初めに断わっておくと、映画『闘魂先生Mr.ネバーギブアップ』はなかなか面白いですよ。
かつては優秀な教師として表彰されたこともある生物教師スコットも今ではやる気ゼロのダメ教師。経営難を理由に音楽科の廃止を知らされた彼は馬の合わない校長との反発心から資金集めを宣言してしまう。八方ふさがりになった彼は多額のファイトマネーに惹かれて、総合格闘技のリングに上ることを決意する…。
最初は嫌々リングに上がっていたスコットもいつしか注目を浴びるようになり、そのことで彼自身も戦うことに本気になっていく。クライマックスで彼は総合格闘技の最高峰「UFC」のリングで戦うことになります。
いくらなんでもそれは話が上手く行き過ぎではないか、と思わないでもないですが、そこは目をつぶり、素直に話を楽しむ方が正しい見方というものでしょう。
老若男女にお薦めできる、王道的な感動ストーリーだと思います。
さて、本作はその出来の良さに反して、『闘魂先生Mr.ネバーギブアップ』という邦題のひどさが話題になっているようです。
今日は本作を始め、邦題がダメだとされた作品をいくつか挙げながら、邦題について考えてみたいと思います。
本来は原題をそのまま邦題にするのが望ましいんですよね。それが製作者の意図を一番反映しているのでしょうから。
ただ、それが問題になるのは、原題に日本人になじみのない単語が含まれてるから、要は日本人の英語力の低さが原因です(まぁ英語力以前に英語圏の映画でない場合もありますが)。
『闘魂先生Mr.ネバーギブアップ』の原題は『HERE COMES the BOOM』と言います。難しい単語こそないものの、直訳すると「ここにブームはやってくる」となり、ほとんど日本人には意味不明です。たぶん、英語圏の方にしかわからないニュアンスがあるのでしょう。
まぁ邦題を原題とは別のものにしたのはわからないではないです。
さて、ここでよい邦題であるための条件を三つほど挙げてみたいと思います。
1.内容に即している。
タイトルが内容に即しているなんて当たり前のように思えますが、内容に合ってない邦題の映画も結構あるんですよね。リリース時に一時的に人目を引けばよい、とでも考えたのでしょう。
その代表例が『バス男』ですね。主人公がバス通学であるという理由だけでつけられたタイトルですが、バス通学のシーンが繰り返されるわけでも、重要だというわけでもありません。
同時期に日本で『電車男』が話題になったからつけられたんでしょうけれど、これは原題の『ナポレオン・ダイナマイト』をそのまま流用すればよかったんじゃないかと思います。
2.検索しやすい。
これも重要な条件だと思いますが、一口に「検索しやすい」といっても案外難しいです。
まず、ありがちなタイトルはそれだけでダメだと思います。
例えば主人公が何かのコレクターだから、タイトルがそのまま『コレクター』であるのは感心しません。
【映画 コレクター】で検索しても同名のタイトルがいくらでもヒットしますからね。
また、ありがちでなければそれでいいかというとそういうわけでもなく、やたら長かったり、もしくはインパクトがなさ過ぎたりといった覚えにくいタイトルもダメです。
自分が『ワナオトコ』というタイトルが秀逸だと思うのはこの条件をクリアしているからです。
3.センスがある。
実はこれが一番厄介な条件ですね。センスがあるかどうかというのは完全に主観ですから(内容に即しているかどうか、検索しやすいかどうかもある程度は主観ですが)。
自分はマーク・ウォルバーグ主演のカーアクション映画『ミニミニ大作戦』はなかなかいいタイトルではないかと思っているのですが、アマゾンのレビューなどを拝見するとダサいタイトルだと思っている人も多いようです。
この三つの条件に照らし合わせてみると『闘魂先生Mr.ネバーギブアップ』という邦題は、条件1はまぁギリギリクリアしてるかな、と思います。
条件2は【闘魂先生】で検索すれば確実に本作がヒットするでしょうから、クリアでしょう。
問題は条件3なのですが、、、『ミニミニ大作戦』ですら悪くないんじゃないかと思う自分もこの『闘魂先生Mr.ネバーギブアップ』というタイトルはちょっと、、、ダサいかなぁと思うので、完全にアウトじゃないでしょうか。
総合すると、三つの条件のうち、二つがクリア、一つがアウトなので、『闘魂先生Mr.ネバーギブアップ』というタイトルはギリギリ及第点は与えても良いかな、と思います。
まぁ本作に限らず、洋画の邦題は、こんなタイトルはダメだ!とダメ出しする際に、自分だったらこういうタイトルにする、という代案を挙げるべきじゃないでしょうか。
ダメ出しするだけなら何事も簡単ですからね。
それが出来ないのであれば、どんなダサいタイトルであっても受け入れるべきではないか、自分はそう考えます。
かつては優秀な教師として表彰されたこともある生物教師スコットも今ではやる気ゼロのダメ教師。経営難を理由に音楽科の廃止を知らされた彼は馬の合わない校長との反発心から資金集めを宣言してしまう。八方ふさがりになった彼は多額のファイトマネーに惹かれて、総合格闘技のリングに上ることを決意する…。
最初は嫌々リングに上がっていたスコットもいつしか注目を浴びるようになり、そのことで彼自身も戦うことに本気になっていく。クライマックスで彼は総合格闘技の最高峰「UFC」のリングで戦うことになります。
いくらなんでもそれは話が上手く行き過ぎではないか、と思わないでもないですが、そこは目をつぶり、素直に話を楽しむ方が正しい見方というものでしょう。
老若男女にお薦めできる、王道的な感動ストーリーだと思います。
さて、本作はその出来の良さに反して、『闘魂先生Mr.ネバーギブアップ』という邦題のひどさが話題になっているようです。
今日は本作を始め、邦題がダメだとされた作品をいくつか挙げながら、邦題について考えてみたいと思います。
本来は原題をそのまま邦題にするのが望ましいんですよね。それが製作者の意図を一番反映しているのでしょうから。
ただ、それが問題になるのは、原題に日本人になじみのない単語が含まれてるから、要は日本人の英語力の低さが原因です(まぁ英語力以前に英語圏の映画でない場合もありますが)。
『闘魂先生Mr.ネバーギブアップ』の原題は『HERE COMES the BOOM』と言います。難しい単語こそないものの、直訳すると「ここにブームはやってくる」となり、ほとんど日本人には意味不明です。たぶん、英語圏の方にしかわからないニュアンスがあるのでしょう。
まぁ邦題を原題とは別のものにしたのはわからないではないです。
さて、ここでよい邦題であるための条件を三つほど挙げてみたいと思います。
1.内容に即している。
タイトルが内容に即しているなんて当たり前のように思えますが、内容に合ってない邦題の映画も結構あるんですよね。リリース時に一時的に人目を引けばよい、とでも考えたのでしょう。
その代表例が『バス男』ですね。主人公がバス通学であるという理由だけでつけられたタイトルですが、バス通学のシーンが繰り返されるわけでも、重要だというわけでもありません。
同時期に日本で『電車男』が話題になったからつけられたんでしょうけれど、これは原題の『ナポレオン・ダイナマイト』をそのまま流用すればよかったんじゃないかと思います。
2.検索しやすい。
これも重要な条件だと思いますが、一口に「検索しやすい」といっても案外難しいです。
まず、ありがちなタイトルはそれだけでダメだと思います。
例えば主人公が何かのコレクターだから、タイトルがそのまま『コレクター』であるのは感心しません。
【映画 コレクター】で検索しても同名のタイトルがいくらでもヒットしますからね。
また、ありがちでなければそれでいいかというとそういうわけでもなく、やたら長かったり、もしくはインパクトがなさ過ぎたりといった覚えにくいタイトルもダメです。
自分が『ワナオトコ』というタイトルが秀逸だと思うのはこの条件をクリアしているからです。
3.センスがある。
実はこれが一番厄介な条件ですね。センスがあるかどうかというのは完全に主観ですから(内容に即しているかどうか、検索しやすいかどうかもある程度は主観ですが)。
自分はマーク・ウォルバーグ主演のカーアクション映画『ミニミニ大作戦』はなかなかいいタイトルではないかと思っているのですが、アマゾンのレビューなどを拝見するとダサいタイトルだと思っている人も多いようです。
この三つの条件に照らし合わせてみると『闘魂先生Mr.ネバーギブアップ』という邦題は、条件1はまぁギリギリクリアしてるかな、と思います。
条件2は【闘魂先生】で検索すれば確実に本作がヒットするでしょうから、クリアでしょう。
問題は条件3なのですが、、、『ミニミニ大作戦』ですら悪くないんじゃないかと思う自分もこの『闘魂先生Mr.ネバーギブアップ』というタイトルはちょっと、、、ダサいかなぁと思うので、完全にアウトじゃないでしょうか。
総合すると、三つの条件のうち、二つがクリア、一つがアウトなので、『闘魂先生Mr.ネバーギブアップ』というタイトルはギリギリ及第点は与えても良いかな、と思います。
まぁ本作に限らず、洋画の邦題は、こんなタイトルはダメだ!とダメ出しする際に、自分だったらこういうタイトルにする、という代案を挙げるべきじゃないでしょうか。
ダメ出しするだけなら何事も簡単ですからね。
それが出来ないのであれば、どんなダサいタイトルであっても受け入れるべきではないか、自分はそう考えます。