この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

迷った末に観た『憐れみの3章』。

2024-10-02 21:13:41 | 新作映画
 ヨルゴス・ランティモス監督、エマ・ストーン主演、『憐れみの3章』、10/2、イオンシネマ大野城にて鑑賞(ハッピーモーニング割引きで鑑賞料金1300円)。

 9/28に棚卸しで休日出勤だったので、代休で10/2に休みを取りました。
 夕方から用事があったので午前中に映画を観ることにしました。
 さて、何を観るか?
 現在公開中の作品の中で一番観たいものは『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』なんですよ。
 ただ観たい作品が溜まっているので10/5に映画のハシゴをするつもりなのですが、10/2に『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』を観ると(上映スケジュールの関係で)10/5に『憐れみの3章』を観ることは出来ないんです。
 逆に10/2に『憐れみの3章』を観れば、10/5に『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』を観ることは出来るのです。
 めちゃめちゃ迷いましたよ。
 素直に観たい作品を観るか、それとも面白いかどうかはわからないが、この機を逃せば観ることのないであろう作品を観るか。
 迷った末に『憐れみの3章』を観ることにしました。
 これで『憐れみの3章』がまったく面白くなかったら、うわっ、失敗した、『ベイビーわるきゅーれ』の方を観ておけばよかった!ってことになりますが、幸い『憐れみの3章』もそれなりに面白く観ることが出来ました。

 一言で言えば超大人版『世にも奇妙な物語』といったところでしょうか。
 『世にも奇妙な物語』って何だかんだ言って視聴者に寄り添った作品作りがされているじゃないですか。
 最低限の説明的な描写はあるし、オチもだいたいわかりやすいものですしね。
 『憐れみの3章』にはそういった配慮は一切なし。
 設定がよくわからない?
 オチの意味が不明?
 それがどうかしたのか?って感じなんです。
 もちろん観客に寄り添ってないからといって、作り手の独りよがりな作品かというとそういうこともなく、ちゃんとエンターティメントになっていて、さらにエロいところはどこまでもエロく、エグいところはどこまでもエグかったです。
 でも作中唯一の性器の露出シーンがウィリアム・J・デフォーの男性器というのは笑ってしまいました。
 ランティモス監督、絶対狙ってやってるだろう…。

 ともかく、『世にも奇妙な物語』が好きという方、もしくはランティモス監督の前作『哀れなるものたち』が面白かったという人は観に行って損はないかと思います。
 あ、タイトルの『憐れみの3章』ですが、確かに三章のオムニバスにはなっているものの、特に「憐れみ」を感じさせる作品ではありません。
 前作と関連付けたかったのでしょうが、もう少し原題(『Kinds of Kindness』)の意に沿った方がよかったかもしれませんね。
 まぁ原題は原題で大概だけど…。

 お気に入り度★★★☆、お薦め度★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。

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