最初はSAH

2000.11にくも膜下出血(SAH)発症。無事後遺症もなく生還。今興味あること:脳のこと,教育のこと,テニスのこと

「火を噴く山ー西郷隆盛ー 」海音寺潮五郎未刊の長編小説が刊行されました

2019-06-22 13:25:39 | 海音寺潮五郎
海音寺潮五郎の未刊長編小説が刊行されました。
かごしま近代文学館が編集発行したものです。

財団法人 海音寺潮五郎記念館は、2012年12月に解散しましたが、
その際に、海音寺の著作権、原稿等、著作に関するものは、すべて、
鹿児島市にある「かごしま近代文学館」に寄付しました。

一昨年、2017年11月2日(木)~12月3日(日)
「海音寺潮五郎の切捨御免!日本の歴史を点検する」
と題する特別展が開催され、見学に行きましたが、
海音寺の作品を日本の歴史順に並べて、その時代をどう描いたかを詳細に研究して、発表されていて、
学芸員の方々に感謝し、ここに寄付して本当によかったと、叔父や姉たちと語り合いました。

今回は、海音寺が、昭和30年から31年に南日本新聞に連載した「西郷隆盛」と、
同じく昭和30年から31年に河北新報に連載した「火を噴く山」を底本にして、
明らかな誤字誤植を訂正し、登場人物名、地名に関しては、
のちに発表した「西郷隆盛」全9巻(朝日新聞社)
「西郷隆盛 天命の巻」(学習研究社)を参照して制作したとのこと。
このことだけでも大変な作業であったと思われます。

読んでみたら、
戦時中の、軍の戦意高揚作品、強要の検閲、
戦後の占領軍の武士道礼賛作品禁止等の検閲から解き放たれ、
自由に作品が発表できるようになって、次々と作品を書きまくっていた時代のものですから、
若き西郷の藩の改革、新しい日本を作る気概が、生き生きと描かれ、
藩主斉彬、志士たち、その他の幕府、他藩の要人にまで、いかに愛され信頼される人物だったか、
ワクワクしながら読める作品です。

奄美大島に流され、召喚状が届いたところまでですから、もっと先まであればよいと思うのですが、
これだけでも、明治維新の始まり、そこに西郷がいかに関わっていったかを
楽しみながら、知ることができます。
ぜひご一読を。

購入はかごしま近代文学館のこのサイト「図録・グッズの購入方法」(かごしま近代文学館HOME>ショップ)
からできます。

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