口蹄疫の発生は、宮崎県では依然として収まっておらず、今日までに264件となり、処分対象の家畜は18万頭近くにのぼっているという。
そのような中、お隣えびの市の移動・搬出制限区域解除がもうすぐ、6月4日午前0時に解除される。
昨日は、鳩山首相が突然の辞任表明~。つい前日に初めて宮崎入りして全面的な支援を確約したような?言った本人は居なくなった。果たして被害を受けた農家はどんな思いでニュースを見た事か?リーダーが居なくなっても、口蹄疫対策特別措置法は明日4日に公布され、即日施行される。
この法には、未感染の家畜を強制的に殺処分できることや被害農家の補償、国による埋却地の確保などが盛り込まれているという。
その農家や現場で殺処分や埋設にあたる関係職員の気持ちを思うと、いたたまれない。
それにしても全頭殺処分というやり方はどうも納得いかない。動物愛護から可哀想とかもあるが、そもそも偶蹄目動物もウィルスもおそらく6000万年前の有史以前から存在していたもの、つまり有史以前から偶蹄目動物は、口蹄疫に侵されてきたはず。アフリカ大陸のヌーやアメリカ大陸のバッファロー、アジア大陸の水牛にしろ、今日まで絶滅していないのは、その中で生き残りが居て命をつないで来たからこその証明。
それを全頭殺処分すると言う事は、遺伝的に抗体を作り出し抵抗性を持つものを人間自らの手で絶滅させるようなものではないか?
極めつけは、宮崎県家畜改良事業団の種牛49頭が先月31日、殺処分されたことだ。種牛だからこそ、その中で1頭でも遺伝的に抗体を作り出し抵抗性を持つ牛が生き残れば、それを”口蹄疫抵抗性牛”として活用すべきではないか?と必死に思った。
そもそも、肉質や増体重等の重視に偏重した家畜改良だから、何十年?に1度のこういう時には弊害が出るのかもしれない。動物に比べて植物の育種はまだマシな方かもしれない。少なくとも病気の抵抗性の強弱は選抜の対象になる。
いかに経済動物とはいえ、チャンスの芽を全て摘んでしまう全頭殺処分は納得いかない。
そうは言いながら、100頭の内1頭しか生き残らないとして、その間、餌をやり世話をしながら病気で苦しむ家畜の多くの死を見届けるのは、経済的にも精神的にももたないに違いない。
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