あるきメデス

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冬の飛騨路〈2日目 高山を観光後 下呂温泉へ〉〈1/3〉(岐阜・高山市)

2023-02-04 21:23:01 | 国内旅行
 2023年1月18日(水) 〈高山観光・その1〉

 宿泊した、高山市のホテルアソシア高山リゾートにて6時30分過ぎに起床した。

 窓を開けると外は全面冷たそうなガスに覆われ、小雪もチラついて遠望は利かない。

 7時過ぎから2階のレストランでバイキング朝食をする。


 食事を終えた8時過ぎには、レストランはかなり閑散としていた。



 9時発のシャトルバスに乗り、10分ほどでJR高山駅東口に着いた。バスを下りると
雪がチラついている。

 昨日は西口からホテルに向かったが、東口のこちらが高山の町並みに面している。


 駅ビル階下のコインロッカーに不要荷物を入れて、そばの観光案内所で観光地図などを
入手する。

 高山は飛騨高山藩の城下町で、その後は天領として栄え、良質な水と米に恵まれ江戸や
明治から続く酒蔵が7軒あり、先人たちが確立した優れて醸造技術を継承して酒造りをし
ているとか。

 また「飛騨の匠(たくみ)」として知られる高山は、家具造りが盛んだという。

 気温は0℃前後のようで、かなり手が冷たい。観光案内所でもらった「飛騨高山ぶらり
散策マップ」を手に、15時近くまで「飛騨の小京都」と呼ばれる高山の町並み観光をす
ることにして、9時20分頃に駅前を出た。


 観光案内所前から東に延びる駅前中央通りへ。すぐ先の交差点際に、見る方向により図
柄が変わるモニュメントがあった。
     
 正面は高山市の市章、側面では雷鳥、斜めからは未来に向かって羽ばたこうとする飛騨
高山をイメージしたものだという。
          


 
     近くには、飛騨の伝統工芸品である一位一刀彫りの「足長」像が。
     
     飛騨の象徴である一位(イチイ)材を用いて木目の美しさを生か
     し、彩色を施さない独自の根付彫刻だという。

      
 古くからの商店や、ショウウィンドウ内の変わって展示などを眺めながら少し進む。




 広い通りを北進して、国分寺東交差点際から飛騨国分寺境内へ。

 飛騨国分寺は、741 年に聖武天皇による全国への国分寺・尼寺の建立命令で、746
年に建立された高野山真言宗の寺のひとつ。

    入った近くの境内東側には、飛騨地方で唯一という三重塔が立っている。
     
 現在の塔は、飛騨の匠の祖として崇敬を集める藤原宗安の直系とされ、江戸中期以降、
四代にわたり水間相模守(さがみのかみ)を名乗った水間一門の三代目の代表作で、文政
4(1821)に再建されたもので、県指定有形文化財という。

 境内で目につくのが、国指定天然記念物で推定樹齢1,200年、高さ28mという大イ
チョウ。
     
 行基菩薩の手植えと伝えられ、秋には黄色く染まるというが、いまは枯れ枝のみ。「乳
イチョウ」の名があり、乳の出ない母親がお参りすると乳がよく出るといわれ、根元には
石像が祭られている。
     

 本堂は、室町時代中期以前と推定され、国指定重要文化財という。


 大イチョウを背にした鐘楼門は、安土桃山時代の建築とされ、高山市指定文化財とか。



 本堂近くの絵馬掛けには、子供守護を祈願した絵馬がたくさん奉納されている。



 境内中央部南側の表門から、国分寺を出た。

      その山門の横には、「なでさるぼぼ堂」がある。
     

          
 飛騨地方に古くから伝わるという、猿の赤ん坊の意味をもつ「さるぼぼ」で、猿の赤ん
坊を模した布製の人形のこと。

 「災いが去る」「家内円満・良縁」「子宝・安産」などのお守りとされており、横の庚
申堂には、それら願いを込めたたくさんの「さるぼぼ」がくくられていた。



 門前から東西に延びるアーケードのある中心街、国分寺通りを東へ向かう。周辺には興
味深い店が幾つか目に入る。




     


 宮川に架かる鍛冶橋際へ。北側、下流側と逆光の上流側を眺める。





 橋の先は安川通り、右手(南側)には、飛騨の特産品の店舗が並んでいた。






 後から回る予定の下三之町の古い家並み。



 橋から2本目に交差する下三之町の角は「古い町並美術館」で、山下清原画展が観覧で
きるようだが、水曜の今日は休館日だった。
     

      その横から、下三之町の通りへ。 
     
 途中には、国の有形民俗文化財でユネスコ無形文化遺産医にも登録されている高山祭屋
台の下三之町上組の「仙人台」や、下三之町下組の「宝珠台」の屋台蔵がある。
          



     

          


 通りの突き当たりで細い流れ沿いの通りへ。左手角の店はせんべい店で、その原料や商
品などが並んでいた。


     
     右折した北側、流れの向こうは日下部民芸館で、敷地際から熟した柿がたくさ
     さん流れに下がる。
          


 国指定重要文化財である日下部民芸館前から延びる、下二之町 大新町伝統的建物群保存
地区を進む。


 隣の吉島家住宅も国重要文化財。吉島家は、生糸や眉の売買、さらに金融や酒造業を営
んでいた商家のよう。



 さらにその先にも趣ある木造の商家が続く。



 突き当たりを右左折した角は「猫くら」と呼ぶ猫を保護している建物で、中をのぞくと
たくさんの猫が見えた。








 次の十字路を右折して東へ、桜山八幡宮への表参道に入った。背後の宮川に架かる宮前
橋際には大鳥居が立っている。



 この通りにも飛騨の匠の一位一刀彫りや春慶塗りの店などが目についた。















 二の鳥居をくぐって桜山八幡宮の境内に入り、参拝前だが手前左手(北側)にある「高
山祭屋台会館」を観覧することにした。 〈続く〉




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