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博物館浴(東京藝術大学美術館 『藝「大」コレクション パンドラの箱が開いた!』

2017-08-13 20:35:44 | 博物館・美術館
 東京藝術大学美術館では、東京藝術大学創立130周年記念特別展『藝「大」コレクション パンドラの箱が開いた!』が開催されている。

 第1期は7月11日から8月6日まで、第2期は8発11日から9月10日まで。小生は、第1期を鑑賞してきた。





 
 東京藝大では、創立130周年を記念したコレクション展。国宝・重要文化財を含む日本美術の名品ばかりではなく、美術教育のための参考品として集められた、現在では希少性の高い品々や、歴代の教員および学生たちが遺した美術学校ならではの作品が多くある。

 平櫛田中や高村光太郎、伊藤若沖などなど、いわき市出身の北郷悟美術学部彫刻科教授の講演会もあったようだ。

 第2期も始まっている。これも観に行かねばならない。
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博物館浴(東京都美術館 「ボストン美術館の至宝展」)

2017-08-12 13:31:44 | イベント
 東京都美術館では、7月20日から10月9日まで「ボストン美術館の至宝展 東西の名品 珠玉のコレクション」が開催されている。





 ボストン美術館は、1870年に地元の有志によって設立され、アメリカ独立百周年にあたる1876年に開館した。王室コレクションや大富豪のコレクションが元になった美術館と異なり、ゼロからスタートし、民間の組織として運営されてきた。所蔵品は50万点を数え、「古代」、「ヨーロッパ」、「アジア、オセアニア、アフリカ」、「アメリカ」、「現代」、「版画、素描、写真」、「染織、衣装」および「楽器」の8部門に分かれる。エジプト美術、フランス印象派絵画などが特に充実している。

 今回の展覧会は、ボストン美術館の「古代エジプト美術」、「中国美術」、「日本美術」、フランス絵画」、「アメリカ絵画」、「版画・写真」「現代美術」といった主要部門の作品80点が展示されている。

 第1章 古代エジプト美術
 ギザで発掘された王の頭部や、墓からのレリーフ、ヌビアの王の立像、ジュエリーなど、ボストン美術館とハーバード大学による共同発掘調査の成果を中心に展示されている。

 第2章 中国美術
 中国美術コレクションは幅広い年代の絵画、陶磁器、彫像、装飾品などのなかから、ボストン美術館が誇る北宋・南宋絵画の名品が展示されている。

 第3章 日本美術
 約10万点に及ぶ日本美術コレクションはモース、フェノロサ、ビゲローら日本を愛したコレクターたちが大きく貢献した。今回はあ江戸美術の優品が展示されている。
 特に、幻の涅槃図といわれる英一蝶(1652~1724)が描いた釈迦の入滅の様子を描いた《涅槃図》は一蝶による仏画の大作であり、江戸時代の仏画の代表作だ。画面だけでも高さ約2.9m、幅約1.7m、表具を含めれば高さ約4.8m、幅約2.3mにも及ぶ。涅槃に入る釈迦と悲しみにくれる菩薩、羅漢、動物たちを鮮やかな色彩で大画面に描いており、一蝶の力の入りようが伝わってくる。1886年(明治19年)以前にフェノロサが購入してからはボストン美術館で収蔵されてきた。品の大きさと経年による劣化ゆえ、ボストン美術館でも25年以上にわたり公開が実現できなかったが、今回の公開に合わせて、画面の折れや亀裂、汚れ、糊離れなどを改善するために、約170年ぶりに本格的な解体修理が行われ、その様子が映像等で紹介されていた。

 第4章 フランス絵画
 19世紀フランス絵画のコレクションであるバルビゾン派、印象派、ポスト印象派の絵画が展示されている。

 第5章 アメリカ絵画
 ボストン美術館の天井画も手掛けたサージェントの作品やアメリカ印象派の絵画など、18世紀から20世紀半ばまでの作品が展示されている。

 第6章 版画・写真
 19世紀半ばから20世紀のアメリカを描いた収集作品から、アメリカを代表する芸術家ホーマー、ホッパー、シーラー、アダムス4人がとらえた、人々の暮らしや自然の美しさを映す版画と写真が展示されている。

 第7章 現代美術
 充実しつつある現代美術は、ウォーホル、村上隆をはじめ、ホックニーの色鮮やかな風景画、テイラー=ジョンソンの映像作品などが展示されている。
 
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博物館浴(国立西洋美術館 「アンチンボルド展」)

2017-08-11 20:53:10 | 博物館・美術館
 国立西洋美術館では、6月20日から9月24日まで「アンチンボルド展」が開催されている。





 アルチンボルド(1526-1593年)は、16世紀後半にウィーンとプラハのハプスブルク家の宮廷で活躍した、イタリア・ミラノ生まれの画家である。
 自然科学に深い関心を示したマクシミリアン2世、稀代の芸術愛好家として知られるルドルフ2世という神聖ローマ皇帝たちに寵愛されたアルチンボルドは、歴史上でもひときわ異彩を放つ、宮廷の演出家であった。果物や野菜、魚や書物といったモティーフを思いがけないかたちで組み合わせた、寓意的な肖像画を描いた。それらの絵画は、暗号のようにして豊かな絵解きを誘い、20世紀のシュルレアリスム以後のアーティストたちにも大きな刺激を与えた。

 アンチンボルドの代表作「四季」と「四大元素」はそれぞれ連作、様々なモノを組み合わせて人物像を描いている。

 一瞬思ったのが、映画「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」で、ウィル・ターナーの父親で海賊の「靴ひものビル」ことビル・ターナーが海賊船の一部と化しているシーンを思い出した。

 レオナルド・ダ・ヴィンチにも影響を与えたとされるアンチンボルド、実に趣のある展覧会である。
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博物館浴(東京国立博物館 「タイ~仏の国の輝き」)

2017-08-10 20:08:41 | 博物館・美術館
 東京国立博物館平成館では、7月4日から8月27日まで、日タイ修好130周年記念特別展「タイ~仏の国の輝き」が開催されている。






 ハイは仏教国(ただし、先日会ったタイからの留学生はマレーシア近くの出身でイスラム教だったが)である。仏教は暮らしの中に根付いている。仏教国タイについて、タイ族前史の古代国家、タイ黎明期のスコータイ朝、国際交易国家アユタヤー朝、現王朝のラタナコーシン朝における仏教美術の名品を通じて、タイの歴史と文化を知ることができる。

 第1章 タイ前夜 古代の仏教世界
 タイ族の国が興る前に、インド文明の影響を受けた独自の文化を持った国があり、クメール文化やヒンドゥー教の影響をうかがうことができる。

 第2章 スコータイ 幸福の生まれ出づる国
 1238年にタイ族がひらいた王朝スコータイは、「幸福の生まれ出づる国」を意味する。スコータイはタイ中北部の広大な盆地を中心に開けた国で、水路と陸路で諸地域を結ぶ交通の要衝であった。歴代の王はスリランカから受容した上座仏教を篤く信仰し、多くの寺院を建立した。タイ族による仏教文化が花開き、タイの文字や文学が生み出されるなど、現在のタイ文化の基礎が築かれた時代である。

 第3章 アユタヤー 輝ける交易の都
 アユタヤーは14世紀半ばから400年もの長きにわたり国際交易国家として繁栄した。国王は、アユタヤーの肥沃な大地の恵みや、北タイや東北タイの森林から河川によって運ばれる産物をもとに、日本、琉球などの東アジア国家や東南アジアの国々だけでなく、中東や西洋とも活発に貿易を行ない、莫大な富を蓄えた「大商人」だった。また、上座仏教を国教とする一方、王の権力と神聖さを高めるためのインド的な儀礼や位階制度が整えられるなど集権化が進んだ。

 第4章 シャム 日本人の見た南方の夢
 シャムは、江戸時代から知られていたタイの呼び名。当時のアユタヤー朝は国際交易国家として栄え、16世紀末から17世紀にかけて日本からも新たな市場や活躍の場を南方に求めた朱印船貿易家たちが集い、日本人町が形成された。それを遡る100 年前には、すでに琉球を介して日本とシャムの交流が始まっており、日本の対外交流史のなかでもシャムとの交易はきわめて大きな位置を占めていた。

 第5章 ラタナコーシン インドラ神の宝蔵
 ラタナコーシンとはインドラ神の宝蔵を意味する。その都はクルンテープ(天人の都)と呼ばれてきました。タイ人はビルマ軍との戦いで荒廃したアユタヤーの都を復元するように、ここに新しい都を築き、アユタヤーの芸術文化の復興に力を注いだ。


 今年は、日本とタイとの修好130周年とのことで、外務省の外交資料館でも、特別展示「日本とタイ 国交樹立130年」が開催されている。
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博物館浴(いわき市立美術館 「魔法の美術館 光と遊ぶ超体感型ミュージアム」)

2017-08-09 19:39:26 | 博物館・美術館
 いわき市立美術館では、7月29日から9月3日まで、「魔法の美術館 光と遊ぶ超体感型ミュージアム」が開催されている。




 この展覧会は、静かに鑑賞するものではなく、「見て」「触れて」「楽しむ」、全く新しいタイプの体感型・参加型の展覧会である。

 人の動きに合わせて色とりどりの光や影のモチーフ、映像、音が変化する作品や、カメラの前に座ると瞬時にアート表現に変換された顔がスクリーンに映し出される作品、空間の微妙な風を受け静かに動き幻想的な光と影を展示室いっぱいに映し出す作品など、多彩な作品が紹介されている。



















 
 夏休みでもあり、親子連れが会場を楽しんでいた。
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