 くらい言って欲しい。もちろん誠心誠意、気持ちを込めて! |
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最悪の場合を言うのも大切だけど、よくなった場合とのバランスをとって言わないとね。
確かに「ビミョー」ですね。
悪く言っておいて、良くなれば、
医師の手柄になるし、
いいように言っておいて、悪くなれば、
医療ニスでは?とまで言われる。
となれば、医師は悪く言っておいた方が得かも知れない。
しかし、悪いように言われれば望みがないように思って、
患者は、辛くなって病状にも影響する。
病気に立ち向かう気力を上手に起こさせる説明の仕方、確かに難しい。
でも、やはり大切なのは、全力を尽くしていることを伝えるコトバと態度かな?
今日も模擬患者の勉強に行ってきましたが、医者が患者と違うのは医学知識があるかないかだけで、あとはおなじ人間同士の付き合いなのだから、信頼できるように言葉遣い、態度を学ばないとって、、、そんな話をいつもしてます。医療は医者と患者の共同作業だから。
TBありがとう。
経験の浅い研修医の言葉がご家族を凍りつかせたのです。
解離性脳動脈瘤で術中にも破裂を起こし、術後もさまざまな合併症を患い、とても難しい状況でした。
私はそのご家族に他の医師と話すようにお勧めしました。厳しい状況は変わりませんでしたが、前向きにがんばろうというお気持ちになられたようでした。そして無事乗り切られました。
オブラートに包んで話せとは言いませんが、殊更に恐怖心をあおってしまうような話し方は絶対避けていただかないと...
そのためにもむーむーさんのような模擬患者ボランティア、本当に大切だと思います。
だから模擬患者ボランティアいいわよね。
いろいろな場面を疑似体験でもしてもらいたいから。
私たち患者も、大いに話し合う必要があると思います。
むーむーさんが言うように“医療は医者と患者の共同作業”ですものね。