インターナショナルウィークに入りましたが、マイペースに、レアル・ソシエダ戦後の記事の中から、中盤の「トリデンテ」たちを称賛する記事をいくつか。2日ほど過ぎてるのもありますが気になさらずに。
もう1つの流行のトリオ
モドリッチ、アロンソ、ケディラが中盤を固める
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ルカ・モドリッチがピッチを駆け巡る夜がある。そこでは彼はより背が高く、力強く、また幅広く見える。彼がボールを蹴ると、彼のチーム、特にフォワードたちが笑顔になり始める。このクロアチア人のスパイクを通じて流れるフットボールは、トリノでの試合は後半から新しい活力を吹き込む特効薬であったし、レアル・ソシエダ戦ではダイナモとなった。アシストし、コントロールし、シュートを打つ、ドリブルも忘れてはいけない。レアル・ソシエダ戦の終盤、その後の土曜の夜のことに興味が移っているサンチアゴ・ベルナベウのスタジアムを前に、モドリッチはさらなるお遊びをエリアの際でしてみせた。エリア前でのファウルを誘ったジダン風の反ルーレット。クリスチアーノが、5-1にした。
数週間にわたる実験を経て、カルロ・アンチェロッティは中盤の完ぺきなコンビネーションを見出している。モドリッチ、ロッカールームのラッキー・ルークは常にいて、トライアングルのトップに位置する。彼のコースが中盤からスタートするとしても、このシステムで彼が前へ行くことが、白の攻撃的なフットボールをより良いものにしている。3人のフォワードたちは、モドリッチが背後にいることで、十分サポートを受けている。彼がチーム内で力を伸ばしたことが直接的に不利益となって、現在ベンチにいることが常習的になった選手がいる。イスコ・アラルコンは、この秋になるまでは選手の中でもベストの存在で、ピッチサイドのウォーミングアップに出てくると、サポーターからの声援を受けていた。その後のわずかな出場時間では、良いプレイよりもボールを失うことの方が増えている。
「私はこのスターティングラインナップに満足している。しかしベンチにも、イスコやディ・マリアのように、シーズンを通じて大いにチームを助けてくれるだろう非常に優れた選手たちがいることを忘れてはいけない。」 アンチェロッティは、代わりとなる選手たちへの目的と愛情をもってそう話した。シーズンは長く、どの選手にも出場時間があるだろうと、そう考えている。これまでのところはイスコが、イタリア人監督のチームでの熾烈な競争や、モドリッチや彼と共に中盤を固める選手たちの好調な時期に苦労している。
「中盤のこの3人が、一緒になってよくやってくれている。シャビ・アロンソには我々が望むようなプレイの経験とクオリティがある。他の選手たちよりも、試合の流れを見ている。そしてケディラは、このチームにいるためのクオリティを示した。継続性をもってプレイし、チームを助けている。」と主張するカルレットは、チームをコントロールするアロンソの知恵と、ソシエダ戦でゴールを決めたドイツ人選手の日々の努力を称賛する。
ケディラは、イスコと交代して下がる際に、初めてベルナベウからのスタンディング・オベーションを受けた。イスコは、各国ナショナルチームでの予定がなく、来週(今週)マドリーに残る数少ない選手の1人だ。モドリッチは、クリスチアーノ・ロナウドらと共に、クロアチア代表としての重大な2試合に臨む。モドリッチは、自身の代表で次のW杯に出場したいのなら、驚くべきアイスランドに勝ち、地元で行われる第2戦に向けて優位を保つ必要があるだろう。
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シャビ・アロンソ、ケディラ、モドリッチ:レアル・マドリーの新たな金の「トリデンテ」
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レアル・マドリーは、今シーズンの能力にまだ磨きをかけ続けているところだが、難しいシーズンのスタート時期を経て、何人かの選手の出現によって、ふさわしいプレイレベルを見出し始めたところだ。
多くの人々が、攻撃の「BBC」について語っている。ベイル、ベンゼマ、クリスチアーノ(Bale, Benzema, Cristiano)は攻撃におけるチームの先鋒として力を強めつつあり、常に要求の高いレアル・マドリーにあって、先発11人の中で大きなウェイトを占め、ゴール量産の責任を負っている。
しかし見逃せないのは、メレンゲのチーム構成における別の「トリデンテ」が存在するということだ。やや後ろに位置し、3人の男が中盤の大きな基準として登場し、素晴らしいパフォーマンスを見せ、すべてのマドリディスモの信頼を集め始めている。
第一には、シャビ・アロンソだ。実際は、数か月にわたる負傷から最近復帰したばかりだが、このわずか数試合で、すべてのファンの心をつかんでいる。中盤での冷静さ、見事なロングパス、そして試合を創る明晰さは、かけがえのないものだ。
他方で、サミ・ケディラ。レアル・ソシエダ戦では、白のユニフォームを着た彼自身の、最高の試合の1つを見せた。破壊的な仕事での強さ、彼の隣でプレイする選手(今の布陣で言えばシャビ)を引き立てる闇の仕事では常に効果的であり、さらに必要とあれば攻撃にまで加わってドイツ代表でも生かされているシュートを見せ(土曜のベルナベウではゴールさえ決めた)、そしてスタジアムの一部から投げかけられている批判を静まらせている。
そして最後はルカ・モドリッチだ。このクロアチア人選手は、このチームを引っ張る1人として、自身を過去たるものとしている。今シーズンは、メスト・エジルの穴を埋める役割を負っている。恐れることなくそのクオリティを示し、真に豪華なパスや驚くべきトリックでベルナベウを誘惑している。効果的であり美しい。すべての生命線、スペインフットボールに馴染み、カルロ・アンチェロッティの先発イレブンでますます置き換えの利かない存在になっている。
この3人の中で、中盤における安心とほぼ完ぺきな精密さがもたらされ、重要だと見られていたアシエル・イジャラメンディやイスコ、さらには何試合にも出ていたディ・マリアをベンチに置き、さらには今シーズンの新発見と思われていたカゼミロをスタンドに追いやることになっている。
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プロフェッサーとバランスを取る人たち
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・シャビ・アロンソはマドリーの中盤の強さを取り戻している
・モドリッチとケディラは彼の傍で輝きを増す
・ポゼッション上昇、相手のゴールチャンスを減らす
カルロ・アンチェロッティが、このシーズンの主張してきたバランスには名前がある。シャビ・アロンソだ。戻ってきたシャビ・アロンソが、試合の前半でマドリーに力強さを取り戻している。まだ完全にフィットした状態ではない。ラージョ戦、トリノでのユベントス戦、そしてとくにレアル・ソシエダ戦の前半45分間。
以前にはイジャラとケディラ、モドリッチでしていたこと、たとえば試合に先発してバランスを取り、ボールを回収し、前線との間をつなぐ…それをシャビは1人でやる。3人の役割が1人に集約されることで、他の選手たちはそれぞれのサイドで輝きを増し、さらにそれぞれの機能を示すことができる。
シャビが共にいるおかげで、ケディラはボールに関する責任から解放され、ピッチを広くカバーして、相手のゴールエリアにむけてさらにプレスし、展開し、到達していくことができる。このレアル・ソシエダ戦ではゴールも決めた。そしてモドリッチも、このようにして、クリスチアーノ・ロナウドやベイル、ベンゼマと、より容易に連携している。この試合では、2度ゴールに近づいた。今シーズンに入って、これまで失われていたものだ。
最終的な結果は、シャビがいるレアル・マドリーは、中盤でより強力ということだ。相手のゴールチャンスを減らし(ソシエダは前半ゼロだった)、より試合全体をコントロールする。マドリーのポゼッションは、前半66%、試合終了時は58%だった。
試合後のアンチェロッティは、プロフェッサー・アロンソと、バランスを取るケディラとモドリッチに喜んでいた。このトリデンテは、つまり中盤の先発を意味することになる。「継続性を保つことが重要だ。この3人は異なるキャラクターを持っている。だが我々は他の選手たちともうまくプレイできるだろう。」とイタリア人監督は話し、バランスのとれたチームとしてのマドリーが見られ始めていることを喜んでいる。つまり現実的には、シャビ・アロンソが掌握するチームということだ。
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感想。
ラージョ戦の前半やユーベ戦後半、ソシエダ戦前半と、良い流れがつくれたこともあって、アロンソ-ケディラ-モドリッチでマドリーの中盤は安泰である、的な論調が主ですが、記事内でアンチェの言葉が紹介されているとおり、長いシーズンで選手のコンディションも上下し、またタイプの異なるチーム相手ではうまくいかないことも出てくるだろうし、ここでは影が薄い存在にされている選手たちがまた輝く時もくるはずで、最終的には、誰が出ても良い試合ができて大きな目標が達成できればいいな、と思います。
とはいえ、シャビ・アロンソが復帰したのはやはり大きかったですね。これは嬉しいことでもあり、一方でアロンソの去就がまだ定かではなく、マドリーに残ったとしても年齢的な点から言っても、アロンソに頼り切ったままではいけないのに…という思いも。でも誰がアロンソの代わりができるのか。イジャラに傍らで学んで成長してほしいところです。
あと、ケディラに初スタンディングオベーションというのが、感慨深いというかなんというか…。
こちらはおまけ。
信頼がカリムを後押しする
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カリム・ベンゼマの、カンプ・ノウでの試合でベンチスタートになったこととその後の「生まれ変わり」が直接関係すると見るのは簡単なことだ。このフランス人は、夢のような4試合(4ゴール3アシスト)を実現している。このため多くの人々が、クラシコにおけるアンチェロッティの「懲罰」がベンゼマを目覚めさせたこと、控えに回ることが即座に反応を引き起こすために必要だったのだと考えている。だが、これほど真実からかけ離れたものはないだろう。カリムは、アメとムチが必要なタイプの選手ではない。叱責による恐怖といったものは、彼には効果はない。
ベンゼマの絶好調を説明するいくつかの重要な要素がある。しかし一番は、アンチェロッティが示す大きな信頼であることは間違いない。ベンチに置かれたことを、ベンゼマは罰だとは考えず、監督の戦術上の決断なのだと理解した。その後の試合でベンゼマが再びポジションを得るだろうということは分かっていた。なぜなら、カルレットが彼の働きぶりに満足していると気づいていたからだ。常にはっきりそう見えているのではないが、しかしベンゼマはアンチェロッティの指示に従っている。そう、カリムにははっきりと判断がついていたのだ。
別の重要な要素は、チーム全体の向上と、人々がベンゼマの役割を認識するようになったことに関係する。カルレット(アンチェ)のマドリーのスタイルに引き込まれるほど、この9番の非常に特別な有用性にさらに感謝することになる。右サイドの攻撃に弾丸を(ベイル)加え、さらに左にも弾丸(クリスチアーノ)を加えることが、ベンゼマを、インテリジェンスがあり、連携を理解し、そして何よりも、必要な休止を入れるトップという欠かせない存在にしている。
最近ホルヘ・バルダーノがラジオで嘆いていたのは、「1人の選手に向けられるこの冷淡な評価は、もはや流行のものではない」ということだった。ベンゼマがマドリーの攻撃の最前線にいるトリデンテに組み込まれて以来、このフランス人ストライカーがどれだけ重要な存在になり得るかということがよりわかり始めているようだ。ベンゼマは変わっていない。周囲の事情が変わっただけで、才能は既にわかっていたことなのだ。
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もう1つの流行のトリオ
モドリッチ、アロンソ、ケディラが中盤を固める
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ルカ・モドリッチがピッチを駆け巡る夜がある。そこでは彼はより背が高く、力強く、また幅広く見える。彼がボールを蹴ると、彼のチーム、特にフォワードたちが笑顔になり始める。このクロアチア人のスパイクを通じて流れるフットボールは、トリノでの試合は後半から新しい活力を吹き込む特効薬であったし、レアル・ソシエダ戦ではダイナモとなった。アシストし、コントロールし、シュートを打つ、ドリブルも忘れてはいけない。レアル・ソシエダ戦の終盤、その後の土曜の夜のことに興味が移っているサンチアゴ・ベルナベウのスタジアムを前に、モドリッチはさらなるお遊びをエリアの際でしてみせた。エリア前でのファウルを誘ったジダン風の反ルーレット。クリスチアーノが、5-1にした。
数週間にわたる実験を経て、カルロ・アンチェロッティは中盤の完ぺきなコンビネーションを見出している。モドリッチ、ロッカールームのラッキー・ルークは常にいて、トライアングルのトップに位置する。彼のコースが中盤からスタートするとしても、このシステムで彼が前へ行くことが、白の攻撃的なフットボールをより良いものにしている。3人のフォワードたちは、モドリッチが背後にいることで、十分サポートを受けている。彼がチーム内で力を伸ばしたことが直接的に不利益となって、現在ベンチにいることが常習的になった選手がいる。イスコ・アラルコンは、この秋になるまでは選手の中でもベストの存在で、ピッチサイドのウォーミングアップに出てくると、サポーターからの声援を受けていた。その後のわずかな出場時間では、良いプレイよりもボールを失うことの方が増えている。
「私はこのスターティングラインナップに満足している。しかしベンチにも、イスコやディ・マリアのように、シーズンを通じて大いにチームを助けてくれるだろう非常に優れた選手たちがいることを忘れてはいけない。」 アンチェロッティは、代わりとなる選手たちへの目的と愛情をもってそう話した。シーズンは長く、どの選手にも出場時間があるだろうと、そう考えている。これまでのところはイスコが、イタリア人監督のチームでの熾烈な競争や、モドリッチや彼と共に中盤を固める選手たちの好調な時期に苦労している。
「中盤のこの3人が、一緒になってよくやってくれている。シャビ・アロンソには我々が望むようなプレイの経験とクオリティがある。他の選手たちよりも、試合の流れを見ている。そしてケディラは、このチームにいるためのクオリティを示した。継続性をもってプレイし、チームを助けている。」と主張するカルレットは、チームをコントロールするアロンソの知恵と、ソシエダ戦でゴールを決めたドイツ人選手の日々の努力を称賛する。
ケディラは、イスコと交代して下がる際に、初めてベルナベウからのスタンディング・オベーションを受けた。イスコは、各国ナショナルチームでの予定がなく、来週(今週)マドリーに残る数少ない選手の1人だ。モドリッチは、クリスチアーノ・ロナウドらと共に、クロアチア代表としての重大な2試合に臨む。モドリッチは、自身の代表で次のW杯に出場したいのなら、驚くべきアイスランドに勝ち、地元で行われる第2戦に向けて優位を保つ必要があるだろう。
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シャビ・アロンソ、ケディラ、モドリッチ:レアル・マドリーの新たな金の「トリデンテ」
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レアル・マドリーは、今シーズンの能力にまだ磨きをかけ続けているところだが、難しいシーズンのスタート時期を経て、何人かの選手の出現によって、ふさわしいプレイレベルを見出し始めたところだ。
多くの人々が、攻撃の「BBC」について語っている。ベイル、ベンゼマ、クリスチアーノ(Bale, Benzema, Cristiano)は攻撃におけるチームの先鋒として力を強めつつあり、常に要求の高いレアル・マドリーにあって、先発11人の中で大きなウェイトを占め、ゴール量産の責任を負っている。
しかし見逃せないのは、メレンゲのチーム構成における別の「トリデンテ」が存在するということだ。やや後ろに位置し、3人の男が中盤の大きな基準として登場し、素晴らしいパフォーマンスを見せ、すべてのマドリディスモの信頼を集め始めている。
第一には、シャビ・アロンソだ。実際は、数か月にわたる負傷から最近復帰したばかりだが、このわずか数試合で、すべてのファンの心をつかんでいる。中盤での冷静さ、見事なロングパス、そして試合を創る明晰さは、かけがえのないものだ。
他方で、サミ・ケディラ。レアル・ソシエダ戦では、白のユニフォームを着た彼自身の、最高の試合の1つを見せた。破壊的な仕事での強さ、彼の隣でプレイする選手(今の布陣で言えばシャビ)を引き立てる闇の仕事では常に効果的であり、さらに必要とあれば攻撃にまで加わってドイツ代表でも生かされているシュートを見せ(土曜のベルナベウではゴールさえ決めた)、そしてスタジアムの一部から投げかけられている批判を静まらせている。
そして最後はルカ・モドリッチだ。このクロアチア人選手は、このチームを引っ張る1人として、自身を過去たるものとしている。今シーズンは、メスト・エジルの穴を埋める役割を負っている。恐れることなくそのクオリティを示し、真に豪華なパスや驚くべきトリックでベルナベウを誘惑している。効果的であり美しい。すべての生命線、スペインフットボールに馴染み、カルロ・アンチェロッティの先発イレブンでますます置き換えの利かない存在になっている。
この3人の中で、中盤における安心とほぼ完ぺきな精密さがもたらされ、重要だと見られていたアシエル・イジャラメンディやイスコ、さらには何試合にも出ていたディ・マリアをベンチに置き、さらには今シーズンの新発見と思われていたカゼミロをスタンドに追いやることになっている。
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プロフェッサーとバランスを取る人たち
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・シャビ・アロンソはマドリーの中盤の強さを取り戻している
・モドリッチとケディラは彼の傍で輝きを増す
・ポゼッション上昇、相手のゴールチャンスを減らす
カルロ・アンチェロッティが、このシーズンの主張してきたバランスには名前がある。シャビ・アロンソだ。戻ってきたシャビ・アロンソが、試合の前半でマドリーに力強さを取り戻している。まだ完全にフィットした状態ではない。ラージョ戦、トリノでのユベントス戦、そしてとくにレアル・ソシエダ戦の前半45分間。
以前にはイジャラとケディラ、モドリッチでしていたこと、たとえば試合に先発してバランスを取り、ボールを回収し、前線との間をつなぐ…それをシャビは1人でやる。3人の役割が1人に集約されることで、他の選手たちはそれぞれのサイドで輝きを増し、さらにそれぞれの機能を示すことができる。
シャビが共にいるおかげで、ケディラはボールに関する責任から解放され、ピッチを広くカバーして、相手のゴールエリアにむけてさらにプレスし、展開し、到達していくことができる。このレアル・ソシエダ戦ではゴールも決めた。そしてモドリッチも、このようにして、クリスチアーノ・ロナウドやベイル、ベンゼマと、より容易に連携している。この試合では、2度ゴールに近づいた。今シーズンに入って、これまで失われていたものだ。
最終的な結果は、シャビがいるレアル・マドリーは、中盤でより強力ということだ。相手のゴールチャンスを減らし(ソシエダは前半ゼロだった)、より試合全体をコントロールする。マドリーのポゼッションは、前半66%、試合終了時は58%だった。
試合後のアンチェロッティは、プロフェッサー・アロンソと、バランスを取るケディラとモドリッチに喜んでいた。このトリデンテは、つまり中盤の先発を意味することになる。「継続性を保つことが重要だ。この3人は異なるキャラクターを持っている。だが我々は他の選手たちともうまくプレイできるだろう。」とイタリア人監督は話し、バランスのとれたチームとしてのマドリーが見られ始めていることを喜んでいる。つまり現実的には、シャビ・アロンソが掌握するチームということだ。
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感想。
ラージョ戦の前半やユーベ戦後半、ソシエダ戦前半と、良い流れがつくれたこともあって、アロンソ-ケディラ-モドリッチでマドリーの中盤は安泰である、的な論調が主ですが、記事内でアンチェの言葉が紹介されているとおり、長いシーズンで選手のコンディションも上下し、またタイプの異なるチーム相手ではうまくいかないことも出てくるだろうし、ここでは影が薄い存在にされている選手たちがまた輝く時もくるはずで、最終的には、誰が出ても良い試合ができて大きな目標が達成できればいいな、と思います。
とはいえ、シャビ・アロンソが復帰したのはやはり大きかったですね。これは嬉しいことでもあり、一方でアロンソの去就がまだ定かではなく、マドリーに残ったとしても年齢的な点から言っても、アロンソに頼り切ったままではいけないのに…という思いも。でも誰がアロンソの代わりができるのか。イジャラに傍らで学んで成長してほしいところです。
あと、ケディラに初スタンディングオベーションというのが、感慨深いというかなんというか…。
こちらはおまけ。
信頼がカリムを後押しする
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カリム・ベンゼマの、カンプ・ノウでの試合でベンチスタートになったこととその後の「生まれ変わり」が直接関係すると見るのは簡単なことだ。このフランス人は、夢のような4試合(4ゴール3アシスト)を実現している。このため多くの人々が、クラシコにおけるアンチェロッティの「懲罰」がベンゼマを目覚めさせたこと、控えに回ることが即座に反応を引き起こすために必要だったのだと考えている。だが、これほど真実からかけ離れたものはないだろう。カリムは、アメとムチが必要なタイプの選手ではない。叱責による恐怖といったものは、彼には効果はない。
ベンゼマの絶好調を説明するいくつかの重要な要素がある。しかし一番は、アンチェロッティが示す大きな信頼であることは間違いない。ベンチに置かれたことを、ベンゼマは罰だとは考えず、監督の戦術上の決断なのだと理解した。その後の試合でベンゼマが再びポジションを得るだろうということは分かっていた。なぜなら、カルレットが彼の働きぶりに満足していると気づいていたからだ。常にはっきりそう見えているのではないが、しかしベンゼマはアンチェロッティの指示に従っている。そう、カリムにははっきりと判断がついていたのだ。
別の重要な要素は、チーム全体の向上と、人々がベンゼマの役割を認識するようになったことに関係する。カルレット(アンチェ)のマドリーのスタイルに引き込まれるほど、この9番の非常に特別な有用性にさらに感謝することになる。右サイドの攻撃に弾丸を(ベイル)加え、さらに左にも弾丸(クリスチアーノ)を加えることが、ベンゼマを、インテリジェンスがあり、連携を理解し、そして何よりも、必要な休止を入れるトップという欠かせない存在にしている。
最近ホルヘ・バルダーノがラジオで嘆いていたのは、「1人の選手に向けられるこの冷淡な評価は、もはや流行のものではない」ということだった。ベンゼマがマドリーの攻撃の最前線にいるトリデンテに組み込まれて以来、このフランス人ストライカーがどれだけ重要な存在になり得るかということがよりわかり始めているようだ。ベンゼマは変わっていない。周囲の事情が変わっただけで、才能は既にわかっていたことなのだ。
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