この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

ロードムービー。

2008-11-10 20:46:22 | 読書
 辻村深月著、『ロードムービー』、読了。

 やっぱりいいなぁ、辻村深月は。読後、そう思いました。
 ほぼ同時期に伊坂幸太郎の『モダンタイムス』とトム・ロブ・スミスの『チャイルド44』を読んだんですけどね、本書は知名度と売れ行きでは『モダンタイムス』に、サスペンス度では『チャイルド44』に劣るんでしょうけれど、個人的に一番好きなのはこれだなぁ。読み終わって、すぐ読み返したくなったの、本書だけですから。

 ぶっちゃけありふれたお話ではあるんですが、そのありふれたお話が辻村深月の手にかかると魔法の輝きを放つのですから不思議です。
 とはいえ誰にでも薦められるものではありません。最低でも同じ作者の『冷たい校舎の時は止まる』を読んでいないとワケわかんないと思います。

 一つだけ残念に思うのは本書がノベルズではなくハードカバーの単行本だったことですかね。まぁ言っても仕方がないことなのかもしれませんが、辻村深月の新作をノベルズで読むことってもうありえないことなんでしょうねぇ。。。
コメント (4)
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