2022年6月5日
雨による自宅待機の一日でやったもう一つの『宿題』
それはアイロンの取っ手の修復です。
信頼ある、T-fal(ティファール)のアイロンでしたが、取っ手の白いプラスチックがボロボロと崩れて、白い粉までポロポロ落ちて不快極まりない状態でした。
(欠陥商品だろ!)
これはボロボロ箇所を取り除いたところです。
さて、本体のアイロン機能は良いので、捨てる事は考えず、この窪みをどうして埋めようか?と考えました。
①紙や粘土でも詰めて、ビニルテープで巻く?
②コーキングを流し込み、固まったら成形する?
③木を形に合わせて削って填め込む?
ディベート結果
①は、しばらくしたらビニルテープがベタベタしてくるだろう。
②コーキングは流動性があるので、この形で固まるまで待つのは難しいだろう。
③適当な木が見つかれば、当て木(あてぎ)が良いかも。
ということで、薪ストーブの薪のストックから、《焚き付け》 部類の枝を物色。
クヌギでは固すぎる・センダンは柔らかすぎる・・・・・
『これは、太さもちょうど良さそう。このまとまりはあの時の伐採だから、幼木楠?』
と、引き抜いてアイロンに充ててみました。
太すぎず、細すぎず で決まり
決まれば、後はカンナで削って、嵌る様に削るだけです。
おや~いい匂いがしてきました
問題の凸凹接地面は、【自在ゲージ】の出番です。
象った形を材に線引きし、概ねの削り取る見当をつけます。
ただ、三次元の形なので、ちょっと厄介です。
普通のノコでは切りにくいので、糸鋸の出番です。
バイス(万力)にしっかり固定しギコギコ。
取っ手に入り込む凹凸部分の象りですが、この局面は複雑です。
もはや、切り出しナイフでの微妙な削りこみです。
結構粘りがある材で、薄くなっても杉みたいにポロッと欠ける気配がありません。
『適材適所!』
う~ん、奥まで入りません。
下の弧を描いた赤い線で当たっていますので、ここを削ります。
前には詰まりました。
もう少しかな?でも、右側を入れてみないと。
後ろを入れるために、切り詰めます。
今度は、この赤い線で削ってみます。
バイスに挟んで、削って、当ててみて、またバイスに挟んで、削って、また当ててみてを繰り返します。
『こんな時に、3Dプリンターがあれば、簡単に出来るだろうに・・・』と思いながら、何度も微調整します。
だんだん、追い詰めました。
今度は彫刻刀の出番です。
入ってくると、『あちらが入れば、こちらが入らず』的な個所が次々と。
バイスに挟んで、削って、当ててみて、またバイスに挟んで、削って、また当ててみてを繰り返します。
微妙な段階になったので、次は 『カーボン紙』 の出番です。
この黒い箇所が出っ張り個所と分かりました。
ここを削って、また嵌めてみます。
ラッキョウの皮むきではありませんが、次々と黒い接点は新たに出てきます。
キリが無い訳ではありませんが、接点の黒が平面的になってきたら、それだけ接地面がフィットして来たと判断し終了宣言。
う~ん、この木目は何だろう
それに、甘く様でいい香り
本当に楠かな樹皮と甘い匂いは朴ノ木(ほうのき)みたい
取りあえず、散らばった切りくずを掃除して仕上げです。
仕上げは、バイスで挟まれ傷だらけに汚れた面を、サンドペーパーで滑らかにしました。
固定方法は、ネジ止めはやめて、クリヤー(透明)ボンドでの接着としました。
包丁研ぎから、アイロン取っ手修復でずっと駐車場で過ごした一日でした。
辺りはすっかり夕方になってしまいましたが、宿題をやり遂げて満足の休日でした。
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