「私の前に二度と現れないでって言ったじゃない、リック!」
「ジョセフィーヌ、君のことを忘れるなんて、そんなこと、僕には出来やしない」
「わかって頂戴、リック、貴方と私では生きている世界が違うのよ」
「そんな!生きる世界が違うだなんて、そんな理不尽な理由で君に会えないなんて!」
「お願い、わかって…。私だって貴方に会えないのはつらい。でもこうして私の前に現れるだけで貴方の命は危険に晒されるのよ。それが私には耐えられないの」
「ジョセフィーヌ、僕は一向に構わないよ。君に会えるならこの命、いつだって投げ出す覚悟は出来ているよ」
「本当なの、リック?」
「もちろんさ、ジョセフィーヌ!」
「リック、私嬉しい!!」
「あぁ、ジョセフィーヌ…」
*
「あ」
「どうしたの?」
「今カエルがヘビに飲み込まれた」
「へぇ、何も見えなかったけどな」
「でも変だった」
「変?」
「飲み込まれる前にカエルとヘビ、何だか見つめ合ってたみたい」
「見つめ合ってた?ヘビに睨まれたカエルってこと?」
「うぅん、そうじゃなくて…」
「なくて?」
「まるで愛し合ってる恋人達のようにじっと真剣に見つめ合ってたわ」
「愛し合ってる恋人達?じゃあ、まるで僕達みたいだね」
「あ、そういえば、今日貴方を呼び出した理由、まだ言ってなかったわね」
*
今二つの恋が終わりを迎えた。
一つは生きる世界が違いすぎたため、もう一つは単なる性格の不一致のためである。
「ジョセフィーヌ、君のことを忘れるなんて、そんなこと、僕には出来やしない」
「わかって頂戴、リック、貴方と私では生きている世界が違うのよ」
「そんな!生きる世界が違うだなんて、そんな理不尽な理由で君に会えないなんて!」
「お願い、わかって…。私だって貴方に会えないのはつらい。でもこうして私の前に現れるだけで貴方の命は危険に晒されるのよ。それが私には耐えられないの」
「ジョセフィーヌ、僕は一向に構わないよ。君に会えるならこの命、いつだって投げ出す覚悟は出来ているよ」
「本当なの、リック?」
「もちろんさ、ジョセフィーヌ!」
「リック、私嬉しい!!」
「あぁ、ジョセフィーヌ…」
*
「あ」
「どうしたの?」
「今カエルがヘビに飲み込まれた」
「へぇ、何も見えなかったけどな」
「でも変だった」
「変?」
「飲み込まれる前にカエルとヘビ、何だか見つめ合ってたみたい」
「見つめ合ってた?ヘビに睨まれたカエルってこと?」
「うぅん、そうじゃなくて…」
「なくて?」
「まるで愛し合ってる恋人達のようにじっと真剣に見つめ合ってたわ」
「愛し合ってる恋人達?じゃあ、まるで僕達みたいだね」
「あ、そういえば、今日貴方を呼び出した理由、まだ言ってなかったわね」
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今二つの恋が終わりを迎えた。
一つは生きる世界が違いすぎたため、もう一つは単なる性格の不一致のためである。