この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

ド派手なコスプレショーだった『キング・オブ・エジプト』。

2016-09-11 22:01:42 | 新作映画
 アレックス・ブロヤス監督、ブレントン・スウェイツ主演、『キング・オブ・エジプト』、9/10、ユナイテッド・シネマ久山にて鑑賞。2016年30本目。


 週末は『キング・オブ・エジプト』と『スーサイド・スクワット』の二本の映画をユナイテッド・シネマ久山で観てきました。
 ユナイテッド・シネマ久山は自分の通常の行動範囲内で最遠のシネコンです。『キング~』と『スーサイド~』は近場のシネコンであるイオンシネマ筑紫野でも上映されているので、出来ればそちらで観たかったんですけどね。
 それがなぜ遠くユナイテッド・シネマ久山で観る羽目になったかというと、理由は単純、イオンシネマ筑紫野の上映スケジュールがめちゃくちゃだったのです。
 元々イオンシネマ筑紫野はスクリーン数が9しかない、それほど大きなシネコンではありませんでした。それが今年の夏、4DXなんてものを作ってしまったものだから、ただでさえ多くないスクリーンが実質一つ減ってしまって、通常作品の上映にしわ寄せがきています。
 『キング~』と『スーサイド~』をハシゴしようと思ったら間が三、四時間空いちゃうんだもんな。これならまだしもユナイテッド・シネマ久山で観た方が時間がかからないよ。

 などと鑑賞したシネコンのことを話題にするのは映画そのものがぶっちゃけつまらなかったからなんですけどね。
 何て言うかまぁテキトーな映画でしたよ。
 偉大なる神々の王オシリスは息子ホルスに王の座を譲ろうとした戴冠式で沙漠の神セトに殺されます。その際セトはオシリスの脇腹に短刀を突き刺して命を奪うのです。
 この時点で神の生命力は人のそれとそれほど変わるものではないのです。
 しかし、後半登場する知恵の神トトはセトに脳みそを奪われたにもかかわらず、その後何ごともなかったかのように澄ました顔で再登場するのです。
 脇腹を刺されて死ぬ神もいれば、脳みそを奪われても死なない神もいるのです。そのテキトーすぎる設定は何なんだよ、と思わずにはいられません。

 お話もつまんなかったですねぇ。典型的なR.P.G映画でしたよ。主人公がある人物に会いに行ったり、用事を頼まれたり、アイテムをゲットしに行ったり、ゲームそのまんまって感じでしたね。

 お話がつまらなくてもせめてヴィジュアルで「おぉ!?」と驚かしてくれる何かがあればいいんですが、それもなし。
 作中ホルスやセトは戦闘シーンになると戦闘モードに変身するのですが、それがダサくてねぇ。ホルスなんて全身キンキラキンなだけ。カッコいいもへったくれもないよ。

 アレックス・ブロヤス監督は長編デビュー作の『ダークシティ』が最高にイカしていて、それに近いものを求めて、新作を劇場まで観に行っているけど、いい加減見限った方がいいのかな?
 次回作は簡単に前売り券を買うようなことはしないように気をつけたいと思います。



 お気に入り度は★★、お薦め度は★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント
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