Goo・ちょき・パーで、なに作ろう!

定年退職してしまいましたが、再任用でまだまだ老後の蓄えをしなくてはなりません。それでも悔いのない人生にしたいと思います。

ボブキャット TCM315の作動油交換・エア抜き

2021年08月08日 11時24分17秒 | 日曜大工

2021年8月1日

毎日のように熱中症アラートが出る今年の暑い夏。
暑さにもめげず、休みには油まみれになる今年の夏。

前回ストップした原因、28ミリのソケットレンチを手に入れて、さっそく作動油を排出するボルトを緩めました。




ドロドロと流れ出る作動油を見ながらふと!
『作動油は31リットル、この洗い桶は15リットル!あふれるジャン!』

慌てて28ミリボルトを締めてストップ。
2回繰り返して、古い作動油を出し切りました。



さて、インターネットで調べるも、TCM315の作動油を入れる所のサイトが見つかりません。
ここのどこかにあるはず!
4本の作動油の管、中央右手の丸い所か?
イメージは6角のボルトだったので不安が付きまといました。



丸いキャップを外すと、まるで冷却水のキャップです。
(冷却水は手前のエンジンの所だったし?ともかく中の液体が何か調べてみよう!)
と、細い棒を突っ込んであげてみると、作動油が着いていたので確信が持てました。



ちなみに最初にイメージで思ったこの6角のボルトは、コントロールバルブで、これを弄っていたら大変な事になっていました。
(銘板の説明があって良かった!)



作動油の給油口が分かったので、新しいオイルを入れたら良いのですが、ともかく重いんです!
そこで、熱帯魚の水替えに妻が使っていた更新のポンプを使うことにしました。
一時はジョッキで8回(4リットル×8回)入れることも考えましたが、サイフォンの原理で、楽でした。




さて、作動油20リットルは全部を入れたら良いのですが、次の缶は途中で適量でストップしなければなりません。
インターネットで調べると、右側のタイヤの間の、この2つの斜めのボルトの穴から漏れ出る事を確認して、その間の油面が適量とありました。
(エンジンオイルだったら、引き抜きのゲージ棒で確認出来るのに、これは面倒だ!)




下のボルトの穴から漏れ出たので締めて、給油開始。
上のボルト穴からも溢れて流れ出しました。
一人で、油いれたり、穴を見に下に降りたりと、何度も繰り返しました。
(これから、エア抜きで油が漏れるし、ちょうど中間位の適量になるだろう!)




作動油は入った!
苦労して外した連結パイプを再び繋ぎました。
エンジンをかけてみました。
そして、いよいよブームシリンダーとバケットシリンダーの油圧ペダルを踏みました。




『全くの無反応!』

事前の下調べで、インターネットで、『エア抜き』を調べていましたが、同じ機種でのやり方が見つけられずにいました。
ただ、『エア抜きが不十分だと、油圧系統を壊すことになる!』

とありましたので、エンジンを切り、来週まで勉強をすることにしました。



2021年8月7

『一週間のご無沙汰でした・・・・』
この一週間、あちこちのYouTube等で、そもそもの油圧の勉強をしていました。
また、道具一式を広げて再挑戦です。




注射器や水鉄砲で説明すると、ピストンで作動する、先の針側の空間だけでなく、手前の手で押す部分の空間も部屋になっており、INとOUTの油の移動でピストンを移動しロッドが伸び縮みしているということです。



作業をした時に、どの位置でピストンが止まっていたか?
つまり上の図で言えば、INで油を充填しようとしても、OUT側のパイプを繋いでおれば、OUT側の空間に空気が充満しており、油が入れない。
解決策は、OUT側のパイプを外してまず空気を追い出し、それから繋ぐ。
今度は逆向きに、ピストンを縮める時にはIN側のパイプを外し、パイプ内の少しの空気を追い出し、油が噴出したらパイプを繋ぐ。



その様な構造原理をブームシリンダーとバケットシリンダーに当てはめて、手順を考え直しました。



注射針から空気を押し出すときに、針の先から薬液がぴゅーっと飛び出させる様なものです。
エンジンをかけ、油圧レバーを踏むと、あちこちから空気油が吐出しました。




連結パイプの口元まで作動油が来ていたら、パイプ内の殆どの空気は出されたということです。



手は油だらけで撮影どころではありませんでしたが、エア抜きはなんとかやるだけやり終わりとしました。



エンジンをかけ、油圧ペダルを踏んでみました。
先ずはバケットシリンダーのテストです。
ペダルを踏みこむと、空気と油の混じった様な(おなかのグルグルみたい)グルグル感が伝わります。
(まだどこかに空気が残っていたのか?もう一度やり直しはキツイなあ~)
と思ったら、コンクリート床に突き立てていたバケット先の引っかかりがガクン外れて、バケットが動きました。
角度も全部の角度で曲がりました。



次はブームシリンダーです。
こちらもグルグル感の後、上りました、上がりました。
喜んで、2階の梁までぶつけてしまいました。
そしてちゃんと、下がりました。



そもそもの作動油の漏れだった、4カ所のシールからは一滴の漏れもありません。
夏野菜を片付けたら、秋からの堆肥作りに、頑張ってもらいます!



これでボブキャット4回シリーズは終わりです。
同じ機種をお持ちの方の参考になれば嬉しいです。

① ボブキャット TCM 315 電装レストア

② 油圧シリンダーの作動油漏れ

③ボブキャット TCM315 油圧シール交換


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