森見登美彦著、『ペンギン・ハイウェイ』、読了。
『夜は短し歩けよ乙女』や『有頂天家族』を読んで、森見登美彦ってファンタジー畑の人なんだ、と思っていたけれど、どっこい最新作『ペンギン・ハイウェイ』はSF寄りの作品だったので驚いてしまった(ファンタジー的要素ももちろんあるけれど)。
でも考えてみれば、彼の初期作品で現在アニメが超絶好調放映中の『四畳半神話大系』もパラレルワールドで妄想大学生が暴走する話だし、森見登美彦の新作がSFだったとしても何ら驚くべきことでもないんだけどね。
ファンタジーというのはこの世ならぬ世界を舞台にした物語だ。ある意味、理屈抜きだし、どれほど荒唐無稽であっても「ファンタジーであるから」という理由で許される。
一方SFはこの世の延長線上にある世界を舞台にしている。それが全てではないが、最終的には世界は“理”が支配している。
ファンタジーとSF、どちらが上でどちらが下ということはないし、そもそも境界線すら曖昧なのだけれど、現状ではファンタジーが圧倒的に優勢なように見受けられる。
それはまぁおそらく、世界を支配する“理”を考えるのが面倒臭いからではないか、と思う。
しかもその“理”は世界を支配するだけでなく、同時に人々を魅了するものでなくてはならない。
SFが減退するわけだよ。
というわけで、長くSFには接していなかったのだけれど、だからこそ、本書において主人公のアオヤマ君が世界を支配するルールを解き明かしたときには爽快さを覚えずにはいられなかった。
そしてその爽快さは切なさと同時に齎されるものだったから、うわ、やられた!と思ってしまった。
森見登美彦がタダモノじゃないということと、おっぱいの素晴らしさを、本書を読んで再確認するに至った。笑。
ps.228p、ウチダ君とあるべきところがスズキ君になっているような・・・?
『夜は短し歩けよ乙女』や『有頂天家族』を読んで、森見登美彦ってファンタジー畑の人なんだ、と思っていたけれど、どっこい最新作『ペンギン・ハイウェイ』はSF寄りの作品だったので驚いてしまった(ファンタジー的要素ももちろんあるけれど)。
でも考えてみれば、彼の初期作品で現在アニメが超絶好調放映中の『四畳半神話大系』もパラレルワールドで妄想大学生が暴走する話だし、森見登美彦の新作がSFだったとしても何ら驚くべきことでもないんだけどね。
ファンタジーというのはこの世ならぬ世界を舞台にした物語だ。ある意味、理屈抜きだし、どれほど荒唐無稽であっても「ファンタジーであるから」という理由で許される。
一方SFはこの世の延長線上にある世界を舞台にしている。それが全てではないが、最終的には世界は“理”が支配している。
ファンタジーとSF、どちらが上でどちらが下ということはないし、そもそも境界線すら曖昧なのだけれど、現状ではファンタジーが圧倒的に優勢なように見受けられる。
それはまぁおそらく、世界を支配する“理”を考えるのが面倒臭いからではないか、と思う。
しかもその“理”は世界を支配するだけでなく、同時に人々を魅了するものでなくてはならない。
SFが減退するわけだよ。
というわけで、長くSFには接していなかったのだけれど、だからこそ、本書において主人公のアオヤマ君が世界を支配するルールを解き明かしたときには爽快さを覚えずにはいられなかった。
そしてその爽快さは切なさと同時に齎されるものだったから、うわ、やられた!と思ってしまった。
森見登美彦がタダモノじゃないということと、おっぱいの素晴らしさを、本書を読んで再確認するに至った。笑。
ps.228p、ウチダ君とあるべきところがスズキ君になっているような・・・?