博物館浴（国立西洋美術館 「ミケランジェロと理想の身体」展）

　国立西洋美術館では、9月24日まで「ミケランジェロと理想の身体」展が開催されている。






　ルネサンス美術の源は古代ギリシア・ローマ彫刻にある。理想的な男性の肉体美を中心に表現されている。

　「第1章　人間の時代-美の規範、古代からルネサンスへ」
　第1部では「子供と青年の美」、第2部では「顔の完成」、第3部では「アスリートと戦士」、第4部では「神々と英雄」、彫刻のみならず、古代ローマ時代のポンペイの壁画、15世紀と16世紀のさまざまな作家による彫刻、油彩、素描、版画、工芸など、身体を題材とする作品から古代ギリシア・ローマ時代とルネサンス時代の作品を比較している。

　「第2章　ミケランジェロと男性美の理想」
　ヴィンチェンツォ・デ・ロッシの「ラオコーン」（撮影OK）



　「第3章　伝説上のミケランジェロ」では、世界に約40点しか現存しないミケランジェロの大理石彫刻から、壮年期の傑作「ダヴィデ＝アポロ」と初期の傑作「若き洗礼者ヨハネ」の2点が初来日。