この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

トロピック・サンダー。

2008-11-16 23:19:03 | 新作映画
 ベン・スティラー監督・主演、『トロピック・サンダー』、11/16、イムズホールでの試写会にて鑑賞。2008年51本目。

 本作の試写会はイムズホールというイベントホールで行われました。試写会でタダで観せてもらってこんなことをいうのも何ですけど、今まで行った試写会の中で一番サイテーな試写会だったかもしれません。
 まず、客層がやたらじーちゃん、ばーちゃんが多かったです。いや、何も老人は試写会に来るな、といってるのではありません。
 ただ、この映画って(映画の撮影だと思い込んだ)ベン・スティラー扮するダグが本物の生首を持ち上げ、生首から滴り落ちる血を啜りながら、「まるで本物の血みたいな味だぜ!」と大ボケをかますような映画なんです。
 このようなシーンを六十歳過ぎの老人が楽しめるとは思えません(偏見かもしれないですけどね)。
 試写会に応募する際は(別に老人に限らず)フツーに映画を観に行く時と同様、事前にどのような映画なのかを最低限調べる方が本人のためだと思います。
 今述べたことは試写会に応募する際のアドバイスであって、今日の試写会がサイテーだったことと直接的には関係してないのですが、間接的には関係あります。

 試写会って普通先着順に並んで、時間が来たら列の先頭の人から会場に入場するものですよね。少なくとも今まで自分が行った試写会ではそうでした。
 ところが今日の試写会ではそうじゃなくて、入場が試写会の招待状に記載されているナンバー順なんです。
 つまり、なるべくいい席で観ようと思って開演の一時間前に並んだ人よりも、開演五分前に並んだナンバーの小さい人の方が優先して入場出来るって方式なんですよ。
 どう考えてもおかしいですよね。そんな入場方式を採用してメリットがあるとは思えません。
 よしんばどうしてもそのような入場方式を採用しなければならない事情があったとしましょう。だったら事前に「ここはナンバー1~50」と書いてある立て札でも作っておけって話です。
 そんなのもないから後から来た人は自分がどこに並べばいいのかもわからない。しかもナンバーの確認は各自でお願いしますって主催者は言うんですよ。
 狭苦しい小ホールで列に並んでいる(のかどうかよくわからない)人たちのほとんどはイラだってましたね。中でも特にご老人が。
 
 映画自体は自分が想像していた通りのものでした。
 つまり、お下劣で、おバカで、悪趣味な映画でした。
 そういった映画が好きな人には本作はたまらなく面白い映画です。
 しかしそれ以外のごくごく一般的な映画ファンにはちょっと薦められません。
 特にトム・クルーズが誰か知らない、もしくはトム・クルーズとトム・ハンクスの見分けがつかないというようなご老人はまったく楽しめないと思います。

 お気に入り度は★★★、お薦め度は★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)といったところです。

 次回鑑賞は『ブラインドネス』(11/22公開)の予定です。
コメント (10)
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