けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

悲しみ

2007-08-29 22:27:15 | football
それでもフットボールは続くのだから、とニュースをチェックしようと思っても、プエルタの記事が目に入り、失ったものの大きさを感じてしまいます。
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プエルタは28日夜、サンチェス・ピスファンに帰ってきました。柩で運ばれる彼を迎えたのは多くのセビジスタたちとベティコたち。赤白も緑白も関係なく涙し、悲しみを分かち合い、必死で戦ったプエルタに拍手を送り、セビージャとプエルタを讃える歌を歌う。29日午前2時過ぎ、アテネから急遽帰国したセビージャの選手たちがようやくサンチェス・ピスファンに着きました。最期の時に近くにいてあげられなかったチームメイトたちの心情を思うと、いたたまれない気持ちになります。セルヒオ・ラモスなどゆかりの選手たち、関係者たちも弔問に訪れていました。

スペインの各クラブは公式サイトに弔文を掲示し、会長や監督、選手たちからも悲しみの声が寄せられています。スペイン国内だけではなく、UEFAスーパー杯を戦うACミランや、過去にプエルタが印象的なゴールを決めたシャルケ04など、海外のクラブからも。ヘタフェは新加入選手のお披露目を延期、マドリーは今夜行う予定だったトロフェオ・サンティアゴ・ベルナベウ(対スポルティング・リスボン)を延期しました。同じく今夜バルサが予定していたジョアン・ガンペール杯は、試合自体は行うもののそれ以外のイベントは中止とのこと。


29日になって現地では葬儀が行われ、関係者が最後のお別れをしています。犬猿の仲のはずのデル・ニド会長をベティスのデ・ロペラがハグし慰めている。セビージャ、ベティスはもちろん、リーガの各クラブからも葬儀に参列する人たちが集まっています。アトレチコからセレーゾ会長(チームはUEFA杯のためセルビアへ)、バルサからプジョルとチキ、ラポルタ会長、前ゼビージャ監督のホアキン・カパロス、マドリーからはカルデロン会長とラウル、グティ、それから元セビジスタのセルヒオ・ラモス、バチスタ、サビオラ。他クラブからも、監督や選手たちが最後のお別れに集まっています。


バレンシアは、今夜CL予備予選2nd-legエルフスボリ戦が行われるためスウェーデンにいます。昨夜の前日公式会見に出たのはキケとバラハ。2人とも沈痛な表情で、プエルタの死を悼むコメントを出していました。アンダルシア出身のためかホアキンもインタビューに答えていましたが、いつもの明るさなどどこにも見られない。代表やユース代表で一緒だったり、アンダルシア代表で顔を合わせていたり、そうでなくてもリーガで何回も対戦したり。ライバルチームであっても、多くの場合選手同士は仲が良かったりするものです。フットボール・ファミリーの大切な仲間を失った直後。それでも今夜は戦わないといけません。
予想先発は、GK:ヒルデブラント、DF:カネイラ、エルゲラ、アルビオル、モレッティ、MF:ホアキン、サニー、バラハ、ガビラン、シルバ、FW:ビジャ。
ホアキンとビジャのリーガ次節の出場停止は1試合になったようですが、その分この試合でしっかり仕事を。


最後に
スペイン語ではこう言うのだそうです。Descanse en Paz 安らかな眠りを。


Adios, Gran Antonio Puerta