けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

中盤パズル

2013-11-18 21:50:14 | football
幸か不幸か
先日の赤道ギニア戦で負傷交代したシャビ・アロンソでしたが、打撲のみで特に問題もなかったらしく、スペイン代表が南アフリカへ移動した後のトレーニングでは通常通りに全体練習。良いニュースと言えば良いニュースですが、南アフリカとの親善試合に先発する可能性まであるとのことで…親善試合なんだし、もう返却して。


解決策は?
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時には、監督たちとファンたちのフットボールの視野がほとんど一致しないことがある。たとえばケディラの場合がそうで、彼はベルナベウとの関係に苦闘してきた選手だ。スペクタクルではなく、彼のゴールやドリブルは目を見張るほどでもない。マドリーの観客との間に距離を感じる、と彼が言っていたこともある。しかしながら、彼はアンチェロッティにとって基本のピースであり、モウリーニョの時もそうだった。今シーズン、出場しなかったのは2試合。グラナダ戦とラージョ戦だ。どちらの試合も勝利したが、チームは大いに苦しんだ。
モウリーニョの下では、ケディラはまさに必須の存在だった。過去4シーズン、ケディラがないチームというのは想像できないものだった。メディオセントロ、通常はシャビ・アロンソのわずかに前に位置する、あるいは現在そうだったように、より右サイドに寄って、動きに自由を与えられ、エリアに容易に到達する。

しかしこうしたことがすべて、現実に、過去のものになってしまった。望まれようとそうでなかろうと、基本のピースであろうとなかろうと、土曜日の彼の負傷による「ショック」を経て、アンチェロッティとレアル・マドリーは、彼のいない、異なる将来に向けて、動き始めた。

彼が出場しなかった2試合のうち、最初の1試合は役立つ例とはならないだろう。リーガ第2節、グラナダでの試合。マドリーは0-1で勝利したが、移籍マーケットの終了前のことであり、ベイルはまだ加入しておらず、エジルはまだ移籍していなかった。チームは、現在とは大きく異なっていた。結論は、ラージョ戦から導くことができるだろう。バジェカスでの試合、マドリーは3人を前線に、3人を中盤に置いていた。シャビ・アロンソが先発し、隣にモドリッチを置いた、これは通常どおりだった。しかし一方で、ケディラの代わりにディ・マリアが出ていた。この日はディ・マリアにとってベストの日というのではなく、相手に対し、ピッチでは何かが失われていた。
ディ・マリアは、そのポジションで求められる仕事をこなしているが、戦術的なポジションは保てていない。この位置でアンチェロッティが求める選手というのははっきりしている。それが、ケディラが示していたものだ。「彼には多くの経験がある。戦術的にも優れている。素晴らしい技術的なクオリティがあるというのではないが、シンプルにプレイする、特徴があり仕事をする。」とケディラについて話している。そして今アンチェロッティは、こうした要求に合致する選手をチームの中から探さなければいけないのだ―イスコは対照的な存在であることから、イジャラメンディをためることになるだろう。しかしこれまで、他の中盤の選手たちがポジションを変えたりしている中で、イジャラメンディは一貫してメディオセントロでやってきている。
別のオプションとしてはカゼミロがいる。昨シーズンはカスティージャでプレイして、プレシーズンのビッグサプライズの1人であったが、初期に少しチャンスを与えられた後は、アンチェロッティに忘れ去られている。クラブは、レンタルで出す可能性を否定している。「彼は非常に若く、だからこそ我々は、彼に過剰な責任が及ばないよう注意深くしなければいけない。」と監督は話している。マドリディスタのファンたちは、プレシーズンのアメリカでの彼のプレイに熱狂していた。アンチェロッティは、そうはっきりとは見ていない。時には、ある選手に対する監督とファンの見方が一致しないことがある。時には、一致させるしかならないこともある。
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FIFAの規定で、FIFA主催試合(国際試合)の負傷が重篤(全治28日以上)であった場合、28日経過以降の給与が支払われるそうです。ケディラの日給は16,400ユーロ、これが約5か月分で、総計2,500,000ユーロに……給与保証なんかよりも、選手が元気な方がはるかにいいですよね……。