ノーム・ムーロ監督、ザック・スナイダー製作・脚本、サリバン・ステイプルトン主演、『300 帝国の進撃』、6/22、ユナイテッドシネマキャナルシティ13にて鑑賞。2014年25本目。
皆さんは映画の前売り券を買って(鑑賞前に)失敗した!買うんじゃなかった!と思ったことはありますか?
自分は結構な頻度であります。
前売り券はフツーは絶対に観に行こうと決めている作品のものを買うのですが、それとは別に給料日直後に映画を観に行って、たまたま懐に余裕があるときに、つい気が大きくなって買うことがあります。
まさにこの『300 帝国の進撃』がそうでした。
なぜ前売り券の購入を公開したかというと、自分は前作の『300 スリーハンドレッド』がフランク・ミラーの原作ありきの作品だと考えているからです。
そのヴィジュアルを忠実に再現したザック・スナイダーもすごいけれど、まず骨子にあるのはフランク・ミラーの原作だろう、そう思ったんですよね。
しかし、今回の『300 帝国の進撃』にはミラーの原作がないらしいじゃないですか(ミラーの原作は映画に大幅に遅れて出版されるとのこと。それで原作と言えるのか?)。
そのことを知ったのが前売り券を購入した後だったのです。
しかも監督がザック・スナイダーに代わって、名前をまったく聞いたことのないド新人がやるって聞いて、あぁ、失敗したな、きっとこれを観るぐらいなら(評判の良い)『青天の霹靂』でも観ればよかった、って思うだろうな、って思いました。
そんなふうに観る前のテンションがウナギ下がりだった『300 帝国の進撃』ですが、いやぁ、想像していたよりもずっと良かったです。前売り券を買って正解でした。笑。
前作の『300 スリーハンドレッド』のどこがよかったかというとそのデタラメなまでのカッコよさだと思うんですよね。
だいたいスパルタ軍300人vsペルシャ軍1,000,000人ってのがあり得ないと思うんですよ。
スパルタ軍が300人ぐらいだった、というのはおおよそ合ってると思うんです。それぐらいの人数は数え間違えようがないから。
でもペルシャ軍が1,000,000人っていうのは眉唾でしょう。
そんな人数、数えられるわけがない。笑。
おそらく、10,000人ぐらいだったんじゃないの?って踏んでいます。それだけの人数を遠征させるのが精一杯なんじゃないですかね。補給などのことまで考えれば。
でもどうせ300人の兵士が負けるにしても、10,000人よりも100,000人、100,000人よりも1,000,000人の方が様になるじゃないですか。
フランク・ミラーがペルシャ軍の兵士の数を1,000,000人にしたのは、それぐらいの数にした方が派手でいいだろう、って考えたからじゃないかと自分は思っています。おそらく史実はそうではない。
でも、そのデタラメさは買いですよね。
だって、300人のスパルタ軍は10,000人のペルシャ軍の前に敗れ去った、とするより、1,000,000人のペルシャ軍の前に敗れ去った、とする方が絶対面白いですから。
そして本作においてもそのデタラメさは健在。
ギリシャ軍の司令官たるデミストクレスは沈みゆく船の甲板を馬で疾駆するわ、デミストクレスと敵将アルテミシアは和平交渉の場で夜の一戦を交えるわ、もう気持ちいいぐらいのデタラメっぷりでした。
惜しむらくはそのアルテミシアが本作で無念の退場となってるんですよね(史実ではサラミスの海戦で彼女は生き残っている)。
彼女が亡くなってはさらなる続編を作りようがないと思うんだけど、どうなるんでしょうかね。
第3作では我々の思いもよらぬデタラメさで脚本のザック・スナイダーは我々を楽しませてくれるのかもしれません。
お気に入り度は★★★★、お薦め度は★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
皆さんは映画の前売り券を買って(鑑賞前に)失敗した!買うんじゃなかった!と思ったことはありますか?
自分は結構な頻度であります。
前売り券はフツーは絶対に観に行こうと決めている作品のものを買うのですが、それとは別に給料日直後に映画を観に行って、たまたま懐に余裕があるときに、つい気が大きくなって買うことがあります。
まさにこの『300 帝国の進撃』がそうでした。
なぜ前売り券の購入を公開したかというと、自分は前作の『300 スリーハンドレッド』がフランク・ミラーの原作ありきの作品だと考えているからです。
そのヴィジュアルを忠実に再現したザック・スナイダーもすごいけれど、まず骨子にあるのはフランク・ミラーの原作だろう、そう思ったんですよね。
しかし、今回の『300 帝国の進撃』にはミラーの原作がないらしいじゃないですか(ミラーの原作は映画に大幅に遅れて出版されるとのこと。それで原作と言えるのか?)。
そのことを知ったのが前売り券を購入した後だったのです。
しかも監督がザック・スナイダーに代わって、名前をまったく聞いたことのないド新人がやるって聞いて、あぁ、失敗したな、きっとこれを観るぐらいなら(評判の良い)『青天の霹靂』でも観ればよかった、って思うだろうな、って思いました。
そんなふうに観る前のテンションがウナギ下がりだった『300 帝国の進撃』ですが、いやぁ、想像していたよりもずっと良かったです。前売り券を買って正解でした。笑。
前作の『300 スリーハンドレッド』のどこがよかったかというとそのデタラメなまでのカッコよさだと思うんですよね。
だいたいスパルタ軍300人vsペルシャ軍1,000,000人ってのがあり得ないと思うんですよ。
スパルタ軍が300人ぐらいだった、というのはおおよそ合ってると思うんです。それぐらいの人数は数え間違えようがないから。
でもペルシャ軍が1,000,000人っていうのは眉唾でしょう。
そんな人数、数えられるわけがない。笑。
おそらく、10,000人ぐらいだったんじゃないの?って踏んでいます。それだけの人数を遠征させるのが精一杯なんじゃないですかね。補給などのことまで考えれば。
でもどうせ300人の兵士が負けるにしても、10,000人よりも100,000人、100,000人よりも1,000,000人の方が様になるじゃないですか。
フランク・ミラーがペルシャ軍の兵士の数を1,000,000人にしたのは、それぐらいの数にした方が派手でいいだろう、って考えたからじゃないかと自分は思っています。おそらく史実はそうではない。
でも、そのデタラメさは買いですよね。
だって、300人のスパルタ軍は10,000人のペルシャ軍の前に敗れ去った、とするより、1,000,000人のペルシャ軍の前に敗れ去った、とする方が絶対面白いですから。
そして本作においてもそのデタラメさは健在。
ギリシャ軍の司令官たるデミストクレスは沈みゆく船の甲板を馬で疾駆するわ、デミストクレスと敵将アルテミシアは和平交渉の場で夜の一戦を交えるわ、もう気持ちいいぐらいのデタラメっぷりでした。
惜しむらくはそのアルテミシアが本作で無念の退場となってるんですよね(史実ではサラミスの海戦で彼女は生き残っている)。
彼女が亡くなってはさらなる続編を作りようがないと思うんだけど、どうなるんでしょうかね。
第3作では我々の思いもよらぬデタラメさで脚本のザック・スナイダーは我々を楽しませてくれるのかもしれません。
お気に入り度は★★★★、お薦め度は★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。