新年度4月になって、僕らの包丁会のメンバーの大将が定年でこの地を去ることになったそして大将と同じ棟に住む、やはり包丁会のメンバーの”なっちゃん”に、ダイニングテーブルが置き土産で渡った
彼女はそこにノート型パソコンを置いたそうだが、適当な椅子が無くて、たった2段の脚立の狭い金属面に座ってやっている~と包丁会で話した。
それを聞いて、『廃材の手作りでいいなら、椅子ぐらい作ってやろだい』と言ってしまった。
さて、時は新年度の異動後のあわただしい時~5月末くらいに出来れば良いかなと予想を立てた。
それから、休みや仕事の傍らの材料集め4月下旬には集まったが、椅子となれば人間工学的に、テーブルとの高さの関係や、お尻の大きさも考えてデザインしないと、座り心地は良くないとあって、必要なデータを聞いたそして、エクセルで簡単な設計図を作って、前もって了解を取った。
時期はGW前とあって、帰省し、2泊3日のキャンプに行く計画だった ところが、事件は起きた 今では毎日のようにニュースになっている『口蹄疫』だ
4月29日午後7時~30日午前1時まで、消毒作業員としての防除ポイント①への招集令状が来た
とりあえずキャンプは変更~29日の昭和の日も帰省する訳にはいかず、『え~イッ、今日(29日)作ってしまえ』と、朝8時から取り掛かった。
バスマット上のこれは、”座面に使える”と、水上村のログハウス廃材置き場から見つけた、杉丸太の端材~この形に、ビビッと来ていた~
(目的を持って、使いどころを思ってモノを見れば、使えるモノは、あちこちにころがっていると思う(笑))
前日の内にお風呂に漬けて給水させて置いたもの。給水させて柔らかくしておかないと、堅さにとんでもなく苦労する経験から、こうしている。
脚になるのは、間伐材で作った小径木の端切れを貰って来たもの。脚と脚の連結、兼、足乗せの”渡り”は、ヒノキ山の枝打ちした捨てモノを”枝ぶり”を見て選別して集めたもの~
先ずは、座面になる丸太の端切れを均等な厚さに矯正~厚い方を2.7cmから、一方の0に、超鋭角の三角形に切断~(ログハウスでのチェーンソー技術が役に立っている(笑))
次は、座面のお尻の窪みにフィットするように、ハート型に削り込んで行く~『こんなもんかな?~と、なっちゃんのお尻を想像して確認~』
次は、足乗せの”渡り”の皮むきと、節落とし~ここで、事件は起きた
もうすぐ仕上げとなる3本目のナイフを使って、節落としをしたところ、ポロポロと刃毀れを起こしてしまった(泣) ここまでどれだけ時間をかけて磨き、研いだ事か~(写真記録時間を見ると、5分間放心していた)気を取り直して、最初に作ったナイフを使って皮むきと節落としを続けた。
さて次は、ディスクグラインダーによる研磨、60番メッシュで荒削りを掛ける~これで見る見る滑らかになった
いよいよ作業は佳境的技術の場面~今回の為に購入していた『ホールソー』その名のとおり、『穴あけ鋸』。適当な直径のソーを電気ドリルに着けて脚の♀穴に、目的の大きさの穴を開ける。
ところが曲面に均等に開けるとなると意外と難しい。
穴を開けた後(ケガキ後)は、ノミで穿っていく。
今度は、4本の脚だが、同じ径のホールソーを使うとユルユルになってしまうので注意~ひとつ小さいもので脚の♂を模る。
鋸で周囲に刃を入れて、ノミで切り取って♂脚の形が出来る。
座面の底は曲面、底に開けた穴♀は曲面に垂直ではない!あくまでも完成時の脚の開き角度で掘っているから難しい
脚の♂は長めに作っているので♀穴の底に着いた所で印を鉛筆で付ける それと、♂♀を正しい角度で突っ込んだ時には、曲面と脚の刻み面の接地部分は一直線に接するから、『この時には曲面と平行線がが描かれるハズ』という理論で、ここで線引きをしておく
この印で、脚の♂の長さと斜めの接地面を切り取った。
果たしてメデタク、ぴったりと♂♀合体『浜ちゃん~みちこさ~ん』ってか
ところが、現実はメデタク合体には行かない浜ちゃんがやや大き過ぎて、みちこさんは『キーキー』音(ね)をあげる~きつ過ぎるのだ!ここではツバはつけずに、木材チョークを♀みちこさんの方に塗って、浜ちゃんもう一度トライさせる
浜ちゃんに着いた黒い部分をナイフで削って、浜ちゃんもう一度トライ『みちこさん、いいですかきつ過ぎても緩すぎてもダメですよ~』なんて独り言を言いながら、何度か繰り返して、頭の中に『合体』が点滅してやっとOK
これを4本脚でやるから『浜ちゃん、記録だよ昼間っから、4回も頑張ったよ~みちこさんも頑張ったね』キツイのはこっち(スーさん?)だけどね。
さて、脚の取り付けは鉛筆の線引きレベルの削りをして隙間を無くして出来上がり~とは言え、浜ちゃんとみちこさんにはいったん離れてもらう
次は、足掛けの”渡り”再びホールソーの出番、小さな径で穴あけ。
ドリルとノミで穿って、今度は浜ちゃんに穴が出来、足乗せのヒノキ枝を削いで、突っ込み、組立て、4本足は座板に見事『合体』
仕上げに、80番のディスクグラインダーを掛けて、滑らかなになるまで磨きあげた
ぐらつきは無いものの、各接合部分には60mmのネジ釘をネジ込んで完成
全くの廃材から、こんなに温もりのある椅子が出来ました。
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