この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

非常に美しいSFファンタジーだと思った『EVA<エヴァ>』、、、でもアニメじゃないよ。

2013-06-15 20:06:45 | 旧作映画
 スペインのアカデミー賞と言われるゴヤ賞で十二部門にノミネート、うち三部門を受賞した『EVA<エヴァ>』を見ました。
 まぁゴヤ賞って言われても、ほとんどの人は(自分も含めて)何それ?ニガウリのこと?ぐらいにしか思わないでしょうけどね。笑。


 優れたロボットエンジニアであるアレックスは十年振りに戻った故郷サンタイレーネで、恩師から自律型少年ロボットの開発を依頼される。ロボットのモデルとなる少年を探していた彼の前にエヴァという一人の少女が現れる。彼女はかつてのアレックスの恋人ラナと兄のデヴィッドの間に生まれた娘だった…。


 アマゾンのレビューで、DVDのジャケットのネタバレに対する怒りのコメントを寄せている人がいました。
 その人の怒りもわからないではないですが、ジャンル的にSFで、主人公がロボットエンジニアで、少女に秘密があるとしたら、それって隠しようがないですよね。笑。

 ヴィジュアルが非常に良いと思いました。
 まず舞台となるサンタイレーネの風景がとても美しいんですよね。スペインにもこんな銀世界があるんだぁとちょっと意外でした。

 二つ目、アレックスがロボットのプログラミングを可視化させるシーンも美しかったです。それこそ雪華模様を幾重にも重ねたようで、ほとんどの人はその美しさに目を奪われるんじゃないかな。

 三つ目、何よりヒロインのエヴァを演じたクラウディア・ヴェガが可愛かったですね。
 例えて言えば、『レオン』でマチルダを演じたナタリー・ポートマン、『キック・アス』でヒット・ガールを演じたクロエ・グレース・モレッツ並みの美少女でした。彼女の美少女ぷりを拝むだけでも本作は見る価値があると思います。

 感想を一言で言うと「切ない」かなぁ。
 この結末しかなかったのかなぁと思ってしまいます。
 娯楽的な作品ではないですが、ヴィジュアルはよかったし、いろいろ考えさせらる映画でしたよ。
 こういった良作が準新作のコーナーで十把一絡げで埋もれているんですから、レンタルも舐めてかかれないと思いました。
コメント
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