あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

坂田ケ池総合公園から房総風土記の丘へ(千葉・成田、栄)

2018-06-04 17:10:31 | カントリーウオーク
 2018年5月27日(日)
 == 坂田ヶ池総合公園から房総風土記の丘や龍角寺へ ==

 今日は、TさんとYさんは歩かず帰るとのことで、成田山表参道で唯一の酒造店・長命
泉の前で記念撮影し、駅前で分かれた。


 JR成田線成田駅9時15分発我孫子行きに乗り、次の下総松崎(しもうさまんざき)
駅で9時21分に下りた。昨日の大佐倉駅同様、駅周辺に商店は無く、民家も少ない。




 駅前には、古い「関東ふれあいの道」のコースガイドが2二コースある。9時30分に
スタートする。線路沿いを北西にすぐ、田んぼのあぜにハナショウブが花開いていた。
       

 線路に平行する大竹集落の旧道を進む。この道は成田山へ向かう「旧成田みち」らしい。
沿道には梅の木が多く、たくさん実った木もある。ムラサキシキブやモチノキも花を見せ
ていた。
    

         


 1㎞近く進み、坂田ケ池からの流れ沿いの緑道へ。気持ちよい緑陰の道を上がり、ほど
なく坂田ケ池の西端に出た。大きなハナミズキにたくさんの花が咲き残る。






 上がってきた緑道を含め、池の周辺一帯は「坂田ケ池総合公園」になっている。池の南
側斜面を上がると広い芝生広場だが、人影は見えない。



 さらに進んでキャンプ場の横へ。たくさんのテントが並び、宿泊したグループも多そう。


 キャンプ場東端付近から南側の谷をまたぐ釣り橋があるが渡らず、林間を進んで池の東
端の堰堤(えんてい)付近に下り、駐車場で小休止した。



 堰堤に沿って西北に回り込み、車道に出てすぐ先で北東に延びる谷地田沿いに進む。
       

 龍角寺一丁目の戸建て住宅地の南西端に上がると、大きなヤマボウシに花がいっぱい。


 西に少しで岩屋古墳の南側に出た。岩屋古墳は国史跡・龍角寺古墳群のひとつで、7世
紀中頃の方墳(ほうふん・正方形の古墳)。

 一辺は78m、高さ13.2mで3段築成になっていて、古墳時代終末期の方墳として
は全国第1位の規模という。


 南側には東石室と西石室の二つの石室が近接してあり、西石室↑は内部をのぞけるが、
東石室↓は崩れているのかロープが張られ、そばに近づくことはできない。




 西に100m余り、車道の西側に「千葉県立 房総風土記の丘」の看板があり、「房総
風土記の丘の由来」や「体験博物館 千葉県立房総のむら」の案内板などが立っていた。

 房総風土記の丘は、岩屋古墳をはじめとする竜角寺古墳群(約120基)と、白鳳仏で
名高い龍角寺をとりまく緑豊かな自然環境の中につくられた県立博物館とのこと。中央部
の資料館のほか、重要文化財の建物や植物観察園などあり、全長5㎞ほどの遊歩道で巡れ
るという。


 周辺一帯は豊富な広葉樹の樹林が広がり、近くに国重要文化財の旧学習院初等科正堂が
ある。内部にも入れるが、入口から内部を一覧するのみとした。


 気温が上がり暑くなったが、その先西方に延びる遊歩道は、木々の下で暑さを忘れさせ
てくれる。
       

 遊歩道の両側には次々と古墳が現れ、中には「99号墳」のように、径12m、高さは
0.9mという、標示が無ければ古墳と分からぬ規模のものもある。


 樹林の切れ間から南西側に印旛沼の一部が望まれ、さらに80号台の古墳の横を進むと、
再度印旛沼の見えるところがあった。




       
     

 11時30分に「風土記の丘資料館」前に着き、57号墳そばの樹林下で昼食にする。
周辺にも幾つかの古墳が望まれた。







 昼食後に資料館に入り、原始から古代、中世にかけての遺跡から出土した埴輪や土器、
瓦などと、関連する資料や写真などの展示を観覧した(大人300円・65歳以上無料)。








 12時30分に出発して、さらに樹林下を北に延びる「白鳳道」を進む。すぐ近く右手
に、復元した竪穴住居が望まれた。


 県道18号・成田安食線バイパス下をトンネルで抜ける。近くに、竜角寺古墳群で最大
で千葉県内で最も新しいと考えられるという前方後円墳・浅間山(せんげんやま)古墳が
あり、墳丘に上がる石段も設けられていた。


 樹林帯から出て竜角寺集落を進み、集落の北側にある龍角寺境内に入った。
       
 龍角寺は、和銅2(709)年の大干ばつの年に龍神が来て自分の身を三つに切り人々
を助け、その頭を納めたのが名の起こりで、関東で最も古い寺院のひとつとか。

 当時は東側に高さ33mほどの三重塔か五重塔があり、本尊薬師如来坐像は709年造
立で、県内最古の白鳳時代のものという。

 現在の拝殿は小さく、背後に本尊を祭る収蔵庫がある。境内に居られたボランティアガ
イドの方が、それら寺の歴史や本尊のことなど拝殿前で説明してくれた。

 聞いているうちに時間が経過し、背後にあるという金堂跡や塔心礎などは見逃した。

 集落を南に少し戻り、西北に下る細道に入ると侵食の進んだ竹林となり、おびただしい
竹が両側を覆う。
       

 下りきって谷地田の南端に出て北西に向かい、途中で谷地田の東側から西側に回る。


 500m前後で車道に出て、逆V字状に折り返し南に向かう。二つ目の神社そばの素羽
鷹神社バス停横から西側の酒直(さかなお)集落へ。道路際に静かなたたずまいの多宝院
があり、立ち寄り参拝した。




           

 集落内をS字状に進んで西に抜け、酒直台一丁目の新しい住宅地と田園地帯の間を西進
する。


 さらに気温が上がり暑いので、次の白山集落の東端にあった草地の小公園に入り、緑陰
で休憩した。


 集落の中ほどでJR成田線の線路に平行する旧道に合し、線路沿いに進む。線路上を横
断する車道下を抜けてすぐ、上町集落の斜面にたくさんの庚申塔が並び、上に小さなお堂
も祭られていた。


    



 「旧成田みち」の石柱の立つ道を進み、安食(あじき)駅に14時20分に着いた。

 多くの人が近くのコンビニで冷たい飲み物を仕入れて駅前で乾杯する。下り電車で帰る
Tさんと別れ、残り全員は14時56分発上野行直通電車で帰途についた。
    

(参加 11人、天気 晴、距離 8㎞、地図 成田、歩行地 成田市、栄町(さかえ
 まち)、歩数 17,500○、累積標高差 上り・下りとも 約130m)


 数日後、「房総風土記の丘」の「体験博物館 房総のむら」に寄らなかったことに気
づく。駅を出て間もなく、私同様以前に来たというIさんと、その後の房総のむらのこ
とを期待していたのだが、昼食後は白鳳道を進んでバイパスしていて、すっかり忘れて
いた。

 時間の余裕もあり、この日一番の見どころだったような気もして、房総の商家や民家、
武家屋敷、農家や水車小屋などのある「むら」に立ち寄れなかったのは、ちょっと残念
な思いがした。




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