この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

よーやく観れたよ、『オブリビオン』。

2013-06-17 22:54:28 | 新作映画
 トム・クルーズ主演、ジョセフ・コシンスキー監督、『オブリビオン』、6/16、ワーナー・マイカル・シネマズ筑紫野にて鑑賞。2013年27本目。


 映画公開から二週間、よーやくトム・クルーズ主演最新作『オブリビオン』を観てきました。
 新作映画はだいたい公開日当日か翌日には観に行ってるので、二週間も経っちゃうと焦っちゃいます。
 まぁトム・クルーズのようなハリウッドスターの主演作であれば一ヶ月ぐらいは上映するだろうから焦る必要は全然ないんでしょうけれど、マイナーな映画だと二週間の限定公開なんてこともありますからね。

 さて、本作はジャンル的にいえば思いっきりSFなんですけど、噂によると配給会社から、本作の宣伝において「SF」という言葉を使っちゃいけないというお達しがあったそうです。何でもSF映画として公開すると一般客の受けが悪くなるから、だそうです。
 その噂がほんとかどうかは知りません、、、が、確かに公式サイトには「SF」という単語は見当たらなかったです。宣伝マンもいろいろ大変だなぁ。笑。

 せっかくだから拙ブログでも以降「SF」という言葉を使うのを止めておきます。

 ただいつも以上にネタバレ大爆発で行きたいと思います。まぁ公開から二週間も経ってるから問題ないでしょう。

 いろいろわかんない映画でしたよ。
 まず地球を襲ってきたエイリアン《スカブ》が結局何をしたいのかがさっぱりわからない。
 トム・クルーズ扮する主人公ジャック・ハーパーは、人類はスカブの撃退に成功したが、地球が核汚染によって荒廃したので土星の衛星タイタンへ移住することにした、そのためのエネルギー確保に巨大な核融合プラントを建設し、ジャックはスカブの残党からプラントを守るべく日々パトロールしている、、、というふうにスカブから“思い込まされてる”んです。
 何でそんな面倒なことをするの???
 人類の殲滅が目的で、核汚染を気にしないのであれば、テキトーに人類が生き残ってそうなところに核ミサイルをバンバン撃ち込めばいいだけの話だと思うけれど。
 
 ジャックは五年もの間ひたすら忠実にスカブの残党からプラントを守るという任務をこなしていたようなんだけど、それだけ長い間接してきたのであれば、彼らがスカブの残党ではなく人類の生き残りだってことがわかりそうなものだけどねぇ、、、う~ん、わからん。

 でも一番わかんないのはラストです。
 ジャックは自らの命を犠牲にしてスカブの本拠地であるテットという要塞の爆破に成功し、人類は新たな再生の道をたどり始めます。

 オリガ・キュレンコ扮するヒロイン、ジュリアはジャックの死後、彼との約束の地で子どもと二人で暮らしています。
 え?子ども?誰の子?ジュリアの子?じゃ誰との子?ジャックとの子?いつの間に???
 二人が愛を交わす、そんなロマンチックなシーンはなかったので、ジュリアが女の子と暮らしているのを見て、ちょっとビックリしてしまいましたよ(それともどこかで拾ってきた?)。

 そして約束の地を訪れた人々の中から愛するジャックの顔を見つけ、歓喜の涙を流すジュリア。
 え?ジャックって死んだんじゃなかったっけ?
 そうです、ジュリアが直接知っている(そして愛を交わしたであろう)ジャックは間違いなく死んでるんです。
 この時現れたのは別のクローンのジャック。
 確かに遺伝子的には同一人物で、記憶も一部共有していて、さらに顔も全く同じだけど、二人は別人、だよね?
 ジュリア的にはそれで構わないの?いや、構わないだろうから涙を流したんだろうけど。
 顔さえ同じであれば別人でも構わない、という考えは自分にはどうにも理解し難かったです。
 といっても、女性の考えが理解し難いと思うのはこれが最初というわけではないので、ジュリアの考えが理解出来ない自分の方が異端なのかもしれません。笑。

 いろいろケチをつけましたが、本作はトム・クルーズのファン、もしくは近未来アクション・サスペンス・ラブストーリー(?)がお好きな方はそれなりに楽しめると思います。


 お気に入り度は★★☆、お薦め度は★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント
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