海音寺潮五郎の作品のうち、発表された記録があるものの、
原稿も残っていないし、発表された雑誌などが見つからず、どんな作品かがわからないものが多くあります。
作品を次々に書いて忙しかったせいもありますが、もともと、整理するのが下手であったせいもあると思います。
海音寺潮五郎記念館では主に理事長である叔父(海音寺の長男)が整理していましたが、
なかなか見つからないと前からこぼしていました。
その叔父にネット大好き人間の私も少し頑張って探してみてくれるように頼まれました。
早速、サンデー毎日(毎日新聞社)、オール讀物(文藝春秋)などに問い合わせたら、
いくつかの作品のコピーができました。
そして、先日新宿京王デパートの古本市を覗いたら、
探していた雑誌「時代読切傑作選」(S24.1『男の意地』掲載)を発見!
そのほかにも、単行本があったり、全集に収録されていて作品内容はわかっているけど、
発表された雑誌を発見できました。
ネットでも四国の古本屋さんで掲載雑誌を見つけることができましたし、
だんだんこの作業にはまってきてしまいました。
今日も小田急デパートと東急デパート東横店で開かれていた古本市で一冊見つけることができました。
富士(S.26.12『柚木父子』掲載)です。この作品は昭和11年に発表されたものの再録だということも書いてあました。、
グラビアに家族写真が掲載されていたし、最後に書かれていたプロフィールが面白かったです。
古いものは難しい漢字がたくさん使われていますが、総ルビで私のように漢字を知らない人でもとても読みやすく、
見つけてきては読んで楽しんでいます。
戦後のものはルビがふってある漢字が少なく、読みにくいです。
この総ルビ文化は是非復活させてほしいものです。
漢字はブームになっていますが、総ルビにした方が子どもの時から本を読んで自然に覚えていくと思います。
漢字検定よりも実際に使われている場面で覚えた方がずっと役に立つことでしょう。
皆様にお願いがあります。
古本屋さんなどに海音寺作品の掲載されている雑誌等がありましたら、是非ともお知らせください。
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海音寺潮五郎さんは、今では史伝作家としての方が有名だと思いますが、小説の名手でもあることを知らしめる作品の一つが、「柚木父子」だと思います。
普段、本をほとんど読まない私の妻に無理矢理、この作品を薦めたところ、相当な高評価でした。
海音寺さんには、他にもよい短篇が多々あるのですが、今では出版されていない作品が多いですね。何とも残念です。
今日も、池袋の西武でやっていた古本市で、面白いものを見つけました。
また書きますね。
海音寺の西南戦争時代の話は西郷とともに戦った長老たちの話を直接聞きながら育っただけあって、面白いですね。
雑誌に掲載されているものは、読みやすくしかも、ちょっと深い話で私も好きです。
ご無沙汰しております。tsubuです。
残暑厳しい折柄、いかがお過ごしでございましょうか。
私も古書店にはよく出入りしたり、ネットでも購入していますが、雑誌までチェックはしていませんでした。
これから気にかけてみますね。
柚木父子については、モモタさんと同じく私も同感です。
海音寺先生の短篇は面白いものが他にもたくさんありますが、講談社文庫の短篇総集も絶版になっておりますし、一般の方々に読まれる機会が少なく、とても残念です。
雑誌はネットで探してもたくさんありますね!
年代を追ってみると、海音寺がどんな風に時代をとらえながら、
作品を書いていったかを考えるのに役に立つし、面白いです。
ホント、はまってしまいます。
10月(11月だったかな?)「江戸開城」新潮社から新装版文庫で出ます!
大河のお陰かな?