ジョン・マッデン監督、ジェシカ・チャスティン主演、『女神の見えざる手』、11/3、KBCシネマにて鑑賞。2017年42本目。
趣味に貴賤はないと思っています。
人はそれぞれ生きてきた人生が違うのですから、何を面白いと思うのか、何に興味を持つのかは人それぞれ、他人に迷惑をかけない限り自分が好きなことを趣味にすればいい、そう考えています。
とはいえ、現実的にハードルの高い趣味、間口の狭い趣味というのはありますよね。
今日からバイオリンを始めるぞ!油絵を始めるぞ!と思ったとしても、バイオリンも油絵もそう簡単に始められる趣味じゃないですから。
また麻雀は面白いゲームだとは思いますが、4人集まらないと出来ないという時点で、ハードルが高い趣味だと言っていいでしょう。
それに比べ、映画鑑賞は(比較的)ハードルが低い趣味だと思います。
まず人数を問わないというのがいいですよね。
それにめちゃくちゃお金がかかるというわけでもない(もちろんDVD鑑賞に比べればお金はかかりますが)。
自分は映画鑑賞が趣味です。
そう言って差し支えないほどには映画を観ていると思います。
ただ時々、自分は本当に映画が好きなのだろうか、と疑問に思うことがあります。
他の趣味のハードルが高いから、映画鑑賞に逃げているだけなのでは、そう思ったします。
観ても観なくてもどちらでもいいような映画を惰性で観ているだけなのでは…。
そんなふうに迷うことも多いのですが、久しぶりに自分は映画を観ることが好きなんだ、そう再確認できる映画と出会いました。
それがジェシカ・チャスティン演じる敏腕ロビイストが主役のポリティカルスリラー『女神の見えざる手』です。
現時点で2017年は42本劇場まで映画を観に行きましたが、おそらくこの映画が今年の1位になるでしょうね。
正義とは何かを問う映画です。
そして同時に正義を行うためであればどのような手段を取ってもよいのかを問う映画でもあります。
映画における正義とは銃規制法案です。
日本人であれば誰でも銃を購入し、所持するためには何らかの規制が必要だという考えは理解しやすいはずです。
しかしアメリカでは必ずしもそうではないのです。
アメリカ国民は誰でも自らを守る権利を有するという考えの元に銃を所有する権利が建国以来認められています。
その考えに異を唱えるのが本作のヒロインであるエリザベス・スローンなのです。
彼女のやろうとしていることは圧倒的に正しい、、、のですが、やり方が文字通り「目的のためであれば手段を問わない」んですよね。
正義のためであればどのようなことをしてもよいのか…。
銃規制法案ほどスケールは大きくなくても、誰しも一度ならず目的と手段の正当性の狭間で心が揺れ動いたことはあるはずです。
目的さえ正しければ何をやってもよいのか…。
何だか説教臭いことを書いてしまったような気もしますが、本作は単純に法廷ものとしても非常によく出来た、エンターティメント作品です。
鑑賞後のカタルシスは並みじゃないですよ。
一人でも多くの方に観てもらいたい傑作です。
お気に入り度★★★★☆、お薦め度★★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
趣味に貴賤はないと思っています。
人はそれぞれ生きてきた人生が違うのですから、何を面白いと思うのか、何に興味を持つのかは人それぞれ、他人に迷惑をかけない限り自分が好きなことを趣味にすればいい、そう考えています。
とはいえ、現実的にハードルの高い趣味、間口の狭い趣味というのはありますよね。
今日からバイオリンを始めるぞ!油絵を始めるぞ!と思ったとしても、バイオリンも油絵もそう簡単に始められる趣味じゃないですから。
また麻雀は面白いゲームだとは思いますが、4人集まらないと出来ないという時点で、ハードルが高い趣味だと言っていいでしょう。
それに比べ、映画鑑賞は(比較的)ハードルが低い趣味だと思います。
まず人数を問わないというのがいいですよね。
それにめちゃくちゃお金がかかるというわけでもない(もちろんDVD鑑賞に比べればお金はかかりますが)。
自分は映画鑑賞が趣味です。
そう言って差し支えないほどには映画を観ていると思います。
ただ時々、自分は本当に映画が好きなのだろうか、と疑問に思うことがあります。
他の趣味のハードルが高いから、映画鑑賞に逃げているだけなのでは、そう思ったします。
観ても観なくてもどちらでもいいような映画を惰性で観ているだけなのでは…。
そんなふうに迷うことも多いのですが、久しぶりに自分は映画を観ることが好きなんだ、そう再確認できる映画と出会いました。
それがジェシカ・チャスティン演じる敏腕ロビイストが主役のポリティカルスリラー『女神の見えざる手』です。
現時点で2017年は42本劇場まで映画を観に行きましたが、おそらくこの映画が今年の1位になるでしょうね。
正義とは何かを問う映画です。
そして同時に正義を行うためであればどのような手段を取ってもよいのかを問う映画でもあります。
映画における正義とは銃規制法案です。
日本人であれば誰でも銃を購入し、所持するためには何らかの規制が必要だという考えは理解しやすいはずです。
しかしアメリカでは必ずしもそうではないのです。
アメリカ国民は誰でも自らを守る権利を有するという考えの元に銃を所有する権利が建国以来認められています。
その考えに異を唱えるのが本作のヒロインであるエリザベス・スローンなのです。
彼女のやろうとしていることは圧倒的に正しい、、、のですが、やり方が文字通り「目的のためであれば手段を問わない」んですよね。
正義のためであればどのようなことをしてもよいのか…。
銃規制法案ほどスケールは大きくなくても、誰しも一度ならず目的と手段の正当性の狭間で心が揺れ動いたことはあるはずです。
目的さえ正しければ何をやってもよいのか…。
何だか説教臭いことを書いてしまったような気もしますが、本作は単純に法廷ものとしても非常によく出来た、エンターティメント作品です。
鑑賞後のカタルシスは並みじゃないですよ。
一人でも多くの方に観てもらいたい傑作です。
お気に入り度★★★★☆、お薦め度★★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。