2009年4月頃
ここに赴任した頃、頭地大橋はまだ橋脚もこんな状態で、まるで『象の檻』状態だった
この鉄筋は人の手首くらいの大きさがあった
頭地大橋は、川辺川ダム建設による頭地集落の水没による橋の架け替えとして計画されていたものだ。
ダムは出来ていないが、立ち退きは実施したので、生活が代替地に移ったからには、橋は作ってもらわなければならない。
しかし、一部の地権者からの同意が得られないことによる設計変更とかで遅れていた。
この田口の大イチョウも移植の計画があるが、いまだ移植は済んでいない
2011年6月頃
工事は再開され、『象の檻』もコンクリートが流し込まれ~流し込まれといっても、レンコン状に穴が開いている中空橋脚であることから、レンコンのLotusのLで、「ML工法」という事だ
そもそも、橋梁にも届かないのに、移植の必要が本当にあるのか
と個人的には疑問に思う田口のイチョウの上を跨ぐように橋は架かる。
一番手前は国道445線の土手になり、ここに向こうから伸びてきた橋梁が乗っかる
橋梁は足場に包まれ、川辺川の水面から約70mの高さまで伸びて行っている
2012年1月25日
この日、建設途中の現場に登る機会を得た
すでに、橋脚の一番高いところが約68m完成し、橋梁も伸びていた。
工事用エレベーターのレールが橋脚に取り付けてある。
エレベーターに乗り込むとゴーゴーゴーとゆっくり上昇した
橋梁に上がってみると、冷たい風が吹き荒れていた
その中で、思ったよりも少ない人員で作業がされていた
大きなクレーンもあった。
このふくらみは、バルコニー。
完成すれば、大勢の人がここから下の川辺川や、山々を眺めることだろう
伸びていく橋梁を作るのは、この機械名前は~知らない
鉄筋を入れて、コンクリートを流し込み、少しずつ伸びていく
それにしても今日は寒い~福寿草が咲く仰烏帽子山も雪に包まれている
http://fromitsuki.exblog.jp/17563829/
気温は分からないが、バケツの中の水溜りは、ひしゃくと一緒にまだガリガリ凍り付いている~ということは、ここはまだ0度近くなのか~ともかく吹きさらしの高台で、寒い
早く降りたいけど、せっかくだからバルコニーから風景を楽しんだ
北西方向:約5km上流の神屋敷取水口から導水されている九領の発電所
南西方向:以前の頭地集落跡。
南東方向:現在の代替地の頭地集落~手前は中学校と人吉高校五木分校
北方向:以前の田口~溝口集落~
上の写真中央の家のアップ:
今では、尾方茂さん夫婦の1件だけが自給してここで暮らしている。
http://fromitsuki.exblog.jp/11096739/
さて、下に降りた。
地面から見上げると68mある一番高い橋脚は高い
伸びる橋梁も、重力で折れるのではないかと心配になる
田口の大イチョウの上に向かって橋梁は伸びている。
しかし、イチョウの枝や幹が届くことは無いと思う。
完成までは、まだ1年はかかるという
これが、完成図~この橋が完成すれば、頭地から大通り峠~宮原へも
便利になるだろう
橋の左端の山袖は切通しになっているが、そこは坊主山と言われている
ここを削り取って、『坊主山公園』が作られる計画がある。
完成する頃はもうここには居ないだろうが、渡り初めには来たいなあ
頭地大橋の専門的なことは、こちらを参考にしてください
http://www.qsr.mlit.go.jp/kawabe/dam/touji_shintyoku.pdf
http://www.qsr.mlit.go.jp/n-shiryo/kensyu/04/06.pdf
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