この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

とりあえずブタメンを食べたくなる『雨を告げる漂流団地』。

2022-09-18 08:17:18 | 新作映画
 石田祐康監督、『雨を告げる漂流団地』、9/17、イオンシネマ筑紫野にて鑑賞(ACチケットBC8、鑑賞料金1000円)。2022年38本目。

 9月の最初の三連休は台風14号が直撃したわけですが、初日の17日なら問題はないだろうということで映画を観に行ってきました。二本。
 一本目はスタジオコロリドの『雨を告げる漂流団地』です。
 スタジオコロリドは『ペンギン・ハイウェイ』がすごく面白かった記憶があります。
 さて、本作はというと…。

 取り壊しの決まった団地が漂流するというお話です。
 漂流と言えば自分たちの世代では「教室」で、あちらは未来の世界に砂漠と化した未来の世界に学校ごとタイムスリップするお話なのですが、ぶっちゃけ「漂流」はしません。
 それに対し、こちらは本当に団地が海を漂流するのです。
 そのヴィジュアルは面白いと思いました。
 ただストーリーが面白いのかというと些か、いやかなり問題があって…。

 まずツッコミどころを挙げておくと、主人公たちは、主人公、ヒロイン、クラスメイトなど、合わせて7人で漂流することになります。
 漂流している間も腹は減るのです。
 そして主食はヒロインが団地に持ち込んだ「ブタメン」なのです(それ以外の食料も入手はします)。
 カップ麺といった一般名詞ではないですよ。
 あくまで「ブタメン」、製作スタッフによほどのブタメン好きがいるのでしょうね。
 漂流機関がどれぐらいだったか、正確にはわかりませんが、一週間ぐらいだったかなぁ。
 7人が一週間暮らして、その間の主食がブタメンだったとしたら、ブタメンはいくつ必要なのか。
 10個や20個じゃきかないはずで、40個や50個は必要でしょう。
 それだけ大量のブタメンをヒロインは用意できたのか。
 用意できたとしたら、どういった理由でその大量のブタメンを用意したのか。
 団地が漂流することになったのはまったくの不測事態で、ヒロインが団地の中にいたのもただの偶然で、二、三日団地に姿を隠そうとしただけにしか見えないのに…。

 団地が漂流するという荒唐無稽なお話だからこそ細かいところはきちっと作り込んで欲しかったですね。
 少年少女のサバイバルアドベンチャーは好きなジャンルなので余計にそう思います。

   

 映画を観た後に寄った100円ショップで購入したブタメン(二個で100円)。
 この映画を観た後にブタメンを見かけて買わない人間がいるであろうか、いや、いまい。

 お気に入り度★★★、お薦め度★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント
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