この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

2006年本屋大賞。

2006-04-10 22:45:56 | 雑事
2006年本屋大賞が発表され、リリー・フランキー著、『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』が第一位に選ばれました。
この結果を耳にして、正直言って、やっぱりか、とため息に近いものが漏れました。
何となく、こうなるんじゃないかって思ってました。こちら。
出来たら『ベルカ、吠えないのか?』あたりが第一位に選ばれたら面白かったんですけどね。
といっても『東京タワー~』、『ベルカ~』ともに未読。だからこの二作品がどの程度面白いのかは知りません。
でも、『東京タワー~』がどれぐらい売れているかは知っています。そして『ベルカ~』がどれぐらい売れていないかも(まったくってことはないにしても)。
「本屋の売り場からベストセラーを生み出そう!」という気概で作られた賞であれば、既にミリオンセラーである作品を選んで欲しくはなかった。
本屋大賞にはそれなりに期するものがあったのですが、自分にとって無価値な賞となってしまいました。
残念です。
せめて来年からは十万部なり、二十万部なり、一定の売上げに達している本は、ノミネートしない、という方向に持っていって欲しいんですけど、そうはならないだろうなぁ・・・。
コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウルトラ・ヴァイオレット。

2006-04-09 11:45:52 | 新作映画
土曜日は『ターミネーター2』がテレビで放映されていましたね!
自分にとって『ターミネーター2』は『ショーシャンクの空に』とともにマイ・フェイバリット・ムービーの同率1位作品なので(どーゆー組み合わせだと我ながら思います。笑。)、テレビ放映されるたびについつい見てしまいます。(昨日は野球観戦から帰ってきてから見たので途中からでしたが。)
この二作品が首位から転落することは生涯ないと思うのですが、現時点でランキング三位に位置している作品が『リベリオン』です。
この作品のどこがいいのか、具体的に言葉にするのは難しいのですが、ともかくスタイリッシュとはこういう映画のことをいうのだ!と勝手に思ってます。

話は変わりますがピカソの絵って何がすごいと思いますか?(特にキュビズム。)
その上手さですか?ぶっちゃけいいますけど、ピカソの絵って上手いですかね?いや、上手いことは上手いんですけどキュビズムに傾倒した以降のピカソの絵って、ある程度予備知識がないと理解出来ないと思います。わかりやすくいうと幼稚園児が観てもピカソの絵は理解出来ないのではないでしょうか。
じゃあ『ゲルニカ』に代表されるような反戦のメッセージか?いやいや、確かに『ゲルニカ』には我々の魂を揺さぶるものがありますが、反戦のメッセージそのものは何もピカソだけが持ちえたものではないと思います。
ではピカソの絵の何がすごいかというと、ピカソの絵を見たら、あ、これ、ピカソだ、って思えることがすごいんですよ。
何当たり前のこと言ってんだ、と思われる方もいるかもしれませんが、(特に絵画に詳しいというわけでもない人でも)作品を見て、作家のことがすぐ思い浮かぶっていうことはすごいんですよ、やっぱり。

それでですね、先日某朝のバラエティ番組で、ある新作映画の予告が流れました。
それを見た自分は、あ、『リベリオン』じゃん、と思いました。
予告編はごくごく短いものでしたが、その中でヒロイン役のミラ・ジョボビッチが魅せるスタイルはまさに『リベリオン』のそれでした。
それで後になってネットで調べたところ、その作品のタイトルは『ウルトラ・ヴァイオレット』、そしてやはり監督は同じカート・ウィマー!!
待っていたよ、カート!!
『リベリオン』は続編が製作されないと聞いて残念に思っていたけど、こんな形で復活させてくれたんだね!!

今年になって『イーオン・フラックス』やら『Vフォー・ヴェンデッタ』やら、未来を舞台にした女性が主役の作品が公開されるのですが、正直食指が動かず、前者は完全にスルー、後者も観に行くかどうか定かではありません。
別にSF系統の作品が嫌い、というわけでなく、むしろ好きなんですけれど、やっぱりSFと冠する以上は観たこともない映像が観たいんですよ。(まぁ、観らずに語るな、という方もいるでしょうけれど。)
その点、『ウルトラ・ヴァイオレット』は予告編を観ただけで感じるものがビンビンありました。
今年は個人的に『トム・ヤム・クン!』が「これを観ずには死ねない」映画No.1だったのですが、今のところそれは変わっていません、けれどその『トム・ヤム・クン!』も公開が二週間後に迫り、これを観た後は何を心の支えにして生きていけばいいかって思ってました。いや、大袈裟なんですけど、これを観ずには死ねない!という映画があると生きていくのにも張りが出るんですよね。
というわけで、『ウルトラ・ヴァイオレット』の公開は日本では6/22(あたり)になるらしいので、それまで何があっても強く生きていこうって思ってます。(その後はどーするつもりだよ。。。)

ps.その後既にアメリカで鑑賞された方のレビューを拝見したのですが、かなりきついことが書いてありました。すっごい不安。。。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヤフードームより。

2006-04-08 17:53:22 | 日常


只今ヤフードームに来ていま~す。
本日は年に一度の川崎デーとなってますが、川崎選手は怪我につき出場していませ~ん!何じゃそりゃ!!って思わずジーパンになっちゃいます。笑。

(以上ヤフードームより。以後自宅のパソコンにて。)

今年になってスポーツ観戦の初体験が続いています。
先日も自宅から車で十五分程度の距離にある鳥栖スタジアムで生まれて初めてのライブでのサッカー観戦をしたばかりなのですが、今日はヤフードームで同じく生まれて初めてのライブでの野球観戦をしてきました。
元々超のつく面倒臭がり屋な上に出不精なので、野球なんてテレビで見れば充分♪みたいな考えの持ち主でした。(野球を見ること自体は嫌いでも何でもないのですが。)
そんな自分が何故わざわざヤフードームまで足を伸ばしたかというと、観戦チケットが懸賞で当たったからです。
こんなことでもなければ、生涯観に行くことがなかったかもしれません。
さて、人生初の野球観戦だったわけですが、球場まで遠出した甲斐はありましたよ!
まず、やっぱり球場の広さは実際球場に行ってみなければ実感できないわけなのですが、、、思っていたよりも狭い!!選手との距離がずいぶん短く感じられました。これは鳥栖スタジアムを広く感じたのとは対照的でした。
そして何より球場に行かなければわからなかったもの、それは鳴り物による応援の激しさでした。
サッカーの試合のときも似たような感想を持ったのですが、ドームである分だけ応援が反響すること!まさにドームそのものを揺り動かさんばかりでした。
それから周りで応援している観客もかなり個性的な人たちがいて面白かったです。
試合途中から隣りの席に座ったお姉さんたちはオリックスではなく、清原個人のファンで、試合に出てもいない清原をひたすら応援していました。笑。

ところで、、、肝心の試合内容なのですが、、、言葉の切れが悪くなって恐縮ですが、、、ソフトバンクホークス、いいところ、まるでなし。
6対2という試合結果だったのですが、それ以上に地力の差を見せ付けられての完敗、という気がしました。
思ったのはやっぱり城島の存在は大きかったんだなぁってことです。
去年まではピッチャーの調子が悪かったら、城島がよくマウンドまで行ってピッチャーに声を掛けるといった光景を目にしたものですが、今日の試合でマスクを被った山崎はそういった余裕もなく、配球をリードするだけで精一杯といった感じでした。
これじゃピッチャーも安心して投げられんよなぁと思わずにはいられませんでした。
今年は優勝争いどころか、Aクラスも正直危ういんじゃないだろうか、今日の試合を観に行った観客の多くはそんな暗澹たる気持ちになったと思います。。。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

漢字バトン。

2006-04-07 23:12:35 | 雑事
keiさんから漢字バトンが回ってきました。
例によって○○についてどう思いますか?ではこのバトンをx人の方に回してくださいね、というヤツの漢字版。
でも、漢字バトンというわりには設問のいくつかは言葉についての質問になってます。笑。
おそらく、バトンを回している最中に誰かが元の設問と違うものにしたのではないかと思います。
というわけで調べてみました。
一応遡れるだけ遡ってはみたんですけど、検索結果が500までしか表示されなかったので大して遡れませんでした。(検索結果数そのものはすべてのブログでおよそ10000ぐらい、gooブログだと1000ぐらいヒットしたんですけど。)
それでも一応現在回されている漢字バトンとは微妙に差異がありました。
こんな感じです。

1.好きな漢字は?

2.前の人が伝えた漢字に対するイメージ

3.次の人に伝える漢字3つ

4.大切にしたい漢字

5.漢字をどう思う

6.好きな四文字熟語を三つ

7.回す7人とその人をイメージする漢字

それに比べ、keiさんから回ってきたものがこれです。

1.前の人が答えた漢字に対して自分が持つイメージは?

2.次の人に回す言葉を3つ

3.大切にしたい言葉を3つ

4.漢字のことをどう思う?

5.最後にあなたの好きな四字熟語を3つ教えてください。

6.次に回す4人へ、イメージする漢字を添えて。

設問数そのものも一問多いし、すべて漢字に関する質問に統一されてはいますね。
他にもバトンを回す人数も違ったりして、まさに伝言ゲームって感じです。笑。
というわけでそれぞれを参考にして勝手に改変させてもらいました。(だって意味不明な設問もあるし。)
それがこれ。

1.あなたにバトンを回した人が指定した漢字について思うところを述べてください。

2.次にバトンを回す人に漢字を三つ指定してください。

3.あなたが好きな漢字を三つ教えてください。

4.漢字について思うことがあれば教えてください。

5.あなたが好きな四文字熟語を一つ教えてください。

6.その人をイメージする漢字を添えて、バトンを回す人を三人挙げてください。

一応自分なりに設問を整理して、わかりやすくしたつもりなんですけどどうでしょう?
ま、自然と変化していくものなんだから多少改変したって構わないでしょ。笑。(そーゆーものなのかなぁ?)

で、それに対する答え。

1.『愛』・・・ある存在を自分の命以上に大切に思うこと。
  『恋』・・・自分の現在置かれている立場や状況などのことを忘れるほどにある存在に対して好意を抱くこと。
  『友』・・・恋愛感情は持てないが、損得勘定抜きで自分が支えたいと思う、また自分のことを支えてくれる相手のこと。

2.じゃ、『夢』、『謎』、『幻』ってことで。

3.当然『飯』、『寝』、『風呂』ですよ。あ、三つ目は漢字じゃなくて単語か。代わりに『茶』ってことで。笑。

4.漢字は知っていなくちゃいけないとは思いませんけど、知っていたらカッコイイですよね。
例えば『りんご』は『リンゴ』、『ゆううつ』は『ユーウツ』ってカタカナで書いちゃっても一向に構わないと思うけど、そこをあえてさらっとそれぞれ『林檎』、『憂鬱』と書いちゃう人は只者ではない!って思っちゃいます。

5.う~ん、やっぱり『国士無双』になるのかな?親で上がったときなんて手が震えちゃったぐらいだし。(ってマージャンかよ!!)
ちなみにあんまり関係ないけど四文字熟語Tシャツはここで販売しています。こちら。

6.このバトンを回す三人、、、実はこれが一番の難問なんですよね。
だってその人がすでにこのバトンを受け取ったかどうかなんて把握してないですし。
というわけで適当で申し訳ないですが、次の三人の方に回したいと思います。
「奇天烈」から一文字をいただいて『烈』という漢字のイメージの『コジマブログ』の小島小鳥さん、そりゃ何といってもこの一文字でしか表せない『蛙』というイメージの『鋼鉄の蛙。』のYUMIKAさん、『儚』という漢字がよく似合う(と勝手に自分が思ってる)『澪標』の冴香さん、強制ではありませんが、よかったらネタに困ったときにでもバトン、受け取ってください。
よろしくお願いします。
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゴールデン・ウィーク。

2006-04-06 22:50:31 | 日常
ゴールデン・ウィークには部屋の模様替えをするつもりでした。
現在我が家の二階にある二部屋は兄貴が家庭を持って独立したので自分が一人で独占しているのですが、この際徹底的に自分の都合のいいように家具などの配置換えをしてしまおうと思ったのです。
元々二部屋のうち東の部屋は兄貴と自分の共同部屋で、ここには子供用の二段ベッドが置いてありました。
そして西に位置する小さい方の部屋にはお袋が内職するためのミシンがありました。
やがてお袋が内職をやめたので、自分が西の部屋に移り、そして兄貴が大学生になって家を出ると、それ以来東の大きい部屋も自分のものになり、西の部屋が自分の寝床となりました。(まるで出世魚みたいだな。笑。)
ともかく、この家に引っ越して以来、ずーっと今自分がいる部屋には二段ベッドが置いてあるんですよね。(現在は半ば物入れと化しています。)
その二段ベッドをどうせなら西の部屋に移せないか、そう思ったわけです。
いうは易しなのですが、それを事に移すとなるとかなり大変なわけで・・・。
まず西の部屋は自分が寝るスペース以外は衣裳ケースや本を入れた段ボール箱などが置いてあり、二段ベットにしても自分たちがベッドとして使用しなくなってからというもの何やかやとものが突っ込んであります。
これを片付けるとなるとそれだけで気が遠くなるほどの作業が待つことになるわけですが、二段ベッドを向こうの部屋に移せたら、実質今のこの部屋が1,5倍ぐらい広くなるような感じです。
よし、この際だからゴールデン・ウィークは部屋の模様替えに費やすか!と思ったのですが。
冒頭「つもりでした」と書いてあることからもわかるとおり、ゴールデンウィークに予定が入ってしまいました。
なーんと、東京から盟友のたっちゃんが遊びにくることになったんです。(注:たっちゃんに「みなみ」という名前の幼馴染はいません。笑。)
たっちゃんもほんと九州のどこがそんなに気に入ったのか、九州訪問ももうこれで五度目か六度目になります。
そのたびに熊本や大分、他には唐津に行ったりしていたのですが、今回は北九州方面に足を伸ばそうか、ということになりました。
同じ九州とはいえ、北九州には土地鑑がないので、どなたかそちらの方面に明るい方、お薦めの観光スポットや温泉、また美味しい料理のお店などご存じでしたらご一報くださいませ。
よろしくお願いします。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウォレスとグルミット。

2006-04-05 22:31:55 | 新作映画
おととい、昨日に引き続き、4/1に観た映画について。サーガ完結編。(って大袈裟だyo!)
この日最後に観た映画は何かというと、バレバレですね、『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ』です。

最初に断っておきます、鑑賞中、ろくに集中できませんでした。
もう三本目ともなるときつくてきつくて。
ほんとぶっ倒れるかと思いましたよ。
そんな体調の元での鑑賞なもので、レビューもきわめていい加減でぐだぐだであることをご容赦ください。(ま、いつも適当だけど。笑。)

『ナルニア国物語』の感想を書く際、どうしても『ロード・オブ・ザ・リング』を引き合いに出さずにはいられなかったのですが、本作においてもそう。
『ウォレスとグルミット』と比べずにはいられない作品といえば、もうおわかりになると思います。そう、その作品とは他でもない、同じくアカデミー賞(長編アニメーション作品賞)を争った(そして敗れた)、ティム・バートン監督の『コープス・ブライド』。
もう、どちらが上とか下とかいうのはないと思います。単純に好みの問題といえるでしょう。
画面の隅々まで手作り感溢れる『ウォレスとグルミット』とその完成度はまさに芸術の域に達しているといっても過言でない『コープス・ブライド』、アカデミー賞では前者に軍配が上がったわけですが、だからこそ自分としては『コープス・ブライド』を贔屓したいんですよねぇ、、、って『コープス・ブライド』についての記事ではないんだけど。笑。
何だか本作のアカデミー賞受賞にケチをつける形になってしまいましたが、もちろん『ウォレスとグルミット』が『ナルニア国物語』と同様、大人から子供まで楽しめる上質な娯楽作であることは間違いないんですけどね。

そうそうあと一つだけ、あるブロガーの方も言ってましたが、ウォレスの吹き替えに欽ちゃんはやめといた方がいいと思います。別に欽ちゃんが特別嫌いというわけではないけれど、最後までウォレスがしゃべるたびに欽ちゃんの顔が頭に思い浮かんだので、作品に没頭できませんでした。
逆に飯島直子なんてはっきりいって個人的に嫌いなタイプなんだけど、レディ・トッティントン役がぴたりとはまっていたような気がします。
まぁ声優をやるのも、そして選ぶのも一筋縄ではいかないってことなんでしょうね。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ナルニア国物語。

2006-04-04 23:36:55 | 新作映画
昨日に引き続き、4/1に観てきた映画について。つーか、明日もたぶんそう。
何を観てきたかというと、ってタイトルでまるわかりですね、そう『ナルニア国物語』
実はここだけの話ですが、この映画、観るつもりはなかったんですよ。
といっても別にファンタジー系統の映画が嫌いとか、ティルダ・スウィントンの鉄面皮が怖いから(怖いけど)といった理由ではありません。
ではなぜ観るつもりがなかったかというと、それは試写会に応募したのに落とされたから。
以前は試写会なんてだいたい平日に催されるものだから、観たい映画の試写会があっても指をくわえて黙って見ているしかありませんでした。
でも会社の近くにシネコンが出来て、これなら仕事帰りでも試写会にいける!なんて思ってたんですよ。
しかしこれがまた!応募すれど応募すれどことごとく落選。
『ステルス』、『イーオン・フラックス』、そして『ナルニア国物語』。(他にも何かあったよーな気がする。)
そうかい、そうかい、そんなに自分には試写会に来て欲しくないって言うのかい、いいよ、観ねえよ、観てやらねーよ、『ナルニア国物語』なんて!
とグレたくなる気持ちもわかりませんか?(お前は子供か!)
まぁでも映画の日なら観てもいいかな、時間的にもちょうどいいし、というわけで観てきました、『ナルニア国物語』。
前振り長っ!!(でも心配いりません、本文短いから。笑。)

『ナルニア国物語』、大人から子供まで楽しめる、実に上質なファンタジー映画でした。
もし今、小さいお子さんのいるお母さんから子供と一緒に観に行ける映画は?と聞かれたら、迷わずこの映画を薦めるでしょう。
何しろ勧善懲悪だし、動物は喋るし、何といっても洋服ダンスの奥に魔法の国が広がっているだなんて夢があるじゃないですか!
といってるとまるで大絶賛しているようですが、さにあらず。
やっぱり、、、物足りないんですよ、いろんな意味で。
まずファンタジーとはいえ、痛みが伴わないのはどうもなぁ、と思ってしまうのです。
劇中、味方は誰一人として死なないし(まぁアスランが一時的に退場するけど)、ピーターは大した訓練もせずいきなり合戦でモンスターを切り伏せちゃうし、裏切り者のエドマンドは大してその罪を問われないし、まぁでも今挙げたような事柄は、“子供まで楽しめる”作品にする以上は言っても詮無いことなんですけどね。

それから映像についてですけど、この映画を観た多くの人は自分たちが想像した通りのナルニア国だったので、満足したのではないでしょうか。
想像通りのヴィジュアル、それも確かに偉業に違いありません。
ただ、、、どうしても比べちゃうんですよね、『ロード・オブ・ザ・リング』と。あちらはイマジネーションの限界を遥かに超えた、息を飲むようなヴィジュアルだったので、そうそうナルニア国ってこんな感じだよね、という感想だとつい見劣りしてるかのように思えてしまう。(前日に『王の帰還』の前半部をテレビで見たばかりの自分は特にそう思えました。)
とはいっても、映画史に残る作品と近頃観た映画の中ではなかなかいい出来、ぐらいの作品を比べちゃうのもどうかって気もするんですが。

ところで第一章の大ヒットを受け、『ナルニア国物語』の第二章製作決定のニュースを耳にしました。
自分はそのニュースを耳にして、え?と思ってしまいました。
つまり、第一章がそれなりにヒットしなければ、第二章が作られることはなかったってこと?
自分は原作は未読なのですが、第二章にはペベンシー家の四人兄妹は出てこないんでしょうか。
もし出てくるのであれば、こんなのんびりした製作ペースでは四人の子役の成長に追いつかないのではないか、と危惧してしまいます。
もちろん第一章と第二章が完全に独立しているのであればまた話は違うのですが、それでも『ロード・オブ・ザ・リング』三部作を同時に撮影、製作したピーター・ジャクソンの英断には、より深く敬意を払わずにはいられないのです。(案外長くなっちゃった。笑。)
コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヒストリー・オブ・バイオレンス。

2006-04-03 23:34:31 | 新作映画
デヴィッド・クローネンバーグ監督、『ヒストリー・オブ・バイオレンス』、KBCシネマにて鑑賞。

4/1は映画の日ということもあって映画のハシゴをしてきました。(正確には映画の日は12/1で、この日はただのファーストディだけど。)
『ヒストリー・オブ・バイオレンス』と『ウォレスとグルミット』を観たかったんでこの二本と、余力があればもう一本何か観ようと思ってました。
しか~し!!
何とこの日、KBCシネマで『かもめ食堂』公開を記念して、出演者(小林聡美、もたいまさこ、片桐はいり)による舞台挨拶があったんですよ。
普段であればスルーする作品だけど、舞台挨拶があるなら観に行こうか、、、しかしこれを観ると自然と『ヒストリー・オブ・バイオレンス』がタイムテーブル的に弾かれて観れなくなってしまう、、、前日まで散々悩んだんですが、結局当日になって家を出るのが遅くなったので『かもめ食堂』の舞台挨拶開始の時間に間に合わず、『ヒストリー・オブ・バイオレンス』を観ることと相成りました。
じゃ、『かもめ食堂』のこと、触れなくていいじゃん。
ごもっとも。
閑話休題。

スピルバーグ監督の『ミュンヘン』(当ブログのレビューはこちら)同様、報復をテーマにした作品ですが、『ミュンヘン』と違い、鑑賞後本作はどうにも薄っぺらい印象ばかりが残りました。
ストーリーは一見どこにでもいる家庭的で平凡な男と思われたトム・ストールが実はマフィアの殺し屋だった過去を持ち、ある事件をきっかけに以前所属していた組織から命を狙われるようになる、というものです。
ストーリー自体は取り立てて目新しいものではなく、むしろ古典的ともいえるのですが、それ自体は悪いことでも何でもない。
自分が薄っぺらいと感じたのは人物造形です。
主人公であるトムは、かつてはジョーイと名乗っていて、マフィアの世界では名の知れた存在でした。
トムはこういった言葉を口にします。「かつての自分はクズだった」とか「ジョーイは砂漠で死んだ」とか「三年を掛けてトムになった」などなど。
トムという人間にジョーイという殺し屋だった過去があったということは、逆に言えば、ジョーイというどうしようもない極悪人が、何らかのきっかけがあってトムという真人間に生まれ変わった、ということです。
けれど作中なぜジョーイが真人間になろうとしたのか、その理由が一切明かされません。
戦いに疲れ果てたから?いやいや、ジョーイであれば喜々として追っ手を残らず返り討ちにするでしょう。
愛する女性と出会ったから?これも違います。のちに妻となるエディと最初に会った時点ではすでにジョーイはトムと名乗っていました。
何となく真人間になろうとした?まさか!相手の片目を有刺鉄線で抉り取るような男が然したる理由もなく真人間になろうとするはずがありません。
とにかく何かがあって、おそらくは劇的な何かが、ジョーイは真人間になるべく過去と決別したんだと思います。(そうでなければおかしい。)
ところがその“何か”が具体的には一切語られないので、トム・ストールという人物そのものに自分はリアリティを感じられず、ついでに彼の言葉も説得力を欠き、自然と『ヒストリー・オブ・バイオレンス』という作品もひどく薄っぺらいものに思えてなりませんでした。
ですから、この作品が最終的に何を訴えたいのかも、自分にはよくわかりませんでした。
暴力の連鎖の空しさなのか、それとも降りかかる火の粉は手で払うのも止むなしという暴力の肯定なのか、もしくは傷ついた男を受け入れる家族の素晴らしさなのか。

そんな感じで自分の『ヒストリー・オブ・バイオレンス』の評価は高いとはいえないのですが、こと人物破壊描写においてはさすがはクローネンバーグ、スピルバーグに努々劣るものではありません。
例えば普通のアクション映画だったら銃で撃たれた人間はピクリとも動かないというのが相場じゃないですか?
でも本作では違うんです。銃で撃たれ、明らかに死んでいると思しき男の身体がピクピクと動いてるんです。活け作りの魚みたいに。リアルでしたよ、今まで観たどの映画よりも。

というわけで『ヒストリー・オブ・バイオレンス』、ごく一般的な映画ファンには自分はちょっと薦められません、人物破壊描写フェチの方には必見だと思いますけど。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三回忌。

2006-04-02 22:15:27 | 日常
今日は親父の三回忌でした。
もう親父が死んで二年も経つのかという気もするし、まだ二年しか経ってないのかという気もします。

自分と親父は不思議な関係でした。
一つ例を挙げると、兄貴は親父から将棋を習い、そして自分は兄貴から将棋を習い、親父は毎週欠かさずNHKの将棋の対局を観戦し、自分もそれに付き合うことが多かったというのに、自分と一度として親父と対戦したことがありませんでした。
たまに自分が将棋をしようと持ちかけても親父は何やかやと理由をつけて対戦を拒みました。
不思議でしょう?
他にも二人の共通の趣味として読書があったんですけど、親父が読んでも面白いと思える本をたまに自分が薦めても、親父は一冊として読んでくれたことがなかったです。
似たもの同士だったのに、コミニュケーションが不全だったんですね。
そんな関係の二人でしたから親父が死んだときも特別悲しいってこともなく、葬式でも涙を流すこともありませんでした。

そんなふうに爬虫類並みに冷血な自分なのですが、『ビッグ・フィッシュ』という映画を観たときはボロボロと涙が止まりませんでした。
ティム・バートン監督のこの映画はそれまでのコアなバートンファンからは彼も大人になってしまった、とどこか冷たい反応をされ、一般的な映画ファンには『チャーリーとチョコレート工場』に比べると受けが悪いようです。
けれどコミュニケーションが不全だった父親と息子が、紆余曲折を経て、父親の死を前に和解するという内容の本作は、自分には自分たち親子の関係が重なってしまって、どうしようもないぐらいに泣けて泣けて仕方がありませんでした。
自分にとって親父の死は特別悲しいものではなかったけど、何といえばいいのか、もっと上手くコミュニケーションを取れなかったのだろうかといった悔恨の念(のようなもの)はやっぱり自分の中にもあったということなんでしょうね。

今日の三回忌は特別暗い雰囲気はなく、お坊さんが帰ったあとのお斎(とき。食事のこと。)でも主役は亡くなった親父ではなく、姪っ子のなるみと甥っ子のたけひろでした。
今年小学校に上がるやんちゃ盛りのなるみは料亭の廊下を駆け回り、ようやく一人立ちができるようになったばかりのたけひろはみんなからフルーツの苺をもらって上機嫌でした。
それでいいんだなぁって思います。
身近な人の死は悲しいものですけれど(自分の場合のように悲しくないこともありますが)、それをいつまでも悲しいままにしていてはいけないのではって思うんです。
人は、最終的に喪失というマイナスを自分の中でプラスに転じるように努めるべきではないでしょうか。
自分も親父とのコミュニケーションの不全を反省の糧として、もう少し他人と上手くコミュニケーションが取れるようになったらなぁと思っています。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ギリシアにて。

2006-04-01 10:48:39 | 日常
この記事はエーゲ海が一望できるギリシアのホテルの一室で書いています。
エーゲ海に沈む夕陽は言葉で言い表せないほど美しく、まるで自分が神話の世界に紛れ込んでしまったかのような錯覚に陥ってしまいます。
この夕陽を皆さんにお見せできなくて残念に思います。

ま、いうまでもなく嘘ですが。
普段からまるで呼吸をするように嘘をついているので、今日はエイプリル・フールだから嘘をついてもいいよ~!などといわれても何をどう嘘をついていいやら困惑するばかりです。

ところで話は変わりますが、倖田來未って歌手がいますよね。
彼女をさして「エロカワイイ」とかいってますけど、まぁ「エロ」はわかるとして、ヘソを出してるし、胸の谷間を強調してるし、でも「カワイイ」ですか、彼女?
どう考えても「カワイイ」というより「ブサイク」だと思うんだけどなあ。
「エロカワイイ」というより「エロブサイク」が正しいのではないでしょうか。
もし中州に何人かで酒を飲みに行って(行かないけど)自分に倖田來未似の女の子がついたら、うわっ、ハズレを引かされた!と思っちゃいますけどね。
それになんですかね、十二週連続してシングルをリリースしといて、そして間を置かずそれを一枚に集めたアルバムをリリースするのって。
まじめにシングルを十二枚買い続けたファンを馬鹿にした商売じゃないですかね。
こんなやり方に腹を立てない倖田來未ファンって人がよすぎ!!
自分ならどんなに楽曲がよくてもこんなふざけた商売をするアーティストは絶っっっ対好きになれないですけどね。

というのはもちろん嘘ですよ?笑。
そんなこと、これっぽっちも思っちゃいません。
倖田來未サイコー!!倖田來未バンザイ!!倖田來未ダイスキー!!出来たら百週連続でシングルをリリースして欲しいぐらいです。(←棒読み。)
エイプリル・フールって言いたい放題言っちゃって、それを最終的に嘘で済ませられるんだからいいですよね。(そのエイプリル・フールの活用の仕方、絶対間違ってるよ!)
こんなやり方でエイプリル・フールを悪用する自分って極悪人でしょうか。笑。

以上、ギリシアからプラット・ピット似のせぷがお伝えしました。(大嘘。)
コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする