この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

正直DVDで充分だと思った『ゲット・アウト』(ネタバレあり)。

2017-11-02 22:35:10 | 新作映画
 ジョーダン・ピール監督、ダニエル・カルーヤ主演、『ゲット・アウト』、10/29、中洲大洋劇場で鑑賞。2017年41本目。


 この日、映画を一本観るということは決めていたのですが、何を観るかまでは決めきれていませんでした。
 鑑賞候補は次の三本。
 シャーリーズ・セロンが女スパイを演じるアクション娯楽作『アトミック・ブロンド』。劇場はユナイテッドシネマキャナルシティ13、鑑賞料金はポイントカード利用で1100円。
 ジェシカ・チャスティンが女性ロビイストを演じる社会派サスペンス『女神の見えざる手』。劇場はKBCシネマ、鑑賞料金はポイントカード利用で1300円。
 そして全米で大ヒットしたサスペンスホラー『ゲット・アウト』。ポイント割引きはなく、鑑賞料金は1800円。
 毛色の違う三本で、どれを観るか直前まで決めきれなかったのですが、最終的に鑑賞料金が一番高い『ゲット・アウト』を観ることにしたのは、やっぱり自分がホラー映画独特の、驚天動地の展開や結末が好きだからなのですが、鑑賞後、正直DVDで充分だったかな、と思ってしまいました。

 本作は白人の恋人の実家に招かれた黒人男性が体験する、奇妙な違和感と想像を絶する恐怖を描いた作品です。
 ここから思いっ切りネタバレしますが、白人一家は過剰なまでに黒人(の肉体)に異常なまでに固執し、ついには黒人の肉体に白人の脳を移植するというキ○ガイ家族だったのです!!

 う~~~ん、、、正直このオチには感心しませんでした。
 まぁ黒人に異常なまでに固執する、というところまではいいよ?
 でも脳移植となると、HLA型や血液型といった適合性についてはどうなるの?って思っちゃいました。

 これが『ムカデ人間』のような一から十までデタラメな作品であれば、自分も適合性云々といったな重箱の隅をつつくような真似はしないよ。
 でもこの『ゲット・アウト』はものすごく丁寧に作られたサスペンスで、観る者にじわりじわりと恐怖を味わわせるからこそ、最後のオチが、ホラー映画なんだから、血液型とか適合性とか、そういった細かいことはどーでもいいっしょ、みたいな投げやりなものだと興ざめしちゃうんだよね。
 何だかフランス料理のフルコースを食べていたら、最後のデザートがコンビニで買ってきたアイスだった、みたいな感じ?
 フランス料理のフルコースは食べたことないけど!

 最後の最後にずっこけたけど、自分みたいに細かいところは気にならない、という人は見ても損はしないと思います。

 
 お気に入り度★★★☆、お薦め度★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント (2)
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