エイドリアン・グランバーグ監督、シルベスター・スタローン主演、『ランボー ラスト・ブラッド』、7/4、イオンシネマ筑紫野で観賞。2020年19本目。
何ていうか、映画の専門学校の生徒が卒業制作作品のために書いたような、ランボーな、いや乱暴な脚本でしたね。
どこら辺が乱暴だったか。
ランボーの養女であるガブリエルが自分たちの前からいなくなった実の父親に会いにメキシコに行くのですが、その手引きをするのが彼女の知り合いのジゼルという女なのです。
このジゼルがもう頭の先からつま先まで胡散臭いことこの上なくて、いったいガブリエルは彼女のどこら辺を信用して父親捜しなどという極めてプライベートでデリケートな依頼をしたのだろう、と疑問に思わずにはいられませんでした。
それでジゼルは「アンタの父親はこのアパートの二階だよ」ぐらいの案内しかしないのですが、そもそも彼女がどうやってガブリエルの父親を見つけ出したのか、一切説明はないのです。
街で偶然見つけたのか、それとも見かけによらずFBI並みの捜査能力を有しているのか、それとも豚並みの嗅覚があって匂いで見つけ出したのか。
実父に邪険に扱われたガブリエルはジゼルの誘いで怪しげなクラブに飲みに行き、挙句人身売買組織にさらわれてしまいます。
ガブリエルを取り戻すべく、単身ランボーはメキシコに乗り込み、紆余曲折の末、ガブリエルを見つけ出します。
ランボーがメキシコに乗り込むのはまぁいいんですよ。
メキシコは入国は難しくないと聞くので。
問題は出国ですよね。
瀕死のガブリエルを連れてどうやってメキシコを出国するんだろうと思っていたら、ランボーは国境を隔てるフェンスにトラックごと突っ込んで国境を越えてしまうのです。
そんな方法で国境って越えられちゃうんだ、と唖然としたのは言うまでもありません。
でも国境を超えるシーンがあるだけマシなんですよ。
ランボーに弟を殺された人身売買組織のボスが自ら復讐をするべく、ボス自身が部下たちを引き連れてアメリカに乗り込んでくるのです。
ほとんど軍隊と言っていい一団がどうやって国境を越えるのだろうと思っていたら、何と!国境を超えるシーンはありませんでした。
メキシコを出発して、次のシーンではランボーの自宅のあるアリゾナに到着していました。笑。
たぶん彼らの車にはワープ機能か、ステルス機能が搭載されていたのでしょう。
ランボーは人身売買組織一行を自宅周辺の地下に掘った迷路のごとき通路で殲滅するのですが、そもそもランボーがなぜ地下通路を構築していたかというと「ジョンおじさんは穴掘りが好きな変人だから」という説明しかないのです。
そっか、穴掘りが好きな変人だったらあれだけ長大な地下通路を構築しても不思議はないよね、って納得出来るか!
もうちょっと別の理由が欲しかったです。
まぁそんな感じで脚本はひどかったですが、見所がまったくないというわけではなく、地下通路での殲滅シーンは観ていてそれなりに楽しめました。
とはいえ、殺人トラップを楽しむというのであれば、『ワナオトコ』の方が罠の一つ一つに創意工夫が凝らされていてはるかに楽しめますけどね。
お気に入り度★★☆、お薦め度★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
何ていうか、映画の専門学校の生徒が卒業制作作品のために書いたような、ランボーな、いや乱暴な脚本でしたね。
どこら辺が乱暴だったか。
ランボーの養女であるガブリエルが自分たちの前からいなくなった実の父親に会いにメキシコに行くのですが、その手引きをするのが彼女の知り合いのジゼルという女なのです。
このジゼルがもう頭の先からつま先まで胡散臭いことこの上なくて、いったいガブリエルは彼女のどこら辺を信用して父親捜しなどという極めてプライベートでデリケートな依頼をしたのだろう、と疑問に思わずにはいられませんでした。
それでジゼルは「アンタの父親はこのアパートの二階だよ」ぐらいの案内しかしないのですが、そもそも彼女がどうやってガブリエルの父親を見つけ出したのか、一切説明はないのです。
街で偶然見つけたのか、それとも見かけによらずFBI並みの捜査能力を有しているのか、それとも豚並みの嗅覚があって匂いで見つけ出したのか。
実父に邪険に扱われたガブリエルはジゼルの誘いで怪しげなクラブに飲みに行き、挙句人身売買組織にさらわれてしまいます。
ガブリエルを取り戻すべく、単身ランボーはメキシコに乗り込み、紆余曲折の末、ガブリエルを見つけ出します。
ランボーがメキシコに乗り込むのはまぁいいんですよ。
メキシコは入国は難しくないと聞くので。
問題は出国ですよね。
瀕死のガブリエルを連れてどうやってメキシコを出国するんだろうと思っていたら、ランボーは国境を隔てるフェンスにトラックごと突っ込んで国境を越えてしまうのです。
そんな方法で国境って越えられちゃうんだ、と唖然としたのは言うまでもありません。
でも国境を超えるシーンがあるだけマシなんですよ。
ランボーに弟を殺された人身売買組織のボスが自ら復讐をするべく、ボス自身が部下たちを引き連れてアメリカに乗り込んでくるのです。
ほとんど軍隊と言っていい一団がどうやって国境を越えるのだろうと思っていたら、何と!国境を超えるシーンはありませんでした。
メキシコを出発して、次のシーンではランボーの自宅のあるアリゾナに到着していました。笑。
たぶん彼らの車にはワープ機能か、ステルス機能が搭載されていたのでしょう。
ランボーは人身売買組織一行を自宅周辺の地下に掘った迷路のごとき通路で殲滅するのですが、そもそもランボーがなぜ地下通路を構築していたかというと「ジョンおじさんは穴掘りが好きな変人だから」という説明しかないのです。
そっか、穴掘りが好きな変人だったらあれだけ長大な地下通路を構築しても不思議はないよね、って納得出来るか!
もうちょっと別の理由が欲しかったです。
まぁそんな感じで脚本はひどかったですが、見所がまったくないというわけではなく、地下通路での殲滅シーンは観ていてそれなりに楽しめました。
とはいえ、殺人トラップを楽しむというのであれば、『ワナオトコ』の方が罠の一つ一つに創意工夫が凝らされていてはるかに楽しめますけどね。
お気に入り度★★☆、お薦め度★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。