博物館浴（国立新美術館 「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」）

　国立新美術館では、8月5日まで「ウィーン・モダン　クリムト、シーレ 世紀末への道」が開催されている。






　19世紀末から20世紀初頭にかけて、ウィーンで新しい芸術を求める運動がおこった。そこには、絵画、建築、工芸、デザイン、ファッションなど、それぞれの領域を超えた、ウィーン独自の文化が開けた。

　グスタフ・クリムト、エゴン・シーレ、オットー・ヴァーグナー、ヨーゼフ・ホフマン、アドルフ・ロースなど各界を代表する芸術家たちが登場し、ウィーンの文化は黄金期を迎える。

　展覧会では、絵画、建築、応用芸術、音楽といったウィーンの芸術文化の全容を、世紀末の巨匠たちの傑作を通して知ることができる。あわせて、ウィーンの都市計画を振り返り、大都市に変容した街並みを実感する。


　奇しくも、同時期に、東京都美術館では「クリムト展　ウィーンと日本 1900」が開催されている。この展覧会を踏まえて、クリムト展を観てみるのもいいかもしれない。