先日の柔らか雑誌「The Best Spot」内のモリエンテスインタビュー。昨シーズン終盤に行われたもののようです。
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Q:バレンシアに住んでみて、他の街と違うと思ったのはどんなところでしょうか?
M:静かなところ、ずば抜けて良い気候、サッカーへの情熱。そういったところは、これまで住んだところと違っているかな。
Q:移籍してくるときには年齢の点から疑問が投げかけられたりもしましたが、シーズンを終わってみて、バレンシアでプレイするのに十分である以上のクオリティを示すことができました。毎日トレーニングし夢を追いかける、その鍵は何でしょうか?
M:鍵は、実際に夢を持つこと、そして自分の仕事を好きであること。僕が今いる場所に来るまでにたくさんの犠牲を払ってきた。それにトレーニングするために、毎週日曜日にプレイするために、練習場に行くために、自分の仕事をするためにとても多くの夢を抱いてきた。それに、そうだね、僕が来た時に他の人たちがたくさんの疑問を持っていたことも確かだ。よそのクラブでタイトルを取ってここに来るのと同じように、ここで僕のキャリアを終わるつもりで来たのではと思われたんだろう。でも僕を知っている人たちならそうではないとわかるはずだ。僕は身体が必要とするまで耐えていくだろうから。本当に、怪我をしている時が僕にとって最悪の時だ。僕はピッチでじぶんの仕事をしているのが好きなのであって、ロッカールームやタンカの上にいる時じゃないんだ。
Q:これまでたくさんのタイトルを獲得してきても、またタイトルを得続けていきたいという夢は失われない…
M:タイトルは、この職業では持ち続けていくものだし、チャンピオンになるチームでプレイするという夢も持ち続けていくものなんだ。僕がバレンシアに来ると決めたのは、このチームが僕にオファーしてくれたから、高いレベルを維持している偉大なチームがオファーしてくれたから。そういう時は決して疲れたりはしないんだ。疲れてしまうのは、負けたりフットボールの醜い面に巻き込まれたりする時だよ。
Q:バレンシアとは何でしょうか? 輝かしい引退をするところ? スポーツ面でのステップアップ? それともスペインとヨーロッパで成長し続けるクラブ?
M:3つ目だよ(笑)。僕は31歳で、もうそれ以上のことは望まない。ここにいることに魅了されているし、バレンシアと3年の契約にサインすること、それをまっとうすること、ここで引退すること、そういう夢がある。それに、最初のシーズンは皆との関係、生活、そういった個人的な面でも特別だった。だから僕は自分の言葉を強調してしまうんだ。
Q:ダビド・ビジャの隣でプレイしてみてどうでしたか?
M:とてもよかった。本当のことを言うと、最初は僕たちのペアについてはいろいろ言われていた。でも実際にやってみたらピッチの中でも外でも、彼とは楽になじむことができた。毎日一緒にトレーニングをして、2人で多くのゴールを決められた。
Q:キャリアの中で一番重要な時はいつでしたか?プリメーラでデビューしたとき、代表…
M:そのどちらも重要だけど違いはあるね。僕がプリメーラでデビューしたのは17歳の時、アルバセテでだった。それが今こうなるなんて考えもつかなかったよ。スペイン代表は、僕の中でも大きなチャレンジであり夢なんだ。代表になれたのは、チャレンジしてきたからだよ(笑)。
Q:これまでで一番スペシャルなチャンピオンズリーグのファイナルについてコメントしてください。
M:一番スペシャルだったのは、レアル・マドリーで最初に経験した1998年。僕はサラゴサからマドリーにやって来たところで、タイトルを取りたいと決意していた。少なくともプレイできればということもわかっていたけれどね。でもそれ以上の夢を手にした。マドリーでの最初の年でチャンピオンズを手にできたんだ。
Q:その時期、バレンシアを外から見ていてどうでしたか?
M:クラブとしてとても大変なところだと思っていた。常に戦う姿勢があり、リーガを獲ったりタイトルを獲ったりしていたことで、何シーズンにも渡ってマドリーの大きなライバルになっていた。それに代表では、バレンシアにいる良い仲間たちとたくさん話もしたよ。
Q:好きなフォワードは誰ですか? あなたを含めて…
M:だめだめ、僕は自分は入れないよ。何人かいるし、ダビド・ビジャのように一緒にプレイできた選手もいるね。他にはアンリとルーニーが好きだな。でも1人だけ選べというなら「グアヘ」だね。新聞でも見るし、彼の成長もわかるよ。
Q:ヘディングが最高だと思うフォワードは誰ですか?
M:何人かいるけれど、スペインサッカーにおいてはたぶんウルサイスがベストだね。
Q:左利きと右利きでベストなフォワードは?
M:難しいなー。僕が思うのは、左だと間違いなくメッシだろうね。右はやっぱりビジャだ。
Q:マークされたりしたときに、印象に残ったディフェンダーは?
M:現時点では、チームメイトのアジャラ。バレンシアと対戦したときのことを思い出すと、最悪だったのはアジャラだよ。僕もそのとき一緒にやってた他のフォワードも、ものすごく不愉快な思いをさせられたからね。あとはフランシスコ・パチ・サリナスもだな。
Q:一緒にプレイしていて好きなパサー、クロッサーは?
M:ビセンテ、もう間違いなく。彼を代表で知って以来僕は彼のパスが好きだし、左からの彼のパスは僕にとってやりやすいんだ。これまでを見ればフィーゴのように素晴らしいパサーにも出会えたけれど、僕自身にとって1人だけというならビセンテだよ。
Q:キャリアにおいて出会った選手の中で、最も印象に残っているのは誰でしょうか?
M:ジダンだよ。僕はいつもラウルのことをすごくよく話すけれど、それは友達だからっていうのもある。でもジダンがマドリーに来て以来、僕たちの目の前ではスペクタクルが続けられていた。実際ロッカールームで彼と話しても、クローズにされて他の人には見ることができないトレーニングでも、あんな素晴らしい選手は見たことがないよ。ジダンがトレーニングでやるようなことをできる人は、僕の人生の中でも見たことがない。そしてバレンシアでなら、シルバだね。彼には本当に驚かされる。とても高いところまで行き着くだろうね。それに彼はとても謙虚なんだ。
Q:フットボールの世界で、あなた自身をどのように記憶しておいてほしいと思いますか?
M:ピッチの中でも外でも典型的なヤツとして覚えていてほしいし、特に問題を起こさず、監督たちにも良く言ってもらえる、そして何よりも、僕と一緒にやってきた人たちに良い思い出を持っていてほしい。何年もプリメーラで過ごすのは簡単なことではないけれど、ロッカールームの中でそれをわかっている人は少ないんじゃないかと思うよ。
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受け答えの内容は今までにも繰り返されたものがありますが、最後の質問なんかは面白いですね。華々しい記憶ではなく、ここまでやってこれたことを自然に覚えていてもらえれば、という無難さというか自然体というか、やはりそこはモリエンテスらしいというか。
それからクロッサーとしてのビセンテを大絶賛しているのも「やはり」という感じです。代表でも、バレンシアで同時にプレイした時も、ビセンテのクロスとの相性は素晴らしいものがありましたから。今シーズンはビセンテもモリエンテスも、怪我なくできる限り一緒にたくさん出場してほしいです。
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Q:バレンシアに住んでみて、他の街と違うと思ったのはどんなところでしょうか?
M:静かなところ、ずば抜けて良い気候、サッカーへの情熱。そういったところは、これまで住んだところと違っているかな。
Q:移籍してくるときには年齢の点から疑問が投げかけられたりもしましたが、シーズンを終わってみて、バレンシアでプレイするのに十分である以上のクオリティを示すことができました。毎日トレーニングし夢を追いかける、その鍵は何でしょうか?
M:鍵は、実際に夢を持つこと、そして自分の仕事を好きであること。僕が今いる場所に来るまでにたくさんの犠牲を払ってきた。それにトレーニングするために、毎週日曜日にプレイするために、練習場に行くために、自分の仕事をするためにとても多くの夢を抱いてきた。それに、そうだね、僕が来た時に他の人たちがたくさんの疑問を持っていたことも確かだ。よそのクラブでタイトルを取ってここに来るのと同じように、ここで僕のキャリアを終わるつもりで来たのではと思われたんだろう。でも僕を知っている人たちならそうではないとわかるはずだ。僕は身体が必要とするまで耐えていくだろうから。本当に、怪我をしている時が僕にとって最悪の時だ。僕はピッチでじぶんの仕事をしているのが好きなのであって、ロッカールームやタンカの上にいる時じゃないんだ。
Q:これまでたくさんのタイトルを獲得してきても、またタイトルを得続けていきたいという夢は失われない…
M:タイトルは、この職業では持ち続けていくものだし、チャンピオンになるチームでプレイするという夢も持ち続けていくものなんだ。僕がバレンシアに来ると決めたのは、このチームが僕にオファーしてくれたから、高いレベルを維持している偉大なチームがオファーしてくれたから。そういう時は決して疲れたりはしないんだ。疲れてしまうのは、負けたりフットボールの醜い面に巻き込まれたりする時だよ。
Q:バレンシアとは何でしょうか? 輝かしい引退をするところ? スポーツ面でのステップアップ? それともスペインとヨーロッパで成長し続けるクラブ?
M:3つ目だよ(笑)。僕は31歳で、もうそれ以上のことは望まない。ここにいることに魅了されているし、バレンシアと3年の契約にサインすること、それをまっとうすること、ここで引退すること、そういう夢がある。それに、最初のシーズンは皆との関係、生活、そういった個人的な面でも特別だった。だから僕は自分の言葉を強調してしまうんだ。
Q:ダビド・ビジャの隣でプレイしてみてどうでしたか?
M:とてもよかった。本当のことを言うと、最初は僕たちのペアについてはいろいろ言われていた。でも実際にやってみたらピッチの中でも外でも、彼とは楽になじむことができた。毎日一緒にトレーニングをして、2人で多くのゴールを決められた。
Q:キャリアの中で一番重要な時はいつでしたか?プリメーラでデビューしたとき、代表…
M:そのどちらも重要だけど違いはあるね。僕がプリメーラでデビューしたのは17歳の時、アルバセテでだった。それが今こうなるなんて考えもつかなかったよ。スペイン代表は、僕の中でも大きなチャレンジであり夢なんだ。代表になれたのは、チャレンジしてきたからだよ(笑)。
Q:これまでで一番スペシャルなチャンピオンズリーグのファイナルについてコメントしてください。
M:一番スペシャルだったのは、レアル・マドリーで最初に経験した1998年。僕はサラゴサからマドリーにやって来たところで、タイトルを取りたいと決意していた。少なくともプレイできればということもわかっていたけれどね。でもそれ以上の夢を手にした。マドリーでの最初の年でチャンピオンズを手にできたんだ。
Q:その時期、バレンシアを外から見ていてどうでしたか?
M:クラブとしてとても大変なところだと思っていた。常に戦う姿勢があり、リーガを獲ったりタイトルを獲ったりしていたことで、何シーズンにも渡ってマドリーの大きなライバルになっていた。それに代表では、バレンシアにいる良い仲間たちとたくさん話もしたよ。
Q:好きなフォワードは誰ですか? あなたを含めて…
M:だめだめ、僕は自分は入れないよ。何人かいるし、ダビド・ビジャのように一緒にプレイできた選手もいるね。他にはアンリとルーニーが好きだな。でも1人だけ選べというなら「グアヘ」だね。新聞でも見るし、彼の成長もわかるよ。
Q:ヘディングが最高だと思うフォワードは誰ですか?
M:何人かいるけれど、スペインサッカーにおいてはたぶんウルサイスがベストだね。
Q:左利きと右利きでベストなフォワードは?
M:難しいなー。僕が思うのは、左だと間違いなくメッシだろうね。右はやっぱりビジャだ。
Q:マークされたりしたときに、印象に残ったディフェンダーは?
M:現時点では、チームメイトのアジャラ。バレンシアと対戦したときのことを思い出すと、最悪だったのはアジャラだよ。僕もそのとき一緒にやってた他のフォワードも、ものすごく不愉快な思いをさせられたからね。あとはフランシスコ・パチ・サリナスもだな。
Q:一緒にプレイしていて好きなパサー、クロッサーは?
M:ビセンテ、もう間違いなく。彼を代表で知って以来僕は彼のパスが好きだし、左からの彼のパスは僕にとってやりやすいんだ。これまでを見ればフィーゴのように素晴らしいパサーにも出会えたけれど、僕自身にとって1人だけというならビセンテだよ。
Q:キャリアにおいて出会った選手の中で、最も印象に残っているのは誰でしょうか?
M:ジダンだよ。僕はいつもラウルのことをすごくよく話すけれど、それは友達だからっていうのもある。でもジダンがマドリーに来て以来、僕たちの目の前ではスペクタクルが続けられていた。実際ロッカールームで彼と話しても、クローズにされて他の人には見ることができないトレーニングでも、あんな素晴らしい選手は見たことがないよ。ジダンがトレーニングでやるようなことをできる人は、僕の人生の中でも見たことがない。そしてバレンシアでなら、シルバだね。彼には本当に驚かされる。とても高いところまで行き着くだろうね。それに彼はとても謙虚なんだ。
Q:フットボールの世界で、あなた自身をどのように記憶しておいてほしいと思いますか?
M:ピッチの中でも外でも典型的なヤツとして覚えていてほしいし、特に問題を起こさず、監督たちにも良く言ってもらえる、そして何よりも、僕と一緒にやってきた人たちに良い思い出を持っていてほしい。何年もプリメーラで過ごすのは簡単なことではないけれど、ロッカールームの中でそれをわかっている人は少ないんじゃないかと思うよ。
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受け答えの内容は今までにも繰り返されたものがありますが、最後の質問なんかは面白いですね。華々しい記憶ではなく、ここまでやってこれたことを自然に覚えていてもらえれば、という無難さというか自然体というか、やはりそこはモリエンテスらしいというか。
それからクロッサーとしてのビセンテを大絶賛しているのも「やはり」という感じです。代表でも、バレンシアで同時にプレイした時も、ビセンテのクロスとの相性は素晴らしいものがありましたから。今シーズンはビセンテもモリエンテスも、怪我なくできる限り一緒にたくさん出場してほしいです。