2010年2月20日~4月18日まで、イルカのメロンちゃんと同様、3ヶ月も暇を見つけては削り出したタコの『八郎君』が、やっと完成した
イルカのメロンちゃんを無傷状態で置くためには、なんらかの台座が必要になり急きょ作り始めたタコ途中からイルカと同時進行したために時間がかかった。
それは2月7日以降、イルカのメロンちゃんを支えるには、何がいいかとずいぶん考え続けたカニ・伊勢海老・小さいイルカが背中合わせにメロンちゃんの脇を支える~考えるの自由だが、制約は材の大きさ形~どの案もストックには適材が無い
~あるのは、横から見るとやや斜めに伐採された根元部分の丸太~海洋生物の色々をインターネットで調べた。途中わき道に逸れ、葛飾北斎にも出会ったが、これは、『そんなの関係ない(古い)』~そして、自由に脚をくねらせる蛸・タコに決めた
先ずは、材の材の大きさ形の範囲で、どのように脚をくねらせるか~職場に余っているカレンダーを3年分持ち帰り、その裏紙の白地に~夜な夜な、あーでもないこーでもないの39枚のタコのデザインを繰り返した
これから20枚→四方と上から見た図の5枚を絞り込み、いざ、丸太に向かった
●1日目(2010年2月20日:土)
休みの朝から、シートを広げ、ピクニックと思いきや、怪しい刃物と食えない丸太を広げた。
材には、木材用のチョークで下絵を描いた。大まかに、チェーンソーでカット開始。メロンちゃんが腰かける部分を大胆に、えぐり出す。ざっとカットした所で、イメージを付けるために、メロンちゃんに登場してもらった。これで、過不足の削り具合をチェックしていく。タコの脚がヌリュッと湾曲した部分には空間が出来るので、そこは電気ドリルやノミでガンガン削った
●2日目(2010年3月6~7日:土日)
土日の休日は、住宅にはほとんど人影がいなくなるのでラジオをガンガンならせて、昼飯も忘れて没頭
ナイフやノミ・彫刻等の使いながら『あっ!削りすぎた!やっべ~』とか独り言を言いながらの作業。シートには削り屑が見る見る溜まるので、レジ袋に収納~檜は香りが良いので、部屋に持ち込んで芳香剤として活用(笑)
●3日目(2010年3月13~14日:土日)
今回も帰省しないで、タコの『八郎』と一緒に過ごす
今日はタコの細部の空間をドリルを中心に、穿っていく。昼飯も2時くらいになったりと不定期~実はこのころ、心の葛藤が始まっていた
タコの吸盤をどうするかだった。なにもそこまでリアルにする事は無いだろう~が、本音だった。そんな時、包丁の会の岡秀の本棚の“ナイフマガジン”で出会った、『中山英俊』の世界~そこにはナイフの取っ手に刻まれた、見事な蛸があった。コレダ http://www.munemasa.co.jp/SHOP/M1912-305.html
結果的にそれに触発されたのが本音だが、後でエライ後悔することに至った
やる気は出たものの、蛸の吸盤なんてじっくり見た事がない~まして口なんて!マンガでは、顔の前にヒョットコ見たいな口が着いているが、メロンちゃんの背中に当たってしまう~本当に顔の前に着いているのかインターネットでも良く分からない~ならば買って、手にとって構造を見るしかない~ってな訳で、作業途中だったが道具もそのままにして、木屑もパンパン叩いた程度で、店に直行~あったあった、でも半分に割ってある半身のタコその中で口ができるだけ着いているモノを10分くらいかけて物色し、やっと決めた。
(MIXIやっている人用の関連日記)
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1437869174&owner_id=14979112
実際手にして、良く分かった基本的に吸盤は千鳥に配列している、でも稀に気まぐれ配置もある。目はハッキリしない丸くない眼球。口はなんと後頭部的なところに、切れ目を入れたような唇状の開口部があり、その中に貝の出水管・入水管的な管状の口が1本あった。
先ずは、口を彫った
さて、それからはいかに吸盤を彫るかだ~木材用のドリルが最適と思ったので、12と9ミリを使って、輪郭だけを丸く歯形をつけることにした。うっかりすると穴が空いてしまうので、数回転で止めて逆転。
途中、脚が欠けるハプニングも発生~接着剤で修復。目も入れた~吸盤の彫りにかかる前に、彫刻等を研いだ。吸盤は、あらかじめ給水させて材を柔らかくして、彫刻刀の先をドリルの輪郭に沿うように、クイックイッと捏ねると丸く凸型に浮き彫りに出来た。縁どりはU字型の彫刻刀を使った。 ちなみに、この日の酒の肴は、もちろんこのタコとなった(笑)
後篇へつづく~ 見てね~
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