2014年6月
5月の五木村丸太会の総会に参加した翌日
上村工務店の栄光さんが準備して下さった彫刻材料を貰って帰りました
その中に、イチョウの材がありました。
長さ145cm×21cm×36cm、厚さ6cmの変な形の材です。
変形なので使いにくいと言えば、その通りですが、”弘法、材を選ばず”
どころか、正直、材を選ぶ贅沢は出来ません
数日、何を彫ろうかと考えて、手を着けられずにいました
その悩みの原因は、ところどころ腐れが入った部分の材を避けて、何をどの様に配置するかで、彫る対象がコロコロと変わりました
いろいろ考えた揚げ句、長い材を活かした『龍と観音』にしました
とりあえず、龍のデッサンを数枚描きました
次に、粘土を使って『龍と観音の配置』を検討しました。
現物の4分の1の大きさに、粘土板を作りました
竹ベラを使って、粘土板に自由に素描していきます
気に入らなければ、ヘラで平らに戻せば良いのも特徴です
『紙に描けばいいんじゃ』と思われるでしょうが、紙面は完全に2次元ですが、粘土板は2次元+αのイメージが掴めるところが良いのです
腐れの位置を考えて、龍をくねらせ、観音様との間合いを計りました。
今度は、龍の立体模型です
気温が高いのもあり、柔らかい油粘土のフニャフニャ龍です
竹籤を刺して補強し、体のクネリを維持しました
観察したいのは、手足の関係、背ビレ?の角度、側線の動き、ヘビみたいな腹皮の捻れ等です
想像ではなかなか描けませんが、粘土を使うと自然なリアル感が出ます
もっとも、その通りに彫る技術は無いのですが
今度は、粘土模型の龍を観察しながら、板に写していきます
時は梅雨の真っ最中~駐車場でこんな事していました
だいたいの素描が終わると、透明シート(トランスペアレンシー)5mm方眼を載せて、素描を上から描き取っていきます
2回も描く、実に面倒な事をやっていますが、下書きの線は、彫れば消えますので、その度にシートを当てがって、また下書きを繰り返すのが彫刻の面倒なところです
A4版のシートをセロファンテープでつなげて、全体を写し取ります。
富士山を入れたのは、想像上の龍を、実在の風景に描くことで、『居るかもしれない?』と思わせる狙いです 誰も思わないか~
つまり、神奈川沖の太平洋の荒波の上で、観音様の持つ『宝珠』を貰おうと、狙っている姿です
さ~て、下書きは出来たものの、これから巧く彫れるのでしょうか
この続きは、後日のブログをお楽しみに
ちなみに粘土はこの時から使っています。
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