2013年2月20日
熊本市パレアで県民カレッジ地域学コースの講座が開かれた。
前年の秋には事例発表依頼が来ていた~やや遠のいた記憶を蘇らせながら、発表資料を整えた。
残念ながら、すでに新しい職場の仕事の都合で、僕は参加できませんでした
せっかくなので、ブログにもアップします
タイトルは、『空き家の宿でハートフルおもてなし』
そのとおり、空き家だった家を改修して、『宮園のお宿』を利用者の協力で作り上げた物語りです~発表者は、五木村物産館出荷協議会の岩本会長です
それでは、はじまり・はじまり
『五木村物産館出荷協議会の岩本(かずのり)です。本日は、このような講座での発表の機会をいただき、ありがとうございました。慣れない発表ですが、よろしくお付き合い願います。また、パワーポインターの製作を含めて、本日の操作も、観光協会の寺嶋さんにお願いしております。
それでは、私たちが取り組んだ、『空き家の宿でハートフルおもてなし』を説明させていただきます。
・五木村は、この資料のように小さな村です。国営川辺川ダム建設にたいへん惑わされて、村の人口も激減した所です。
・高齢化も県内で最も進んでおり、村の振興や働く場所の確保など問題はたくさんあります。』
『そのような中で、所得確保の場や観光客誘致も期待して、平成16年4月に、念願の道の駅:子守唄の里が完成しました。』
『道の駅は出来たものの、ただ作って出したら売れる訳ではありません。五木村には国道3号線のような、恵まれた交通量はありませんので、この図のように、所得向上をめざすには、お客・観光客をいかに増やして、呼び込むかにかかっています。
そのためには、五木村の魅力をいかに高めるかにかかっていると思いました。観光客を増やすのは、村の観光窓口(ふるさと振興課)や観光協会の仕事でもありますが、我々協議会員も、自分たちの出店物を買って貰うお客さん誘致をやるべきだと思いました。五木村の魅力アップを図り、現在、殆ど通過している観光客を一人でも滞在して貰い、じっくりと楽しんで貰う。その宿泊場所として、”空き家”を利用した宿泊初づくり です。これが取り組みのイメージです。』
『折しも、協議会は県の”山の幸地域づくり支援事業”に取り組んでいましたので、事業目標に設定した中から主に、滞在型宿泊条件整備活動で取り組むことにしました。』
『空き家の宿泊所を作るに当たって、東側の川辺川沿いと、西側の五木小川沿いを念頭に、候補を探す事にしました。』
『次の4つの空き家を調査しましたが、結果はこのとおりです。』
『空き家と言えども、地主・所有者・条件等でなかなか簡単には手を入れられません。4つの空き家調査で残ったのが、この物件です。』
『しかし、この空き家も良く見れば見るほど、この様な不安な問題を抱えていました。』
『さて、空き家を人が住めるようにするためには、お金がかかるものですが、お金をかけて大工さんに綺麗にして貰えば良いというものでもいけないと思いました。お金は無いのですが、出来るだけ最初の段階から、利用者に参加して貰おうと考えました。五木村研究会やファンクラブに協力を仰いでみたらどうだろう~となりました。』
『五木村研究会員やファンクラブ員に対して、次のような案内パンフレットを作成し、呼びかけました。』
『県内外から、8名の五木村研究会員やファンクラブ員からの参加申込がありました。』
『この様な行事での村外からの受入れは初めてでもあり、事前の打ち合わせを重ねました。』
『いよいよ当日です。宮園の大イチョウの下で開会式~それから空き家に向かいました。先ずは実態を見て貰い、配布した調査票に、ここは壊す・ここはこのままで良い~などをチェックして貰いました。』
『その後、壊すべきと意見が集中したヶ所を壊しにかかりましたが、リニューアルする予算は何も無い時で、ハラハラしながら見ていました。障子は綺麗に張り替えました。』
『さて、一方で会員の奥さん方は、夜の懇親会のおもてなし料理づくりです。』
『五木温泉に入って貰った後、懇親会の開催です。食事はすべて、手作りのおもてなし料理です。夜遅くまで参加者と会員の交流が出来、”リニューアル”に期待するいろいろな意見が聞けました。』
『翌日は、リニューアルの具体的ヶ所への要望、どんな利用の仕方をするか、利用の条件などについて、参加者から意見を出して貰いました。それを、広用紙にまとめ、共有のものとしました。』
『大工さんに頼まなければ出来ない所は頼み、五木村研究会やファンクラブに対しては、自分たちで意見した事でもあり、土曜・日曜の時間がある時には、五木村までリニューアル作業に来て貰いました。』
『部屋がだんだんと綺麗になる中で、食器や電気製品、布団などの準備も並行して行いました。』
『年末には、ネーミングの募集投票で、『宮園のお宿』と名前が決まりました。』
『名称が決まれば、ピーアールも出来ますので、案内の標柱などの製作にかかりました。これも県の(ようこそくまもと大作戦:おもてなし推進事業)を活用しました。村内の木材資源を使って、有志の協力を得て、年明け早々から製作に取り組みました。』
『案内の標柱や、看板の設置と共に、宮園のお宿のホームページも作り、いろいろな情報提供、ご案内が出来るようになりました。』
『さて、人を泊めるためには、『旅館業営業許可』がどうしても必要になります。消防署や保健所からの現場調査や、申請書類の作り直しを重ねて、遂に取得出来ました。』
『営業許可が下りたことで、パンフレットを作成し、積極的なピーアールに取りかかりました。』
『これが、これまでの宿泊利用実績です。月平均15人ほどですが、日本全国から五木村に来ていただき、宿泊してもらっています。』
『旅館みたいなおもてなしは出来ませんが、手づくりのおもてなしを行っています。』
『自由ノート(旅の思い出日記)には、このように喜んでいただいたメモが残されます。』
『宮園のお宿を始めていなければ、今頃は解体費用の工面をしているところです。しかし、毎回のお客さんより、お喜びの言葉をいただいていますので、本当に取り組んで良かったと思っています。これからももっとたくさんの方々に来て貰うために、次のような(五木の魅力づくり)に取り組みたいと思っています。』
『本日は、小さな五木村の、空き家を利用した小さなお宿づくりを発表させていただきました。何かのご参考になれば幸いです。
是非とも一度五木村に来ていただいて『宮園のお宿』を実際に体験していただきたいと思います。それでは、お待ちしています。
ご静聴、ありがとうございました。』
宮園のお宿に関するブログの紹介です~
宮園のお宿づくり
http://blog.goo.ne.jp/saisyohagoo_1959/e/18ec875b2aef7035f18ad1f6a12a8ec4
釣瓶設置作
http://blog.goo.ne.jp/saisyohagoo_1959/e/24a7b6bb77e264eaa2efb43b99979949
薪風呂焚き用椅子の作成
http://blog.goo.ne.jp/saisyohagoo_1959/e/267ccf591d0bf60ce94bc4e2c73f6c42
囲炉裏の炭箱づくり
http://blog.goo.ne.jp/saisyohagoo_1959/e/015cc7a2845e9ce95d8f7c549d6ec564
電子レンジお宿で復活
http://blog.goo.ne.jp/saisyohagoo_1959/e/caccd49b0094c5cc5ab6c16cf685ec75
秋の便りづくり
http://blog.goo.ne.jp/saisyohagoo_1959/e/e1a41906e85e8eb7010e45708cb58e25
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