コエントランは2週間アウト
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FIFAウィルスが、再びレアル・マドリーに犠牲者をもたらした。サイドバックのファビオ・コエントランは、スウェーデン対ポルトガルの試合中に負傷、週末のアルメリア戦は欠場となる。コエントランは、この試合の52分、右脚のハムストリングに鋭い痛みを感じて交代。クリスチアーノ・ロナウドの先制点の直後、担架に乗ってピッチを後にした。
試合後には、右大腿部に重症度1(比較的軽度)の筋繊維損傷と診断された。およそ2週間の離脱とみられている。クリスチアーノ・ロナウドとペペが直接マドリーに戻る一方で、コエントランはいったんポルトガルに向かい、検査を受ける。
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マルセロ復帰!
21日木曜のトレーニング、マルセロが全体練習に復帰しました。左ラテラルが足りるかもしれない。
代表から(無事に)帰ってこれた選手たちは、水曜は室内の調整のみだったようですが、木曜は大部分が全体練習に合流。クリスチアーノは、ピッチ上でランニングなどの別メ。そしてバランは室内調整…バラン、大切にしないと。
このもじゃもじゃ。
アダン、カリアリのGKに
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アダンは既にカリアリの新選手だ。元レアル・マドリー所属のアダンは、このイタリアクラブの新GKとしてお披露目を済ませた。それは20日の朝のこと、カリアリのプレスルームで、背番号26のついたユニフォームと共に、ポーズをとった。
今年の9月から所属クラブのなかったアダンは、19日、新しい契約にサインした。そして20日、プレスカンファレンスで次のように話した。「マドリーから出た時、2か月前のことだけれど、僕の元にはたくさんのオファーが届いていた。でもカリアリが、最も信頼を寄せてくれた。すぐにイエスと答えた。僕のキャリアを続けていくうえで理想的だと考えたからだ。このクラブで、共に成長していきたい。」
アダンはまた、モウリーニョと共に戦った経験についても語った。「彼と共に過ごすのは、上級フットボールの師匠と共にいるようなものだ。」そして自身のお手本として「ファン・デル・サール、ブッフォン、そしてカシージャス。カシージャスとは、光栄なことにロッカールームを共にし、友人になることができた。彼はこの5年間でも世界最高のGKだと思う。」と話している。
アダンは、セリエAについて次のように評価している。「世界でも最もメジャーなリーグの1つだ。」 カリアリについては、「良い印象を受けている。素晴らしい闘争心があり、勝利するためのピッチがある。素晴らしいシーズンを送ることができる。さらに、ここカリアリでの生活は素晴らしい。静かな街と、海がある。僕には、これ以上のものは望めない。」
自身のフィジカルの状態については次のように話している。「監督が、僕がフィットしていると思ったなら、プレイできる準備ができている。監督のためにプレイできる状態だ。」
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※現在カリアリはセリエAで13位、降格ラインまで13ポイントの差をつけている。カリアリのGKは他に3人いて、アガシ29歳、アブラモフ34歳、下部組織のカルボーニ17歳。監督は、イタリア人のイボ・プルガ。
アルベルト・トリル、カスティージャの監督を解任
今期は選手が大きく入れ替わり、苦戦が続くカスティージャ。ここまでセグンダで14試合を終えて2勝1分11敗、勝ち点7で順位は22チーム中22位。
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アルベルト・トリルは、19日、突然マドリーから解任を通告され、カスティージャの監督を離れることになった。日曜日のセグンダの試合でエイバールに6-0で敗戦。クラブは、カスティージャをリーグ・アデランテ(=セグンダ)の下位に落とすこととなった、ラモン・マルティネス(カンテラの最高責任者)のプランにおけるいくつもの過ちを見過ごすことはできなかった。そして、この10年間のカスティージャで最も成功を収めた監督を解任することを決定した。
トリルの解任は、火曜日午前に定例で行われる、ラモン・マルティネスが主導する、マドリーカンテラの運営に関する会議での承認を受けた。クラブのスポーツディレクターであるミゲル・パルデサは、トリルとスタッフを同日の午後にバルデベバスに呼んだ。そこでラモン・マルティネスとパルデサは、カスティージャの監督の解任を告げ、また代わりに、下部カテゴリーのコーディネーターとしてのポストを継続するオファーを行った。このポストは、アルベルト・ヒラルデスが2012年の夏にクラブを離れて以来、トリルがカバーしてきた、実権のないポジションだ。トリルは解任の決定に驚いた。最悪でも、最後通告であると予想していたためだ。そして(オファーを?)完全に拒否し、チャマルティンの組織を去った。
今日(20日?)の午前、トリルは契約破棄(本来の契約は2015年まで)にサインするためにどこに行くべきか(バルデベバスかベルナベウのオフィスか)の知らせを受け取るだろう。トリルは、数日中に解任についてプレスカンファレンスを行うだろう。
一方でクラブは、オフィシャルサイトでこの解任について公式発表を行い、レアル・マドリーCの監督であるマノロ・ディアスを、カスティージャの新監督に任命した。この状況は、カンテラ組織内に混乱を生み出している。モリエンテス(フベニールB)が、マドリーCの次期監督と目されている(※1)。マドリーCの下に位置するフベニールAを率いるラミではないが、現在フベニールAは、UEFAのユースリーグを史上初めて戦っているところだ(※2)。デラレとソラリは、フベニールBのベンチに座ることになるかもしれない。
※1 マドリーCの新監督には、ホセ・アウレリオ・ガイ(マドリーカスティージャ出身、サラゴサやラシンなど、スペイン1部、2部の監督経験あり)が決まったとのこと
※2 今シーズンから、チャンピオンズリーグの対戦の際に、それぞれのクラブの下部組織チーム同士も対戦を行う欧州クラブユース選手権が試験的な形で始まった。マドリーのフベニールAはここまで、2勝2分でグループ首位
「ラ・ファブリカ」の最も成功した監督
マドリーは、カンテラにおけるトリルの日々に、1051日で終止符を打った。ラ・ファブリカにおけるトリルの経歴は輝かしいものだ。2008/2009シーズンは、Carlavillaの解任後のレアル・マドリーCを救うことに成功した。翌年はフベニールで、コパ・デ・カンペオネスを勝ち取り、コパ・デル・レイ(ユース世代の)ファイナルにまで到達した。2011年1月3日には、セグンダBで死にかけていたカスティージャの監督に就任、(昇格の)プレイオフにまで到達した。翌2011/2012シーズンは軽やかにリーガ・アデランテに昇格、そして昨シーズンは、史上最高位、8位でセグンダでのシーズンを終えた。
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カスティージャまでちゃんとフォローできてませんので、思い込みとか誤解とかあるかもしれませんが、こんな風に思っています、ということを。
確かにトリルは、ここ何年かのマドリーの下部組織で最も成功した監督だと思います。またなによりも、若い選手たちにその人柄がよく親しまれ、慕われていたんだな、というのを感じます。たとえば、このニュースが出た直後の、カンテラ出身の若い選手たちのTwitterでの反応からも。
今期ここまでの結果では、確かに何かを変えないといけなかったんだろうと思います。解任のうわさは、報道だけですが、10月頃にもありました。ただ、監督を変えたからといって劇的に良くなるってものでもないだろうなあ…というのが心配な点。問題なのは、監督どうこうではなく、カスティージャならではのことだと思うので(お定まりの人間関係、力関係も何だかあるようですが)。
カスティージャは、今シーズン開始前にかなり選手の入れ替えがあって、昨シーズントップチームと二束の草鞋状態だったモラタとナチョ、それからヘセやカゼミロ、ヘススが完全にトップチーム所属になり、いくら出場機会が少なくてもカスティージャでは出場できない。また、モスケラ(ヘタフェ)、ファンフラン(ベティス)、アレックス(エスパニョール)、チェリシェフ(セビージャ)等が、プリメーラの各チームへ。これだけ中心選手が抜けた後で、新しく若い選手を何人か昇格させてチームを作り直す、というのは大変だろうと思います。あくまでもマドリーの下部組織、ユースチームなので、一番年齢が上の選手でもたぶん25歳くらい。少しずつ補強もしているようですが、カスティージャの位置づけを考えると、補強というのも何か本末転倒というところもあるだろうし。チーム作りにいろいろと制約があるんだろうと思います。
トップチームのために存在するチーム、力が付いた選手は出場機会のある上のレベルのチームへ出していく。毎週末セグンダで試合をするのとセグンダBで試合をするのとでは、若い選手たちの成長に与える影響も、選手たちのその後の身の振り方にも大きく影響するだろうから、リーガでも勝って、少なくともセグンダは維持したい……チームを維持するためには有力な選手が必要、だけど有力な選手をセグンダの下部組織チームに留めたままにしておくわけにもいかない……難しい。
残留ラインまで9ポイント…まだ1/3終わったところで先は長いし、若い選手たちばかりなだけに、どこかで大化けして一気に上がっていくかもしれない、のを期待しています。あと、若さが出てるのかもしれないけど、ファウルトラブルが多すぎる気がする。気を付けてほしいです…。
MARCAから、トリルのインタビューをざっくり。
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Q:予想はありましたか?
A:こういう状況は、監督の生活には常にあるものだ。論理的に言って、こういうことが起こってくれない方が嬉しい。また我々の経験、我々の仕事に関して、我々はもっと信頼や信用があるはずだと考えていた。しかしそうはならず、我々は前に進み続けなければならない。
Q:クラブからのサポートが欠けていると感じていますか?
A:そう、我々がこれまで過ごしてきた道や年月を思うと、常にここではサポートや支援が得られていた。でもこの時に、この家で6年間に渡って我々が行ってきた仕事や成し遂げたものを思うと、もう少し忍耐があってほしかったと望んでいるのも本当だ。終わりにあたって、これが下部組織のことであるとか結果であるとかいったことは、重要ではない。
Q:これが傷つけるものとなるでしょうか?
A:いや、今は感情が混在しているところ、考えがクリアになるまではね。一方で、続けていきたかったというのは本当だ。その一方で、今が難しい状況だというのもわかっている。将来について考えるために少し休養を取ることになるだろう。何年も過ごして、人生の多くの時間をささげてきたことを考えると悲しいし、少しさみしいよ。でも、ポジティブになり、前を向こうとしている。
Q:レアル・マドリーにおけるあなたの第二のステージは、何をもたらしたでしょうか?
A:特に子供たちの喜び、サポートを示してくれるメッセージ、何年にもわたって私たちが分かち合ってきたことすべてだ。これは、監督としてはこの上ない満足だと思うよ。自分の仕事に彼らが感謝してくれるのを見ることなど、格別なものだ。
Q:マドリーで続けて、チームを降格から救おうと考えていますか?
A:我々皆が、難しい状況だと理解している。すべてはプレシーズンから起きていたことだ。でも、時間の経過に応じて向上してきたと思っている。12月までには、パーフェクトな状態に到達し、可能性を得られるだろう。そしてそこから、少しのことで上がっていけるだろう。彼らは若い子供たちでもあるが、同時にシーズンを通じて成長していくはずだ。
Q:チャンピオンズカップ1回、セグンダへの昇格、セグンダでの素晴らしいシーズン、マドリーやラ・リーガのチームへの選手たちの昇格……顔を高く上げていられるのでは?
A:間違いなくそうだね。自分のしてきた仕事、プロフェッショナリズム、このクラブに捧げてきた献身、そういったものが嬉しいよ。これからも続けていきたいことだ。
Q:別の形での去り方がふさわしかったのだと思いませんか?
A:最終的にはいつでも、望んだものは異なる形で訪れるものだ。監督になり、夢を追いかけ、子供たちやこのクラブの人々と関わる、そうであれば別の扱われ方を望むだろう。でもこのクラブはとても大きく、そういった物事は小さくて独自の重要さがあるものだが、それだけで修復できるというものではない。
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FIFAウィルスが、再びレアル・マドリーに犠牲者をもたらした。サイドバックのファビオ・コエントランは、スウェーデン対ポルトガルの試合中に負傷、週末のアルメリア戦は欠場となる。コエントランは、この試合の52分、右脚のハムストリングに鋭い痛みを感じて交代。クリスチアーノ・ロナウドの先制点の直後、担架に乗ってピッチを後にした。
試合後には、右大腿部に重症度1(比較的軽度)の筋繊維損傷と診断された。およそ2週間の離脱とみられている。クリスチアーノ・ロナウドとペペが直接マドリーに戻る一方で、コエントランはいったんポルトガルに向かい、検査を受ける。
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マルセロ復帰!
21日木曜のトレーニング、マルセロが全体練習に復帰しました。左ラテラルが足りるかもしれない。
代表から(無事に)帰ってこれた選手たちは、水曜は室内の調整のみだったようですが、木曜は大部分が全体練習に合流。クリスチアーノは、ピッチ上でランニングなどの別メ。そしてバランは室内調整…バラン、大切にしないと。
このもじゃもじゃ。
アダン、カリアリのGKに
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アダンは既にカリアリの新選手だ。元レアル・マドリー所属のアダンは、このイタリアクラブの新GKとしてお披露目を済ませた。それは20日の朝のこと、カリアリのプレスルームで、背番号26のついたユニフォームと共に、ポーズをとった。
今年の9月から所属クラブのなかったアダンは、19日、新しい契約にサインした。そして20日、プレスカンファレンスで次のように話した。「マドリーから出た時、2か月前のことだけれど、僕の元にはたくさんのオファーが届いていた。でもカリアリが、最も信頼を寄せてくれた。すぐにイエスと答えた。僕のキャリアを続けていくうえで理想的だと考えたからだ。このクラブで、共に成長していきたい。」
アダンはまた、モウリーニョと共に戦った経験についても語った。「彼と共に過ごすのは、上級フットボールの師匠と共にいるようなものだ。」そして自身のお手本として「ファン・デル・サール、ブッフォン、そしてカシージャス。カシージャスとは、光栄なことにロッカールームを共にし、友人になることができた。彼はこの5年間でも世界最高のGKだと思う。」と話している。
アダンは、セリエAについて次のように評価している。「世界でも最もメジャーなリーグの1つだ。」 カリアリについては、「良い印象を受けている。素晴らしい闘争心があり、勝利するためのピッチがある。素晴らしいシーズンを送ることができる。さらに、ここカリアリでの生活は素晴らしい。静かな街と、海がある。僕には、これ以上のものは望めない。」
自身のフィジカルの状態については次のように話している。「監督が、僕がフィットしていると思ったなら、プレイできる準備ができている。監督のためにプレイできる状態だ。」
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※現在カリアリはセリエAで13位、降格ラインまで13ポイントの差をつけている。カリアリのGKは他に3人いて、アガシ29歳、アブラモフ34歳、下部組織のカルボーニ17歳。監督は、イタリア人のイボ・プルガ。
アルベルト・トリル、カスティージャの監督を解任
今期は選手が大きく入れ替わり、苦戦が続くカスティージャ。ここまでセグンダで14試合を終えて2勝1分11敗、勝ち点7で順位は22チーム中22位。
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アルベルト・トリルは、19日、突然マドリーから解任を通告され、カスティージャの監督を離れることになった。日曜日のセグンダの試合でエイバールに6-0で敗戦。クラブは、カスティージャをリーグ・アデランテ(=セグンダ)の下位に落とすこととなった、ラモン・マルティネス(カンテラの最高責任者)のプランにおけるいくつもの過ちを見過ごすことはできなかった。そして、この10年間のカスティージャで最も成功を収めた監督を解任することを決定した。
トリルの解任は、火曜日午前に定例で行われる、ラモン・マルティネスが主導する、マドリーカンテラの運営に関する会議での承認を受けた。クラブのスポーツディレクターであるミゲル・パルデサは、トリルとスタッフを同日の午後にバルデベバスに呼んだ。そこでラモン・マルティネスとパルデサは、カスティージャの監督の解任を告げ、また代わりに、下部カテゴリーのコーディネーターとしてのポストを継続するオファーを行った。このポストは、アルベルト・ヒラルデスが2012年の夏にクラブを離れて以来、トリルがカバーしてきた、実権のないポジションだ。トリルは解任の決定に驚いた。最悪でも、最後通告であると予想していたためだ。そして(オファーを?)完全に拒否し、チャマルティンの組織を去った。
今日(20日?)の午前、トリルは契約破棄(本来の契約は2015年まで)にサインするためにどこに行くべきか(バルデベバスかベルナベウのオフィスか)の知らせを受け取るだろう。トリルは、数日中に解任についてプレスカンファレンスを行うだろう。
一方でクラブは、オフィシャルサイトでこの解任について公式発表を行い、レアル・マドリーCの監督であるマノロ・ディアスを、カスティージャの新監督に任命した。この状況は、カンテラ組織内に混乱を生み出している。モリエンテス(フベニールB)が、マドリーCの次期監督と目されている(※1)。マドリーCの下に位置するフベニールAを率いるラミではないが、現在フベニールAは、UEFAのユースリーグを史上初めて戦っているところだ(※2)。デラレとソラリは、フベニールBのベンチに座ることになるかもしれない。
※1 マドリーCの新監督には、ホセ・アウレリオ・ガイ(マドリーカスティージャ出身、サラゴサやラシンなど、スペイン1部、2部の監督経験あり)が決まったとのこと
※2 今シーズンから、チャンピオンズリーグの対戦の際に、それぞれのクラブの下部組織チーム同士も対戦を行う欧州クラブユース選手権が試験的な形で始まった。マドリーのフベニールAはここまで、2勝2分でグループ首位
「ラ・ファブリカ」の最も成功した監督
マドリーは、カンテラにおけるトリルの日々に、1051日で終止符を打った。ラ・ファブリカにおけるトリルの経歴は輝かしいものだ。2008/2009シーズンは、Carlavillaの解任後のレアル・マドリーCを救うことに成功した。翌年はフベニールで、コパ・デ・カンペオネスを勝ち取り、コパ・デル・レイ(ユース世代の)ファイナルにまで到達した。2011年1月3日には、セグンダBで死にかけていたカスティージャの監督に就任、(昇格の)プレイオフにまで到達した。翌2011/2012シーズンは軽やかにリーガ・アデランテに昇格、そして昨シーズンは、史上最高位、8位でセグンダでのシーズンを終えた。
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カスティージャまでちゃんとフォローできてませんので、思い込みとか誤解とかあるかもしれませんが、こんな風に思っています、ということを。
確かにトリルは、ここ何年かのマドリーの下部組織で最も成功した監督だと思います。またなによりも、若い選手たちにその人柄がよく親しまれ、慕われていたんだな、というのを感じます。たとえば、このニュースが出た直後の、カンテラ出身の若い選手たちのTwitterでの反応からも。
今期ここまでの結果では、確かに何かを変えないといけなかったんだろうと思います。解任のうわさは、報道だけですが、10月頃にもありました。ただ、監督を変えたからといって劇的に良くなるってものでもないだろうなあ…というのが心配な点。問題なのは、監督どうこうではなく、カスティージャならではのことだと思うので(お定まりの人間関係、力関係も何だかあるようですが)。
カスティージャは、今シーズン開始前にかなり選手の入れ替えがあって、昨シーズントップチームと二束の草鞋状態だったモラタとナチョ、それからヘセやカゼミロ、ヘススが完全にトップチーム所属になり、いくら出場機会が少なくてもカスティージャでは出場できない。また、モスケラ(ヘタフェ)、ファンフラン(ベティス)、アレックス(エスパニョール)、チェリシェフ(セビージャ)等が、プリメーラの各チームへ。これだけ中心選手が抜けた後で、新しく若い選手を何人か昇格させてチームを作り直す、というのは大変だろうと思います。あくまでもマドリーの下部組織、ユースチームなので、一番年齢が上の選手でもたぶん25歳くらい。少しずつ補強もしているようですが、カスティージャの位置づけを考えると、補強というのも何か本末転倒というところもあるだろうし。チーム作りにいろいろと制約があるんだろうと思います。
トップチームのために存在するチーム、力が付いた選手は出場機会のある上のレベルのチームへ出していく。毎週末セグンダで試合をするのとセグンダBで試合をするのとでは、若い選手たちの成長に与える影響も、選手たちのその後の身の振り方にも大きく影響するだろうから、リーガでも勝って、少なくともセグンダは維持したい……チームを維持するためには有力な選手が必要、だけど有力な選手をセグンダの下部組織チームに留めたままにしておくわけにもいかない……難しい。
残留ラインまで9ポイント…まだ1/3終わったところで先は長いし、若い選手たちばかりなだけに、どこかで大化けして一気に上がっていくかもしれない、のを期待しています。あと、若さが出てるのかもしれないけど、ファウルトラブルが多すぎる気がする。気を付けてほしいです…。
MARCAから、トリルのインタビューをざっくり。
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Q:予想はありましたか?
A:こういう状況は、監督の生活には常にあるものだ。論理的に言って、こういうことが起こってくれない方が嬉しい。また我々の経験、我々の仕事に関して、我々はもっと信頼や信用があるはずだと考えていた。しかしそうはならず、我々は前に進み続けなければならない。
Q:クラブからのサポートが欠けていると感じていますか?
A:そう、我々がこれまで過ごしてきた道や年月を思うと、常にここではサポートや支援が得られていた。でもこの時に、この家で6年間に渡って我々が行ってきた仕事や成し遂げたものを思うと、もう少し忍耐があってほしかったと望んでいるのも本当だ。終わりにあたって、これが下部組織のことであるとか結果であるとかいったことは、重要ではない。
Q:これが傷つけるものとなるでしょうか?
A:いや、今は感情が混在しているところ、考えがクリアになるまではね。一方で、続けていきたかったというのは本当だ。その一方で、今が難しい状況だというのもわかっている。将来について考えるために少し休養を取ることになるだろう。何年も過ごして、人生の多くの時間をささげてきたことを考えると悲しいし、少しさみしいよ。でも、ポジティブになり、前を向こうとしている。
Q:レアル・マドリーにおけるあなたの第二のステージは、何をもたらしたでしょうか?
A:特に子供たちの喜び、サポートを示してくれるメッセージ、何年にもわたって私たちが分かち合ってきたことすべてだ。これは、監督としてはこの上ない満足だと思うよ。自分の仕事に彼らが感謝してくれるのを見ることなど、格別なものだ。
Q:マドリーで続けて、チームを降格から救おうと考えていますか?
A:我々皆が、難しい状況だと理解している。すべてはプレシーズンから起きていたことだ。でも、時間の経過に応じて向上してきたと思っている。12月までには、パーフェクトな状態に到達し、可能性を得られるだろう。そしてそこから、少しのことで上がっていけるだろう。彼らは若い子供たちでもあるが、同時にシーズンを通じて成長していくはずだ。
Q:チャンピオンズカップ1回、セグンダへの昇格、セグンダでの素晴らしいシーズン、マドリーやラ・リーガのチームへの選手たちの昇格……顔を高く上げていられるのでは?
A:間違いなくそうだね。自分のしてきた仕事、プロフェッショナリズム、このクラブに捧げてきた献身、そういったものが嬉しいよ。これからも続けていきたいことだ。
Q:別の形での去り方がふさわしかったのだと思いませんか?
A:最終的にはいつでも、望んだものは異なる形で訪れるものだ。監督になり、夢を追いかけ、子供たちやこのクラブの人々と関わる、そうであれば別の扱われ方を望むだろう。でもこのクラブはとても大きく、そういった物事は小さくて独自の重要さがあるものだが、それだけで修復できるというものではない。
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