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博物館浴

2011-09-11 23:38:08 | 博物館・美術館
 東京に行くときは、博物館・美術館は複数箇所を回らなければならない、と自分に言い聞かせている。ということで、できるだけ月曜日の上京というのは避けている。

 今回は、10日に国立西洋美術館と東京国立博物館、11日は東京都写真美術館と東京国立近代美術館。

 とにかく東京は暑い。ハンカチは1枚では足りなかった。

 国立西洋美術館では、「大英博物館 古代ギリシャ展」。

    

 ギリシャ美術は西洋美術の基礎となったもので、とりわけ、男性は筋肉を、女性は曲線美を強調している。日本初公開の円盤投げは、今にも投げ出しそうな雰囲気を醸し出している。また、当時の円盤投げの投法をうかがい知ることができる。

 東京国立博物館では、「空海と真言密教」。

    

 これは、時間帯を誤ってしまった。国立西洋美術館を出て博物館方面に歩き始めると、小生と同じような行動パターンの皆さんがやたらと多い。案の定、チケット売り場は行列であった。
 会場に入っても、人の波。「弘法も筆の誤り」ではないが、空海直筆の書も遠目にしか見ることができない。ただ、仏像はしっかりと見学できた。空海に関わりのある京都の東寺などから出展されている。奈良国立ほどではないが、東博は国宝、重文の宝庫である。

 そして、今日11日の朝方はどんよりとした天気。宿から見えるスカイツリーにも、雲がかかっていた。

  

 朝早い内にチェックアウトし、受験生の愚息が受けるかもしれない大学を見学へ。

  

 最寄り駅から歩いたのだが、約1キロの道のり、大汗をかいてしまった。ただ、いい雰囲気であった。

 それから、東京都写真美術館へ。

  

 いつもは、この時期、「世界報道写真展」を見ていたのだが、今年はタイミングが合わなかった。「こどもの情景」、「江成常夫写真展 昭和史のかたち」、そして「鬼海弘雄写真展 東京ポートレート」の3つの展覧会。
 特に、昭和史のかたちは、太平洋戦争や満州事変、そして、ヒロシマ、ナガサキを今の視点で捉え、我々に歴史観を訴えかけているようであった。

 最後に、東京国立近代美術館へ。

  

 常設展の流れで、「レオ・ルビンファイン 傷ついた街」。奇しくも今日は9月11日。11年前、アメリカであの忌まわしい事件が起きた。レオは世界各地でテロを経験した年を訪ね、人に視点を当てて撮影した。ポートレート的なものだ。西洋人あり、東洋人あり。ユダヤあり、イスラムあり。それぞれの「目」は何かを物語っているようであった。

 とにかく、今回の博物館浴は汗をかきっぱなし。ただ、いいものを見ると、心は落ち着く。

 次回、また、日程を確認し、博物館浴をしたいのだが。どうなることやら。

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