この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

アリエティとアリエッティ。

2010-06-17 21:45:16 | 新作映画
 自分の大好きな映画なのに何故だか世間的にはひどくマイナーな作品があります。

 一例を挙げるとシュテファン・シュワルツ監督の『シューティング・フィッシュ』
 お人好しの詐欺師二人組の話なんですが、とにかくもう頭のてっぺんから尻尾の先まで楽しいの!!
 そして何よりヒロインのジョージィを演じるケイト・ベッキンセールが超キュートなんです。今となっては妖艶な人妻か、妖艶な尻軽女か、妖艶な人外か、ともかく妖艶なキャラクターしか演じなくなってしまった彼女ですが、この作品ではどこまでもキュートに花嫁姿や白衣、さらに喪服姿まで披露しています。
 そんな超キュートなケイトの七変化を拝むだけでも『シューティング・フィッシュ』は見る価値がある、そう断言出来ます。

 好きな映画を十本挙げろと言われたら、確実にその中に入る一本であり、自分はヤフオクでDVDまでゲットしました。

 そんな大好きな映画なのですが、前述の通り世間的にはひどくマイナーで、ミクシィの『シューティング・フィッシュ』コミュは何と九人しかいません。
 いくらマイナーな作品でも九人はないだろ、と思わずにはいられません、、、が、『シューティング・フィッシュ』はまだマシなのです。
 なぜなら自分の好きな映画の中にはDVDにすらなってない作品もあるので。

 その映画もすごく楽しい作品で、小人たちの小さな小さな大冒険のお話です。
 タイトルは『ボロワーズ』といい、ヒロインの名前は「アリエティ」といいます。
 アリエティ、どこかで聞いたことがありませんか?
 そう、今年の夏に公開されるスタジオジブリ作品、『借りぐらしのアリエッティ』のヒロインであるアリエッティと同一キャラクターなのです。

 元々『ボロワーズ』も『借りぐらしのアリエッティ』もイギリスのメアリー・ノートンという女流作家が書いた『床下の住人たち』が原作なのですが、当然『ボロワーズ』の方が先に映画化されています(1997年)。
 この『ボロワーズ』が本当によく出来たファンタジー映画で、何度見ても飽きません。
 『ボロワーズ』で検索して、その鑑賞レビューをざっと見回っても悪く言ってる人はいないと思います。
 にも関わらず、『ボロワーズ』はこれまでDVD化されていませんでした。

 自分がスタジオジブリの次回作が『借りぐらしのアリエッティ』だと聞いたとき、ジブリの新作が観れることよりも『ボロワーズ』がまた見れる!!と思って小躍りして喜びました。
 だいたい話題作に便乗して周辺作がDVDになることが多いじゃないですか。
 『ボロワーズ』もそうなるに違いないと思ったのです。

 しかし、『借りぐらしのアリエッティ』の公開まであと一ヶ月だというのに、未だに『ボロワーズ』がDVDになるという話は聞きません。
 おっかしいなぁ、何故どのメーカーもあの傑作ファンタジーをほっておく?
 もしかして『ボロワーズ』があまりに傑作なものだから、ジブリがDVDにならないように圧力を掛けてるのでは、、、というのは邪推ですけど(今のジブリならそれぐらいやりかねないとは思いますけどね)、ともかくどこのメーカーでもいいから一日も早く『ボロワーズ』をDVD化して欲しいものです。
コメント (6)
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