ザ・ヒューズ・ブラザーズ主演、デンゼル・ワシントン主演、【ザ・ウォーカー】、6/19、ワーナー・マイカル・シネマズ筑紫野にて鑑賞。2010年26本目。
【ザ・ロード】と間違えて前売り券を買ってしまった【ザ・ウォーカー】を観てきました。
例え間違いであっても面白ければ問題ないのですが、、、正直ちょっと微妙、かな。
世界に残された最後のある一冊の本をひたすら西へ西へと運ぶ「ザ・ウォーカー」ことイーライと、世界を支配するべく彼からその本を奪おうとするカーネギー。一冊の本を巡る二人の男の壮絶な争奪戦の行方は・・・?というお話。
『マッド・マックス』的終末世界を舞台にした作品なのですが、『マッド・マックス』が終末世界を舞台にしたのはバイオレンスとアクションを制約無しに表現するためだったのに比べ、本作はかなり真面目に終末世界を描いています。
だからこそ、『マッド・マックス』であれば「『マッド・マックス』だからな」と無視しえた重箱の隅も突っ込まずにはいられません。
ネタバレになって恐縮ですが、人々を導き、支配する本というのはつまり聖書のことなんです。
しかし、人類史上、最も多く印刷されている本である聖書がイーライの手元にある一冊だけ、というシチュエーションはどうにもこうにもイメージ出来ません。
作中、(核戦争後)戦争の原因と目され焚書された、とカーネギーが語るのですが、それでも普通に考えれば信心深い奴がこっそり持ってそうなものですよね。
さらにイーライは三十年間(!)に渡って聖書を西へと運んでいるという設定なのですが、どこが出発点であったにしろ、そして移動手段が徒歩であったにせよ、三十年はいくら何でも時間が掛かりすぎだろ!と言いたくなります。
もう一つ言えば、これだけ荒廃した世界であるのに、つまり、周りは荒くれ男ばかりなのに、ヒロインはいい年をして貞操を守ってますしね。ちょっとありえない。笑。
結局本作はある種の寓話と捕えるべきなんでしょうね。
聖書が世界に一冊しかないというのは信仰心が失われたことのメタファーであり、一人で苦役を負う主人公はすなわちイエス・キリストであり、やがて世界を救う聖女となるべき運命にあるヒロインは処女でなければならない、、、そんなに深読み出来ないっつーの。
はっきりいってお薦め出来る作品ではないですが、まぁでも個人的にはそんなに嫌いではないです。
日本のある有名な映画の主人公を想起させる、ラストで明かされる、「えぇ!?」と驚く主人公の秘密も含めてね。
その「えぇ!?」も「えぇ!?そうだったのか!!」じゃなくて「えぇ!?それはありえんやろ!!」なんですが。笑。
お気に入り度は★★★、お薦め度は★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
【ザ・ロード】と間違えて前売り券を買ってしまった【ザ・ウォーカー】を観てきました。
例え間違いであっても面白ければ問題ないのですが、、、正直ちょっと微妙、かな。
世界に残された最後のある一冊の本をひたすら西へ西へと運ぶ「ザ・ウォーカー」ことイーライと、世界を支配するべく彼からその本を奪おうとするカーネギー。一冊の本を巡る二人の男の壮絶な争奪戦の行方は・・・?というお話。
『マッド・マックス』的終末世界を舞台にした作品なのですが、『マッド・マックス』が終末世界を舞台にしたのはバイオレンスとアクションを制約無しに表現するためだったのに比べ、本作はかなり真面目に終末世界を描いています。
だからこそ、『マッド・マックス』であれば「『マッド・マックス』だからな」と無視しえた重箱の隅も突っ込まずにはいられません。
ネタバレになって恐縮ですが、人々を導き、支配する本というのはつまり聖書のことなんです。
しかし、人類史上、最も多く印刷されている本である聖書がイーライの手元にある一冊だけ、というシチュエーションはどうにもこうにもイメージ出来ません。
作中、(核戦争後)戦争の原因と目され焚書された、とカーネギーが語るのですが、それでも普通に考えれば信心深い奴がこっそり持ってそうなものですよね。
さらにイーライは三十年間(!)に渡って聖書を西へと運んでいるという設定なのですが、どこが出発点であったにしろ、そして移動手段が徒歩であったにせよ、三十年はいくら何でも時間が掛かりすぎだろ!と言いたくなります。
もう一つ言えば、これだけ荒廃した世界であるのに、つまり、周りは荒くれ男ばかりなのに、ヒロインはいい年をして貞操を守ってますしね。ちょっとありえない。笑。
結局本作はある種の寓話と捕えるべきなんでしょうね。
聖書が世界に一冊しかないというのは信仰心が失われたことのメタファーであり、一人で苦役を負う主人公はすなわちイエス・キリストであり、やがて世界を救う聖女となるべき運命にあるヒロインは処女でなければならない、、、そんなに深読み出来ないっつーの。
はっきりいってお薦め出来る作品ではないですが、まぁでも個人的にはそんなに嫌いではないです。
日本のある有名な映画の主人公を想起させる、ラストで明かされる、「えぇ!?」と驚く主人公の秘密も含めてね。
その「えぇ!?」も「えぇ!?そうだったのか!!」じゃなくて「えぇ!?それはありえんやろ!!」なんですが。笑。
お気に入り度は★★★、お薦め度は★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。