2021年8月21~22日
今年も栗園は豊作で、イノシシ🐗は大変喜んでおります。
方や、土日作業の私は、休みもない栗地獄の憂鬱な時期となっています。
早起きして、実家により準備して栗園に着いてみると、落ちた栗のほとんど全部は綺麗に食べられています。
おまけに、大粒のブルーベリーみたいな黒い置き土産までしてる!
特に今年のイノシシ🐗は行儀が悪く、低木の栗にはよじ登って枝まで折っています。
それと、例年に無い10日以上の雨、大雨が続き、園内のいたるところで出水があり、ジュクジュクの足元での栗拾いです。
さて、『みすみすイノシシに食われるばかりに黙っちゃいないぞ!今年の俺は去年の俺とちがうぞ!』
とばかりに考えた対策に取り組みました!
電柵設置?園全部の金網囲い込み?
去年から準備したソーラーパネル電源による人感センサーラジオ設置も諦めました。
いずれの策も、費用対効果の無い事と分かり取り組みません!
材料は迫りくる竹利用と、お役御免のネット活用です。
チェーンソーで、ジャンジャン切り倒しました。
ところが、枝を落として運び出すのに、半日もかかってしまいました。
約40本の枝を落とし、準備完了。
すでに、腰・腕痛~。
柱になる竹は170cmにカット。
根拠は20cm位打ち込み、140cmの位置にネットを張る。
鉈で杭状に尖らせます。
残念ながら、打ち込む写真を撮る暇はありませんでしたが、こんな感じで柱を立て梁を渡し、それにネットをヒモで取り付けていきました。
約15cmおきにヒモを通して、縫うように両脇の竹に固定していきます。
張っているそばから、自然落下のイガや栗がネットにかかります。
とりあえずネットにかかった栗を集めると、すぐに籠にたまっていきました。
その時わかりました。
最初は面積を広げたいと出来るだけピンと張っていましたが、落ちる瞬間を見ていると、トランポリンのように跳ね上がり落ちてしまうのです。
ある程度の弛みが必要と分かりました。
こちらのネットにもたまり始めました。
栗は風でも物理的刺激でアエますが、24時間自然と落ち続けているのが分かります。
あちこちで、バサバサーっと落ちています。
まあ、虫食い、枯れたイガとか、実以外も混じってはいますが、これらの栗は確実にイノシシにお預けです。
下の段の栗園。
一人での作業と、二人居ての組み作業の違いって痛感します。
一人作業は何度も行ったり来たり、倒れた柱を起こしたりと捗りません。
ネットのカバー面積、約135平米、竹に固定したネット縁の総延長158m、縫った箇所15cmおきとして、約1,050箇所。
家(実家)に昼飯に帰る時間も惜しくて、朝から午後7時くらいまで、あり合わせのおかずを詰め込んでの弁当持ち込みの2日間でした。
こうして、まる2日間のイノシシ食害防止、栗落下受けネットの設置が終わりました。
不安はいくつかあります。
①枝まで折る🐗イノシシのことだから、ネットを食い破ってめちゃくちゃに踏み壊すかも?
②壊さないなら、重みで倒れて、かえってイノシシは大喜びするかも?
③仮に無事だとしても、冬の枝の剪定や落葉時期の落ち葉の処理は大変だろう?
終盤、ヘロヘロと作業しているところに、隣のH集落からの出作で下の田んぼを作りに来ている知らないオッサンが来ました。
忙しくネットにヒモを通しているところに、なにか話しかけてきます。
オッサン:『あんた、〇〇さんとこの息子さんかい?』
俺:『ハイそうですが、何か?』
オッサン:『栗を拾ったなら、イガはイガで別に集めて下は綺麗にしとかんと、殻と新(あたら)しゅ落ちたつとの区別はつかんばい!』
俺:内心(なんてや、こんオヤジはわざわざ下からそんな事を、ご教授に来たつかい!分かっとるくさ!でもそれはイノシシもおらん時代の話で、毎日栗拾いに来られるもんが居る時たい!イノシシも分からんごつ地面をイガばかりにしていると、食いこぼしの確率も高まるとたい。新たに落ちたのが一目で分かるなら、イノシシも大喜びたい!わざわざ余計な事言いにこんでよか!)と、疲れているのもあって内心ケンカ腰!
俺:『親父は高齢でここに来れなく、私も働いているもんで、来ても土日しか来られんで、ともかく拾い集める事が優先です。殻のイガだけを集める余裕はなかです。』と言い訳。
俺:内心(こんオヤジは物見遊山の暇人かい?それとも、誰も来ないからいつも落ち栗を拾いに来ている常習犯か?・・・何か他に言いたいことがあって下から上がって来たんじゃ?)と勘繰った途端、来た来た来た~!
オッサン:『・・・ここに上がってくるまでの道は、みんなの道だもんな。あたもここを通って上がって来ているけん、たまには道周りの草ば切らやんたい。みんなで管理せんとな!』
俺:内心(ハハ~!なるほど、それ言うのが目的だったつばい!まあ、俺もそんな村の道の維持管理の連帯意識はあるから・・・これには反論は出来ないなあ。)
俺:『分かりました。帰りに切って帰ります。』
オッサン:黙って帰って行った。
もう既に7時になっていて、早く帰ってゆっくりしたいところだけど、今しておかないとまた来週に延びてしまう。
この気象、来週は台風か雨かもしれん。
その間、水稲の管理に毎日来るだろうあのオッサンに『やっぱり、たまにしか来ん〇〇さんとこの息子は、いっぺん言うたっちゃ、分からんごたるなあ!』と思われるのが嫌だった。
入り口の公道から、ここまでの水田沿いの狭い道は中山間地等直接払い制度による関係農家の出役でのコンクリート舗装したもので総延長約200m。
途中の水田耕作者は約5人、水田と関係ない畑・樹園地の人はうちを含めて2人。
200m÷7人とすれば、一人29mも切れば文句言われないだろう。
軽トラックに積んでいる七つ道具の刈り払い機を起こすと、結果的には、右側の土手のみキリの良い所まで、合計50m位は刈った。
左側は、イノシシ・鹿の防護柵の鉄メッシュなので、そこの水田耕作者がすべきだろう!
私的な栗園とそこに至るお世話になる道の利用者の公的義務。
まあ、親父が出来ないなら、どっちもしなければならない。
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