2010年2月6日~4月18日まで、3ヶ月も暇を見つけては削り出したイルカの『メロンちゃん』が、やっと完成した。
時間がかかったのは、鬼の面(般若)と、途中からイルカとペアになるタコの『八郎』と同時進行したためでもある。同時進行の理由は、後ほど
年明けの1月の事~行きつけの林業家のシイタケ栽培予定地を調査中、間伐されたヒノキの根元部分の丸太を多数発見。『これで、たくさん彫刻が出来るぞ!』と、仕事を終えて、適当な大きさ・形のものを物色開始(笑) その中に、中心が腐ってどうにも使いようのないモノがあった。
『ハテ!中心が腐って使えないなら、エビみたいに腹の部分が空いているモノを彫れるのに使えるエビはヒゲや突起がある~丸っこいモノ~そうだ、イルカを彫ろう』という訳で、使い物にならないようなモノを貰って帰った。
(MIXIやっている人用の関連日記)
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●1日目(2010年2月6日:土)
先ずは、道具の準備。7つ道具とまではいかないが、これらが通常使っている道具一式の商会。特にチェーンソーは、オイルを入れ、ソーの張りを調整。そして、丸ヤスリで刃を研いで準備完了。
材は、この“勾玉(マガタマ)”に見える C型 のモノ。枝折れなどの際の皮剥げから縦に腐れが入り中心部まで達し、それを取り巻くように取り巻いたからこんなのが出来たみたいだ。
材の肉厚から、頭と尻ヒレの部分が決まり、材にはざっと下絵を描いた。
いよいよ、チェーンソーでカット開始。でも、丸材というのは実に切りにくい。大きな丸太と違って、固定しようがない。長靴を履いたネコのように、足先でうまく挟み込んで、カットをしていった。カットし始めると早いもので、段々とイルカらしい形になっていった。
この時点で、名前を付けようと思った。ドルフィン君にしようか~でも、僕の世代でイルカといえば、子ども時代のテレビ番組の『わんぱくフリッパー』なので、『フリッパー』と名付けた。
●2日目(2010年2月7日:日)
翌日、ある程度まで来るとチェーンソーでは限界になり、そこからはナイフやノミ・彫刻等の出番となった。
ナイフは手作りナイフが活躍した~切れ味良くて、シャッシャシャッシャと削れていく。ところが、悲劇が起きた 3つも起きた
ひとつ目は勢い余って、自分の指を刺してしまった。
ふたつ目は、イルカのくちばしが折れてしまったノミで背中を削っていた時に、くちばしが作業台の丸太に着いていて、負荷に耐えきれなかったらしい
折れた時の対処は2つある。接着剤でくっつけて元の形を維持する方法。もうひとつは、削り落してデザインを変更~悩んでいても仕方がないので、削り落すことにした。
マジックで、頭が後退する格好に引っ込めた形に描いて、くちばしを確保。~その線を手鋸で痛々しくも頭を切り開くようにカット。荒削りが終わったので、サンダーで丸みを付けた。
その夜の事、『フリッパー君は、ゴロン~ゴロン芋虫みたに転がるから、台座を拵えなければならない~それに、背びれは別の板をくっ付けるか~』って事で、イロイロ考えていた。
背中に穴をあけて棒を刺し、台座に乗せるか~それも痛々しいなあ~背びれの板も木目がガラッと違うし~って、インターネットでイルカを探していると、『シロイルカ』が見つかった
シロイルカには背びれが無いくちばしも長くないコレダ
http://image-search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&p=%E3%82%B7%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%AB
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%AB
そして、シロイルカの特徴的な頭部の額に突き出している『メロン』と言われる脂肪組織からとって、メロンちゃんにした。
一夜のうちに、ドルフィン君から、フリッパー君へ、そして、メロンちゃんに改名した。
●3日目(2010年2月20日:土)
この日も作業をしているが、写真が見つからない~撮り忘れか、消したかたぶん、タコの『八郎』の側の作業が中心だったので、撮り忘れの可能性が高い
ちなみにこの日は、くちばしが折れて泣いたものの今度はメロンちゃんになったことで、あえてくちばしを切り詰めて、頭をバランス良く削る作業をしているハズ。
●4日目(2010年3月14日:日)
ペアのタコの『八郎』の台座づくりもだいぶ進んでいるが、今日は、メロンちゃんの口元と目に“魂”を入れる日
口元には愛きょうを、眼もとには表情と、命の眼球を彫らねばならない。ところが、材が乾燥して堅い
濡れタオルを乗せて、『は~いメロンちゃん、今日は暑いですね~お熱がありますよ~熱冷シートで、ひんやりしようね~』って、住宅の庭先でお医者さんごっこみたいな独り言
柔らかくなったところで、切り出しナイフと彫刻等の尖った刃先で、慎重に刃を入れていった。 これで、“ニッ”と笑ったひょうきんなメロンちゃんの表情が決まった。
それから、サンドペーパーでひたすら滑らかになるように磨いた。
。
●5日目完成(2010年4月17~18日:土日)
メロンちゃんとタコの『八郎』を段ボールのベッドに入れ、ドライブがてら帰省の自宅まで連れ帰った。土曜日の夜、夜な夜な倉庫から“との粉”を取り出し、皿に水溶きして、『は~いメロンちゃん、泥パックしましょうね~綺麗綺麗なお肌になりますよ~』って言いながら、との粉を全身に塗った。
翌日の天候は晴天天日で十分に乾かしたら、乾いたタオルで拭き取り作業
『は~いメロンちゃん、泥パック効果が出ていますね~ツルツルのお肌になりましたね~』って言いながら、舞いあがるとの粉にむせながら拭き取った
眼球の窪みに詰まったとの粉は、ピンで描きだして、目元くっきりに仕上げた。
その日の午後、いよいよ仕上げの塗装~つやだしニスで念入りに塗った~
またまた『は~いメロンちゃん、ニスでお化粧しましょうね~一度塗ったら絶対落ちない、魔法のお化粧でしゅよ~ピカピカのお肌になりましたね~』って、庭先で独り言、言いながら二度塗りをして完成した
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