Goo・ちょき・パーで、なに作ろう!

定年退職してしまいましたが、再任用でまだまだ老後の蓄えをしなくてはなりません。それでも悔いのない人生にしたいと思います。

木戸口(門)拡張工事(No1)

2021年12月24日 20時16分00秒 | 日曜大工

2021年11月20日~

 10月下旬に、かねてより申し込んでいた老人介護施設に、親父(96歳)が入所出来ました。
一人暮らしで高齢・時期も冬となり、これで一安心。
その安心感を得たことで、行動に取り組みました。

 我が実家は、山の西向きの中腹を切り拓いたところに建ててありますので、四方はぐるりと石垣で囲まれています。
おかげで子どもの頃から、この相当な面積の石垣の草取りをさせられて、嫌な石垣でした。
 また、大雨が続くと石垣の崩落・崩壊が発生し、子どもの頃から、見たり、中・高校生になると石垣築の手伝いをさせられていました。

おかげで、自然と身についた『石垣築き技術』とも言えますが!



 問題は、この木戸口(門)の狭さでした。
昔は、馬車か軽トラックのみが通れれば問題は無かったのですが、軽自動車にしろ、普通車にしろ誰もが狭いと恐れていました。
 親父の世話のために毎日来ていたヘルパーさんは、何度か縁石に擦った人も居ました。

『ヘルパーさんが狭くて怖がっているから、俺が木戸口を広める!』
すると親父は『な~ん狭かことあるか!俺の目が黒いうちは扱わせん!』を繰り返していました。

 2021年11月9日 親父死去

施設入所からわずか2週間でした。
余りにも突然でした。
葬儀や初七日が終わり、気の取り直しやホッとしたこともあり、さっそく取り掛かりました。
ヘルパーさんには間に合いませんでしたが、この取り組みはこれからの家族や来客には役に立ちます。



 まず取り組んだのは、この竹塀の撤去です。
 山の孟宗竹を半割して、並べた親父の自給・自作です。



この撤去作業と燃やす処分で、半日かかりました。



いよいよ、石垣をばらしていきますが、初日のこの頃は、元あったところに同じように石を筑くと考えていましたので、チョークで番号を府って、写真にも記録していました。



石の数は、丸石・凝灰岩の切り石など様々で、全部で大小50個ありました。



石というものは、大きなものは非常に重たいです。
再生したボブキャットが大活躍です。
大きいものは腰の負担軽減のために、努めて転がしバケットに入れました。
が、やはり抱えなければならない場面もあり、結局はヘロヘロになりました。



 砂岩の丸石は、その昔のご先祖が約1キロ離れた木野川から馬車等で運んだものに間違いなく、機械力もない時代に、川底や河原から道まで抱え上げたわけで、当時の労苦が身に沁みます。

またデカイ凝灰岩は、その昔には集落内に石切り場があり、そこから切り出された
石に間違いありません。
バールで抉じ開け、手が入る隙間を作ります。



30キロのコメ袋は抱えきれますが、切り石で40~50キロにもなると、とても抱えきれません。
バールや丸棒をテコにして、ギコギコ、ガリガリとバケットに乗せました。
外した石はとりあえず、庭の芝生に運び転がして再利用の出番を待たせました。



石の撤去が終われば、拡張分の約1m幅の土の撤去・排土です。
画面左側が上り坂の傾斜で、ボブキャットはバケットの重みで何度もウィリー(逆ウィリーの前のめり)になりました。




緑色のイボ竹は、1本2.1mで手前は今のところ3mですが、右の石柱を移動させたら、4m近く広げられる計画です。



木戸口の入り口は、来客は下から上って来て左折するので、内輪差の為の大回り的な広さが必要です。
イボ竹1本2.1メートルが2本で4.2メートル幅確保しました。
新しい石垣幅を30センチとして減幅しても、有効道幅3.9メートルを確保する計画です。
これだけあれば、後世いじらなくて良いでしょう!



石の移動も、土の排土も終わって、庭側からの出口の拡幅に邪魔な、大きな石柱の移動が現実問題になりました。
これら石柱は、親父の盆栽・さつきを乗せる台だったものです。
僕には盆栽の趣味は無いので、無用の長物!
外した石の使用をやめて、石柱を新しい石垣に使う事にしました。




その前に、伐採した松の伐根作業です。
伐根作業はなかなか体力を使います。
スコップや山芋掘りを使って根周りを切るのですが、あとちょっとの根切りのために、何度も土を掘り下げ切ります。




たったこれだけの根株を伐根するのに、スッカリ体力を使ってしまいました。

※余談ですが、農耕トラクタの普及は、そもそもアメリカやヨーロッパで森林を伐採し耕地を広める開墾の時に、切り株にチェーンをかけて引き抜く作業に使われた歴史があります。トラクタの意味は『引っ張る・牽引する』で、なるほどだと思います。

その後、鋤による反転作業や、ロータリーによる耕耘作業が出来るアタッチメントが開発されました。



オマケというか、時間のロスというか、排土と同時に、山芋が2本出てきました。腕の大きさの自然薯の掘り上げに時間がかかり、その日の作業が終わりとなりました。



なかなかデカイ自然薯でした。上半分は、後日に排土の山の中から見つかり食べることが出来ました。



2021年11月28日

法事の計画で、12月26日には親戚が実家に来ることになりました。

作業に具体的完了期限が出来ました。
でも、アチコチ痛い(+。+)
四十九日法要には人が来る!
土日作業なのであと数回、それまでは木戸口(門)の拡幅を終えようと、朝から暗くなるまで頑張りました!

当初の元の石の利用をやめて、使う石材は、親父の盆栽の台(凝灰岩の長さ1間:いっけん180センチの石柱)としましたが。
これが人力ではビクともしない重さ(約300キロ)なんで、難儀しました。
チェーンブロックのチェーンを掛けるためには、石を持ち上げその隙間にチェーンを通します。
人力ですのでバールのテコを使い、最初は狭い隙間に小石を挟み、敷石をだんだん大きくします。
コロを敷いて押し出す作戦ですが、薪小屋からコロ用の丸太を探すも殆ど割ってしまっており、なんとか使える1本を見つけました。
押して転がし、限界まで外側に転がしました。



単管3本の三脚に、チェーンブロックを取り付け、チェーンを石柱にまわします。
これも、引っ張り上げた時にまっすぐ水平に上がるように掛けないと、空中に吊った途端ぐるっと回ってバランスを崩したりするので、張りを見込んだ見当をつけることが大事になります。
チェーンブロックのワイヤーで吊り上げて移動した所に、敷石を挟み、ワイヤーを緩めると、石の重さから解放されて三脚が動かせます。
三脚を前進させ、また吊り上げる!




吊り上げる前は、三脚の中心位置を石のワイヤーの中心より前にするのがポイントです!
吊り上げると、重力の垂直点に引っ張られる様に、人の力も要らず振り子のように石は前に進みます。
そこでまた、石を下ろします。
この繰り返しですが、実際の現場では様々な難所が現れます!
やっと1本目をこの位置まで吊り出しました。




この時は、三脚の脚の奥の1本は短い単管に交換しています。
土手の高い部分に短い1本脚を乗せ、全体は出来るだけ水平で吊り出せるよう水平環境づくりにも時間がかかります。




4本目で暗くなり止めました!
今日はもう、体ガタガタです!

①木戸口(門)拡張工事(No1)

②木戸口(門)拡張工事(No2)

③木戸口(門)拡張工事(No3)

木戸口(門)拡張工事(No4)


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